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Galaxy Bookインプレ。有機EL画面にワコムEMRのSペンで描ける2in1タブレット

Sペンの描きごこちはよし

Ittousai, @Ittousai_ej
2018年5月18日, 午後03:00 in Galaxy
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サムスンのWindows 10タブレット、Galaxy Bookの試用インプレをお伝えします。

Galaxy Bookは付属のキーボードカバー兼スタンドと合体すればノートPCとしても使える、いわゆる2-in-1タイプのタブレット。

画面サイズと仕様が違う10.6インチ版と12インチ版があり、ともにワコムEMR方式のスタイラス S Penで高精度な手書きができることが最大の特徴です。

12インチ版ではディスプレイにノートPCとしては珍しい有機ELを採用し、高い色再現性を備える点も特徴となっています。

Gallery: Galaxy Book | 13 Photos

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10型は軽量級、12型はCore i5に8GB仕様


Galaxy Book の主な仕様は、10インチ版が 10.6インチ1920 × 1280ドットの液晶ディスプレイ、第7世代Core m3プロセッサー(2コア2.6GHz)、4GB RAM、128GB内蔵ストレージ(eMMC)、microSDスロット(256GBまで)。OSはWindows 10 Pro。

ほか、500万画素フロントカメラ(背面カメラなし)、802.11ac MIMO対応WiFi、Bluetooth 4.1、GPS+GLONASSなど。

端子類は充電や外部ディスプレイ出力にも対応するUSB Type-C (USB 3.1)、3.5mmヘッドホン端子。薄さもあり、フルサイズのUSB端子(USB A端子)は搭載しません。

microSDスロットはSIMスロットのようにピンでトレイを開けるタイプ。頻繁なデータ転送用途よりは半固定の追加ストレージ扱いです。

本体サイズと重量は261.2 × 179.1 × 8.9mm, 648g。バッテリーは動画再生で公称9時間。

側面の専用端子と磁石式で合体するキーボードカバーが付属します。



大きい方のGalaxy Book 12は、12インチ2160 × 1440ドット sAMOLEDディスプレイ、第7世代 Core i5-7200Uプロセッサー(2コア3.1GHz)、8GB RAM、256GB SSD、microSDスロット(256GBまで)。OSはWindows 10 Pro。

大きい方はビデオ通話用の500万画素フロントカメラに加えて、オートフォーカス対応の1300万画素背面メインカメラも搭載します。

端子類はUSB Type-Cが2ポート、3.5mmヘッドホン端子。

本体サイズと重量は291.3 x 199.8 x 7.4mm, 754g。12インチでCore i5のノートとしてはそれなりに軽量ですが、付属のキーボードカバーを合体させると1.1kg超になります。

バッテリーは動画再生で公称11時間。

どちらもWindows 10 Proを採用することが示すように、国内では基本は法人向けの扱いです。ただし個人でも10.6インチはネットや店頭で購入可能。12インチは会員制巨大ストアのコストコでなぜか購入できます。

完全な余談ながら、コストコは仕入れルートや規模が国内の一般的な量販店と違うためか、家電やデジタル機器でも日本では普通に買えない海外メーカー品がしれっと並んでいたり、国内メーカー品でも横並びではない独自の割引だったりと、日本にありながら少し違う感覚が楽しめます。

キーボードカバーとSペン付属



どちらのモデルも、キーボードカバーとSペンが標準で付属します。一般的な 2 in 1 PCではキーボードカバーもペンも別売りで1万円以上だったりすることが多いため、価格を比較する際には考慮が必要です。

キーボードカバーには、Windows製品らしくタッチパッドも搭載。当然といえば当然ですが、キーボードと画面タッチを頻繁に切り替えることなく、完全にノートとして使えます。

配列は英字のみ。記号の配置や言語切り替えで迷わないよう、親切にもキーボードに貼れる小さな対応表ステッカーが付属します。



キーボードカバーは側面の端子(ピン)に磁石で勝手にくっつくタイプ。電源はピン経由で供給されるため、Bluetoothキーボードのように充電の必要はありません。

(逆にいえば、Bluetoothキーボードではないので分離させたままで使ったり、他のPCで使うことはできません)。



スタンドは画面裏に伸びた部分の折り具合を変えると角度が選べる仕組み。背面マグネットで強く固定される部分が3箇所あり、角度は60度・53度・40度という微妙な三段階の決め打ちです。

キーボードを使わない場合、キーボード面を下に折り返して、画面に浅い角度をつけることもできます。

別売りを買うか悩む必要がない付属品であり、画面保護にもなるため、基本はセットで持ち歩き運用になりそうです。とはいえ合わせると1kg以上。

タブレットだけ持ち歩く場合、自力では立てないので別にスタンドや、滑らず何かに寄り掛からせるストッパー的なものが欲しくなるかもしれません。

打鍵感は、2 in 1 タブレット向けの薄いカバーとしては平均的。英字配列もあってキーピッチは確保されており、普通に打てるキーボードです。ストロークは軽めで、深さはキーボードカバーとしては平均程度。特に新設計の超薄型というわけでもなく、打てているのか違和感を感じることはありません。

キーボードカバーは机にピタリと付いた状態で使う構造。Surface Pro等のように画面側を少し浮かせる構造ではないため、強く打鍵する派は机に底付きを感じるかもしれません。



付属のSペンはスマホ向けの短く細いタイプとは違い、筆記具として自然に描きやすいサイズ。そのため、薄型の本体にもキーボードカバーにも収納はできません。そのかわり(になるかどうか)、キーボードカバー側に貼ってはがせるループつきペンホルダーが付属。

ここに通せば、いちおうは一体化して運べます。ただし長いペンを頭の部分で留めているだけなので、収納時など何かに引っ掛かりでもすれば取れてしまいます。

ホルダーはあくまで屋内でちょっと持ち歩くときや不使用時にペンをなくさない程度で、モバイル運用のときは別に収納した方が良さそうです。

SペンはワコムEMR式


特徴であるSペンは、スマホのGalaxy Noteと同じワコムEMR(電磁共鳴)式。4096段階の筆圧検出に対応します。

原理的に遅延が少なく、またペン先が0.7mmと非常に細いために、細かい線を引いたり絵を描くデバイスとしては非常に優秀。

画面から少し離したホバー状態でカーソルが現れるため、慣れないとペン先がどこなのか戸惑いますが、カーソルを気にせず書けばかなり現実の筆記具に近い感覚になります。

追従性や精度はかなり高い一方で、持ち歩くタブレットとしての耐久性のためかカバーガラスの厚みがあるため、ペンを画面につけた状態でも、ディスプレイとの間隔は微妙にあります。

見る角度にもよるものの、完全にペン先から線が引かれるわけではないのは、カバーガラスがあるほかのデバイスと同じです。



ペン先のブレが非常に少ないのも重要な点。スタイラスペンの方式によっては、斜め45度の線をゆーーーっくり引いてみると、デジタイザの特性から線が垂直水平方向に引っ張られて階段状に歪んだりする現象がありますが、Sペンでは動かしたとおりの線が引けます。

運用上の特徴としては、ペン側に充電や電池交換の必要がないのも利点。ペンをたまにしか使わない場合、気が付いたら充電が切れていてここぞというときに役立たなかったり、珍しいタイプの電池を求めて年一ペースで困ったりしがちですが、Sペンではその心配はありません。

ペン側がBluetoothなどで本体と接続する形式でないことは、ペアリングが不要な利点である一方、ポケットの中など本体から離れた状態でペンのボタンを押して特定アプリ起動のような使い方はできません。Galaxy NoteでおなじみのSペンメニュー(エアコマンド)は、画面から約1cmほどのホバー状態でボタンを押して呼び出します。

ディスプレイは珍しい有機EL。環境を選ぶHDR対応




Galaxy Book 12はノートPCとしては非常に珍しく、ディスプレイに液晶ではなく有機ELを採用します。

ディスプレイとしての特性は、Galaxy SやGalaxy Noteシリーズ、最近ではiPhone Xなど有機ELスマホと同じ。

液晶ディスプレイは奥にバックライト、手前に液晶のカラーフィルターという構造のため、真っ暗なはずの部分でもぼんやりと光が漏れていたりするのが弱点でした。

有機ELの場合はピクセルそのものが光るため、オフにすればその部分は原理的に真っ黒。厳密にはカバーガラス層での反射などもありますが、背景が真っ暗な画像を暗い場所で表示すると、ディスプレイの四角い枠が分からないほど沈んだ黒が実感できます。

色の表示も、いかにもGalaxy的な鮮やかさ。これまでの液晶ディスプレイでは気にも留めなかった写真がハッとするほど鮮やかになります。

データとして「本来の」鮮やかさなのか、メーカーの調整が派手寄りで赤や緑が特に強いことが大きいのかは微妙なところですが、ディスプレイとしての色再現性も sRGBカバー率100%、Adobe RGB 99%、DCI-P3 97%と高性能。この色味は設定で調整できます。

HDR対応?非対応?

国内向けのGalaxy Book製品ページでは特にアピールしていませんが、一部海外のマーケティングや製品スペックでは、Galaxy Book 12をHDR対応とするものがありました。

内蔵GPU的には対応しており、ディスプレイがWindows側からHDR対応と認識されればHDR形式の再生ができるはずですが、設定項目でHDRはグレイアウトした状態(2018年4月時点)。

NetflixやYouTubeなど、HDR対応環境だとHDRを選択可能になるアプリやサービスでも、選択肢として現れません。

この点については公式のサポートでも情報が錯綜しており、海外の公式フォーラムで担当者が「技術部門に問いあわせました。回答待ちです」のまま返事が途絶えるなどよくわからない状態でした。

日本のサムスンによると、HDRは「Movie&TVを全画面モードに起動した場合のみHDR機能が動作します。その他のアプリでの対応有無については開発側で確認中です」(3月末時点)。

一方、4月末時点のInsider UpdateでWindowsの設定からHDRビデオを有効にできるようになった、Netflixなどでも有効になったという報告や、サポートから5月の更新で正式にWindows 10のHDR対応予定と回答を受けたという報告もあり、ようやくWindows 10からHDR対応と認識されるようになりそうです。

ただしWindows側のHDR関連機能追加や変更についてはまだ詳しい情報が出揃っていないため、Galaxy Book 12が何をサポートするのかしないのかは不明確。こちらは正式な対応について情報が得られしだい追ってお伝えします。

「Galaxy好き向け」だけではない、個性と安定感のある2in1

2-in-1タブレット/ノートはWindows PC市場でも花形の激戦区。マイクロソフトみずから投入したSurfaceが世代を重ねていよいよ完成度を増すなか、各社が価格やデザイン、独自機能などで個性をアピールして住み分ける状態が続いています。

Galaxy Bookは特に安価を売りにするわけではありませんが、性能的にはサブ機のタブレットとして、または軽い事務作業や軽いお絵かき用途ならば、必要十分プラスアルファに手堅くまとまっている印象です。

敢えてGalaxy Bookを選ぶ理由としては、やはり他にない有機ELディスプレイと、描くデバイスとして優れたSペンの存在が挙げられます。

Sペンは手書きデバイスとしての追従性や筆圧検出の感度に優れ、スケッチやグラフィック用途に使える一方、アプリの種類や作業内容、データの大きさ等によっては本体側のメモリやCPU/GPUが悲鳴を上げるため、仕上げまで一台で済むかはワークフローや作品しだい。このあたりは、想定する用途とアプリで作業の重さを確認しておく必要があります。

価格、可搬性、処理性能、プラットフォーム等々、タブレットや2 in 1 PCを選ぶ際のトレードオフは多々あり悩ましいところですが、WindowsタブレットでワコムEMR方式のペンを使いたい、あるいはテレビもスマホも有機ELなのだから(?)ノートもあの黒と鮮やかさが欲しい! という向きには検討の価値がある製品です。

関連キーワード: galaxy, galaxy book, galaxybook, samsung
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