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「ポメラ DM30」実機レビュー。テキスト入力に特化した、キーボード折り畳み式メモツール

高いと思われる気持ちはよくわかりますが!

ジャイアン鈴木, @giansuzuki
2018年5月25日, 午後12:15 in Dm30
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キングジムは、既報1既報2の通り、テキスト入力に特化したデジタルメモツール「ポメラ DM30」を5月15日に発表。6月8日に販売を開始します。キングジムよりレビュー用のサンプル機の提供を受け、数日日常的に使ってみたので、今回はそのファーストインプレッションをお届けします。

まず製品自体のレビューをする前に価格についてお話ししましょう。DM30の本体価格は税抜き4万3000円。価格.comで販売価格を見てみると記事執筆時点(5月24日)で最安値が4万1696円です。この価格が高いと思われる方は多いことでしょう。正直筆者もちょっと躊躇する価格です。

特に現在ポメラシリーズは特殊な状況に置かれています。機能的には上位モデルに相当する「ポメラ DM200」が価格.comの最安値で3万3980円なんですね。上位モデルと下位モデルで価格が逆転しているんです。

しかし新たに筐体や基板を作った新製品が、発売当初に強気な価格設定になるのは当然のこと。DM30は、E Ink社の電子ペーパーディスプレイ、折りたたみ可能なキーボード、乾電池駆動にDM200以上の魅力を見出す人が、飛びつくべき製品なのです。

●E Ink社最新の電子ペーパーディスプレイ「Carta」を採用
DM30には、E Ink社の最新世代「Carta」の6インチ電子ペーパーディスプレイが採用されています。この電子ペーパーディスプレイは、グレー階調レベルが16、反射率が44%、コントラスト比が15:1。従来の「Pearl」世代のコントラスト比が10:1だったので、1.5倍に向上しています。

Carta世代の電子ペーパーディスプレイはAmazonの「Kindle」シリーズにもすでに採用されていますが、画面は非常に見やすいです。直射日光下では完全な視認性が確保されるのは当然として、室内でも窓から外光が入ってきていれば照明を点けなくてもハッキリと画面の文字を読めます。


明るければ明るいほど電子ペーパーの視認性は向上します


真っ白な紙と同等とまでは言えませんが、紙の本を読める環境光であれば、DM30でストレスは感じません

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左はDM200、右がDM100、中央がDM30。屋外での視認性はDM30が最も優れています


180度という広視野角も電子ペーパーディスプレイの強みですが、ビジネス文書などを作成する際にはデメリットにもなり得ます

電子ペーパーディスプレイの搭載はDM30の大きな売りですが、いくつか注意事項があります。まずDM30には、Kindleの大部分の製品のようにフロントライトを搭載していません。そのため光のない環境ではまったく画面が見えなくなります。ポメラを購入するような層にキーボードバックライトは不要だと思いますが、ディスプレイにはフロントライトを搭載してほしかったと強く思います。


暗所でDM30を使いたい場合はブックライトを利用しましょう。上の写真で使っているのは「LEDブックライト ライトマン」(Amazonで615円)です

また電子ペーパーディスプレイでは、液晶ディスプレイのようななめらかなスクロールを期待してはいけません。カーソルキーでのスクロールでは2~3行がズリッと動いているように見えます。大きく編集行を移動するときには「Alt+上下キー」でページ送りしたほうが、位置を把握しやすいでしょう。


DM30のスクロールとページ送りを撮影してみたので、ぜひご覧ください

電子ペーパーディスプレイは、プラスに帯電した黒色粒子とマイナスに帯電した白色粒子の入ったマイクロカプセルに電圧をかけることで色を変化させていますが、現時点では多少残像が残ります。実用上まったく問題ないレベルだと思いますが留意しておきましょう。ちなみにこの残像は「F12キー」を押せば、画面のリフレッシュが実行されていつでも消去できます。


残像がない状態


残像が残っている状態。帯状のものが残像です


電子ペーパーディスプレイは、プラスに帯電した黒色粒子とマイナスに帯電した白色粒子の入ったマイクロカプセルに電圧をかけることで表示を変化させています

●ガジェッター魂をくすぐる変型機構、膝上での使いにくさが残念

ディスプレイ、キーボードの開閉機構にはしっかりとした剛性感が備わっています。安価な折りたたみ式Bluetoothキーボードにありがちなキートップの天面が揃わない精度の甘さや、開閉時のぎこちなさなどは皆無と言っていいレベルです。キーボードを開くと自動的に出てくるキーフットのおかげで、テーブル設置時の安定性に不満はまったく感じませんでした。

いろんな場所で使ってみて気になったのが、膝上に置いたときのバランス。膝を閉じれば両腿で支えられるサイズですが、なぜかキーボード手前が浮いてしまいます。重心がディスプレイ側にあることと、ディスプレイ天面下部が接地していないのが原因のようです。膝上で快適にタイピングするためには、アタッシュケース的なものの上に置くことをオススメします。私はあいにくアタッシュケースを持ち合わせていないので、電車車内ではタブレット端末を下に敷きました。


折りたたみ状態。このときのサイズは約156(W)×126(D)×33(H)mm


ディスプレイを開けた時点で電源が自動的に入ります


キーボードを開けば準備完了。ちなみに入力可能になるのに実測で6~7秒ぐらいしかかかりません。このときのサイズは、約286(W)×131(D)mm(使用時)


キーボードを開くと、左右のキーフットが自動的に飛び出してきます


本体のゴム足×4、ヒンジ部分のゴムシート×2、キーフットのゴムシート×2が接地するので、テーブル上であればキーボードは非常に安定します。たわみなどは感じません


真横から見ると、本体のゴム足、ヒンジ部分とキーフットのゴムシートがすべて接地しているのがわかります


膝をしっかりと閉じれば膝上に乗りますが、ちょっと窮屈です


膝上ではキーボード手前が浮いてしまいます。両親指のどちらかでキーボード手前を支えれば端末を揺らさずにタイピングできますが、指の動きが制限されてしまいます

●ややDM200より打鍵音は大きいものの、打鍵感はほぼ同等

さて肝心のキーボードの使い勝手ですが、上位モデルのDM200より少々音が大きいものの、打鍵感はほぼ同等だと感じました。目隠しして両方を打ち比べても、少なくとも打鍵感では違いはわからないと思います。ディスプレイをなくしたBluetoothキーボード版の発売を期待したいぐらいのレベルです。

ただ、私は「Deleteキー」を使わないので気になりませんが、電源ボタンが右上に配置されているのが気になる方はいるでしょう。キーボードが主役の製品なのですから、電源ボタンはヒンジ部やディスプレイ部などには内蔵して、キーボードレイアウトは変更しなかったほうがよかったと思います。


「半角/全角キー」が「Escキー」の下に配置された点、電源ボタンが右上に配置された点が、DM100/DM200からの主な変更点です。なお従来モデルと同様に、Caps LockとCtrlキーは入れ替え可能です

●DM100相当のATOKでも実用十分

DM30には、DM100相当の「ATOK for pomera」が搭載されています。パソコン版と同等の変換エンジンを搭載し、DM100より語彙数を約3倍に増やした「ATOK for pomera[ Professional ]」は搭載されていません。

しかし、変換精度を試す文例(ジャストシステムのサイトに掲載されている文例を使用しました)などを入力すると、下記のようにたしかに違いはあるのですが、個人的にはまったく不満はありません。

ただし、これは個人的すぎる評価かもしれません。と言うのも、私はそもそも一文を一気に変換せずに、文節ごとに変換しているんですね。遡って誤変換を修正するのが面倒というのが、文節ごとに変換している理由です。と言うわけでDM30の語彙数、変換精度に特に不満はなく、下記の例文を入力するまで、正直違いはわかりませんでした。


DM100の変換例


DM200の変換例


DM30の変換例

●FlashAirは必須!

個人的な最大の残念ポイントは無線LAN機能が省かれたこと。SDカード経由、またはPCやMacにストレージとして認識させることでPCとやり取りできますが、抜き差しがやはりメンドーです。DM30に無線LAN機能付きSDカード「FlashAir」は必須装備です。


最新のFlashAirの「W-04」でも、Amazonで16GB版が3600円前後で購入できます。テキストファイルを保存するなら16GB版で十分です。なおDM30が認識できるSDカードは32GBまで。64GB版を購入しないようにご注意ください


「FlashAir」アプリでFlashAirを設定したあと、「ポメラQRコードリーダー」アプリでテキストデータを読み込みます。スマホからFlashAirにテキストデータをコピーしたり、FlashAir内のデータを編集することはできません

ストレート型のDM100、DM200の評価は高く、特にDM200は(自己責任で)Linux化できることから好事家たちに偏愛されていますが、折りたたみ式のキーボード、乾電池駆動の新機種を望んでいた方にはDM30は待ちに待った存在。ちょっと高いかなと思いつつも、テキスト入力マシンとしてDM200と差別化された良端末だと感じました。


小さなバッグの持ち合わせがないので、pocketgamesのトートバッグに入れてみました。ノートパソコンなどはちょっとサイズ的に厳しいバッグでも、スムーズに出し入れできるのが、折りたたみ式であるDM30の最大のアドバンテージです




広告掲載についてのお問い合わせはad-sales@oath.com までお知らせください。各種データなどはこちらのメディアガイドをあわせてご覧ください。

関連キーワード: DM30, FlashAir, iPhone, KingJim, pomera, pomeradm30
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