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香港MVNOキャリアの「海外SIM屋」化が止まらない:山根博士のスマホよもやま話

香港は世界中のSIMが買える楽しい国に

山根博士 (Yasuhiro Yamane), @hkyamane
2018年6月2日, 午前10:00
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筆者の居住する香港は携帯電話の契約者数で世界のトップクラスを誇る激戦区です。スマートフォンの1人2台持ちは当たり前。さらにはMVNO事業者も多く、料金の低価格化は歯止めがききません。4G開始後はデータ定額が相次いで廃止されたものの、今では月額4000円程度で速度制限なしのデータ定額をMNO各社が提供しています。

大手のキャリアが手ごろな値段でデータ定額を出してくると、低料金を売りにしていたMVNOはたまったものではありません。ここ数年でMVNOの倒産もあり、市中で販売されていたプリペイドSIMがいきなり使えなくなる、なんてこともありました。香港の低料金化だけでは勝負も難しく、MVNO各社は海外向けサービスを拡充しています。

そして気が付けば香港では世界各国向けのプリペイドSIMがMVNO、MNOから販売されるという不思議な現象が起きています。香港の電脳街、深水埗(シャムシュイポ)へ行くとSIM屋台が数多くあります。アジアの他の国でも見られる光景ですが、香港の屋台では香港用のSIMだけではなく、世界各国対応のSIMも販売されているのです。もちろん日本旅行用のSIMも多種揃っています。登録不要のものが大半で、それらは面倒な開通作業も不要です。



そもそも人口約700万、狭い土地の香港ですから、市民のほとんどが毎月のように海外へでかけます。東京から大阪へ出張するのは国内出張ですが、香港なら台北やマニラへいく感覚で、海外出張となります。また電車で1時間の中国・深センも海外です。つまりスマートフォンの海外利用が日常的なものになっているのです。

香港のMVNOの中でも大手の1つがチャイナユニコム香港(中国聯通香港)です。中国大陸のチャイナユニコムが、香港ではMVNO事業を展開しているわけです。そんな関係なことから、MVNO参入当時から中国大陸向けのプリペイドSIMを販売していました。また今は販売停止になってしまった、香港と中国の電話番号が2つ使えるプリペイドSIMも人気がありました。



その後チャイナユニコム香港は海外ローミングを提供するソリューション企業と提携し、次々と海外向けプリペイドSIMを充実させていきます。一時はタイなど海外キャリアのプリペイドSIMを直接自社で販売することもありましたが、今ではほぼ自社ブランドのSIMに置き換わっています。

チャイナユニコム香港のWEBページを見ると、「Travel SIM」として各国・地域向けのプリペイドSIMが揃えられています。「Great China Area」は中国や台湾、マカオ。「Asia Area」は東南アジア各国や日本、韓国。そして「Americas And Australia Area」はアメリカやオーストラリア、ヨーロッパ向けです。



それぞれのSIMはパッケージに各国の民族衣装を着たキャラクターが乗っているのがカワイイですね。チャイナユニコム香港の店でもこのキャラクターを海外SIMのマスコットとして使っています。SIMの価格は滞在先と利用量に応じて様々です。

その中でも有用なのは中国対応のプリペイドSIM。チャイナユニコム香港は香港のキャリアなので、中国大陸で使う時は海外キャリア扱い。つまりチャイナユニコム香港のプリペイドSIMは、中国でローミング利用となります。そのため壁越えが可能、海外SNSの利用ができます。最近はドコモなどの国際ローミングも安くなりましたが、海外では通信環境のトラブルも起こることもあります。予備やサブにチャイナユニコム香港のプリペイドSIMを1枚買っておくのも安心です。



なお似た名前でも「チャイナユニコム」(中国聯通)のプリペイドSIMは中国大陸のキャリアの製品なので注意が必要です。見分け方は簡単で、パッケージの金額が香港ドル、つまりHK$で書かれていればチャイナユニコム香港のもの。中国のものは人民元表記です。

意外に使えるのが日本用プリペイドSIM。日本販売のプリペイドSIMより料金は割安です。また日本で使う時はローミングになりますから、訳ありなときに使えます。日本8日間定額で2000円程度の製品もあるのですが、3GBを超えると速度規制になります。このあたりは各プリペイドSIMの製品情報を確認しておく必要があります。


アジア周遊は最近発売になった製品で、LCCで各国を移動するときにも便利です。日本、韓国、台湾、マカオ、香港、シンガポール、タイ、マレーシアなどで利用可能。ヨーロッパ周遊も比較的新しいもので、容量は2GB/3GB/4GBと3種類あります。アジアもヨーロッパもプリペイドSIMは比較的買いやすいとはいえ、現地で時間の無いときはこのような周遊SIMを買っておくと便利でしょう。



さてプリペイドSIMも、今ではタイのキャリアの製品がアジアや世界各国に対応した「神SIM」化しており、日本でもアマゾンなどで販売されています。チャイナユニコム香港もタイのSIMはかなり意識しているようで、周遊タイプを相次いで投入しているわけです。なにせ香港のSIM屋台では、海外販売SIMも販売されています。香港の市民はもはや「どこのキャリアのSIMか」を意識せず、行きたい国のSIMを安価に買うことができるのです。



このようにもはや香港MVNOのライバルは同じ香港のMNO、MVNOだけではなく、海外キャリアになっています。競争の激化が料金の低価格化をすすめ、体力のない企業は倒産するほど厳しい市場ですが、それによりスマートフォンがさらに使いやすいものになっているのは事実。チャイナユニコム香港は日本のアマゾンでも直接プリペイドSIMの販売を行い、さらなる拡販を進めているのです。


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