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アップルのWWDC 2018に期待するもの(本田雅一)

もし新しいハードウェアが登場するとしたら

本田雅一, @rokuzouhonda
2018年6月4日, 午前10:45 in Apple
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人生でブログというものを初めて......ではないけれど、お仕事の契約書に"ブロガー"と書かれていて、少し気楽なような、気楽なんて言ったらプロのブロガーさんに失礼なような、じゃぁお前は何者だ、なんてリカーリング思考に入っている本田です。

さて今(記事執筆時点)まさにアップルのソフトウェア開発者向け会議「WWDC 2018」に向け、空港に向けて出かける準備をしているところ。僕には僕の仕事があっての取材旅行ですが、本誌編集長も同じ日程のようですから、きっとACCNが見事な切れ味の最速レポートを掲載することでしょう。ええ最速です!(他人事ですから)

(編集部注:WWDC 2018は日本時間の6月5日午前2時に開幕予定)

●アップルが新ハードウェアを発表する場合の「2つの理由」

WWDCはソフトウェア開発者向けの会議ですから、ハードウェアの発表はない場合もありました。しかし、大まかに言うと2つの理由から新製品がWWDCの基調講演で発表されることもあります(アップルが"2つの理由"と言っているのではなく、毎年取材している経験則からのものです)。

1つはWWDCで扱うOS(基本ソフト)......すなわち、iOS、macOS、watchOS、tvOSの4つ......の改修と、それに伴ってアプリケーションソフト側にも手を入れる必要がある場合。たとえばMacbook ProがはじめてRetina対応した時には、WWDCで発表が行われましたし、昨年はiOSのiPad向け機能が大きく拡充される中で、iPad Proの10.5インチ版が発表されました。

WWDCは開発者向けなので、ほぼ同時期にMacのアップデートが行われる場合もありますが、とりわけWWDCの中身との関連が重要ではない場合は、発表しないままWWDCが終了し、サラッと新モデルに入れ替えるといったことも過去にはありました。

今回はMacbook Airの後継、あるいはMacbookの大型化などの噂がありますが、もし発表されるとするなら、macOSのアップデートと何らかの関係があるかもしれません。

もう1つはMac Pro、iMac Proといった、プロフェッショナルにこそ使ってほしいという製品を世の中に投入する場合。WWDCに集まるエンジニアたちは、まさにトッププライオリティで紹介したい相手なのですから、ここで発表するのは自然なことです。

●新iPhoneは望み薄、iOSは「常駐型ソフトウェア」への制約緩和に期待

しかし当然ながら、年末に決まってアップデートするiPhoneシリーズは、特殊なメインストリームから枝分かれしたモデルを投入する場合を除き、登場することはまずありません。iOSの新機能を紹介する際にも、新型iPhoneの機能やデザインの方向性を感じさせるアップデートは紹介を避けて次世代iOSの内容が伝えられ、それ以外の多くは守秘義務を伴う形で開発者に紹介。

あるいは、本当に秘密にしたい部分は秋の製品ローンチ時まで一部のパートナーとのみ協業したり、アップル自身の開発したアプリで新しさを訴求するといったことをしますから、iOSに関しては次に向けての興味を引きつつも、ハードウェアが絡む要素については"チラ見せ"ぐらいに考えるほうがいいでしょう。

いずれにしろ、間もなく基調講演で今年後半に向けてのOSアップデートについて(すべてではないものの)語られることになるのですが、個人的には"必ずここに手を入れてほしい"と思っている部分がiOSにはあります。

それは常駐型ソフトウェアを伴うアプリの受け入れ幅を拡大するような何らかの工夫です。

iOSはメモリ内に起動中アプリが残っている場合は、何らかのシステム動作をトリガーに処理を走らせることができますが、メモリーから消えると外部から、あるいは何らかの動作をトリガーにしてアプリ機能を呼び出す手段には一定の制約が出てきます。

なぜなら常駐動作するアプリの種類に制約があるからです。

この制約は、かつてはiOSデバイスの拡張性に制約を与えてきましたが、現在はセキュリティとバッテリー消費の両方の問題から下記の用途にのみ、長時間バックグラウンドで待機することが許されています。
  • 音楽プレーヤーのように、バックグラウンドで音声を再生するアプリケーション
  • バックグラウンドで音声を録音するアプリケーション
  • ナビゲーションのように、常に位置情報を知らせるアプリケーション
  • VoIP(Voice over Internet Protocol)対応アプリケーション
  • 定期的に最新号をダウンロードして処理する必要があるアプリケーション
  • 外付けアクセサリから定期的に更新情報を受け取るアプリケーション
(以上、アップルの開発者向けサポート情報より引用)

の6種類に限定されます。スマートフォン本体の機能拡張や性能向上に引っ張られてきた時期は、それでもあまり大きな問題ではありませんでした。しかし近年、BLE(Bluetooth Low Energy)に対応する製品が増えてくると、こうした制約が邪魔になる場合もあります。

BluetoothとWiFiのスマートな連携は、もともとはアップルがやり始めた手法ですから、アップル製品同士の連携ではよく使われています。iPhoneのテザリングをリモートでオンにしたり、AirDropでファイル転送したりといった機能ですね。

ところがiOSの場合、アプリ側からWiFiの接続を一時的に切り替えることができません。たとえばカメラから写真を転送するといった場合、Androidスマートフォンならば、BLEをトリガーに自動的に特定の機器にWiFiで接続して転送させ、WiFiを元のステータスに戻すといったこともできます(多くの場合、セキュリティの問題もあるため確認メッセージは出ますが、基本は自動的に切り替わります)。ところが、iOSデバイスの場合は、手動でWiFi接続設定画面でカメラへの接続を行わねばなりません。

さらに新たなタイプのデバイスへの適応に関しても、もう少し柔軟性が欲しいと感じることがあります。たとえば、今年のソニー製品ではもっともお気に入りのXperia Ear Duo。いわゆる"ヒアラブル"というジャンルに属する製品ですが、iPhoneとの接続では単なるSiri対応の左右独立型ワイヤレスイヤホンになってしまいます。

もちろん、周囲の音を感じながら自然な形で音を楽しむというコンセプトはそのままですが、使ってみるとその良さを実感する通知読み上げ機能が、iPhoneでは使うことができません。

ヒアラブルデバイスのトレンドは近年、盛り上がってきた分野ですから、個別にiOS側の調整が入るかも知れませんが、今後、同じように新しいトレンドが生まれていく中で後追いになっていくことは望ましくないでしょう。

"なんでも開放しろ"というつもりはありません。しかし、セキュリティやバッテリーなどの問題から守りながら、拡張性を高める方法はあるように思います。

アップル製品同士のタイトな統合もいいのですが、iOSとiOSデバイスには他社製アプリ(あるいはそれと連動するハードウェア)を活用するプラットフォームとしての立ち位置も大きいのですから、より幅広いIoT連携を進めていく上での仕掛けなどが出てくればいいなぁ......と、失礼。妄想に過ぎますな。

このあたりを上手に交通整理させることができたなら、たとえばBLEからWiFi Directを連動させる際の機器登録の手間なども、もっと簡略化できるんじゃないでしょうかね。もちろん、アップル側にしてみれば、大量の互換製品に認証を与え、連動できますよマークを発行する仕組みなど周辺整備が大変という事情もあるかもしれませんが......。


●もし新しいハードウェアが登場するとしたら

ところで、最初に戻ってハードウェアの面では2つの点に注目しています。

ひとつは新しいMac。久々に購入意欲を刺激してくれるMacが登場してくれると嬉しいなぁという反面、iPad Proがさらにクリエイティブな道具として進化し、キーボードで仕事をする人にも不満のない製品になったらどうしましょう? という、オールドPC世代の恐怖を感じています。

が、やはりこのところ話題になっているバタフライキーボードの不具合に対して、何らかの対策が語られることはあるのか? ないのか。もちろん、ハードウェアの発表がなければ何も語られないのかもしれませんが、今回は"ある"という見方が有力ですから、では新製品のキーボード構造は? と気になるところ。

ちなにみにバタフライ構造のキー。筆者の周囲で真面目に壊してしまった例を伺うと、キーボードトラブルの後、キートップを剥がして掃除してみたり、接点復活スプレーで注油するなどして、なおさら駄目にしてしまった話を聞きます。

しかし、この構造のキー、もっとも多いトラブルは接点やキーのメカ構造などが主因で故障するのではなく、微細なゴミが紛れ込んでバタフライ構造部に入り込み、それによってストロークが阻害されて動きにくくなるとうことが多いようですね。

キーボード交換は極めて高価なので、個人的には強くアップルケアの延長保証に入ることを勧めますが、筆者の場合、アップル推奨の方法でエアダスターを用い、入り込んだゴミを問題のない場所に移動させるという対処療法で何度か復旧させています。

が、しかし、もともと隙間が少なくゴミが入りにくいバタフライ構造のキーボード。入りにくいということは、出てくるときもなかなか出てこない。排出は諦めて、問題ない場所への移動を心がけるのが良さそうです。

キーボード問題は集団訴訟なんて話題にまで発展しています。最初に登場したのは2015年の現行Macbookに採用された時のこと。さすがに遡っての対応は難しいかもしれませんが、何らかの回答をアップルには期待したいところです。

なにしろMacbook Airが新モデルになってしまうと、Macbookは全機種がバタフライ構造のキーボードになるんですからね。

※14時30分に追記しました。
※16時9分に現行の12インチMacBookの登場時期について訂正しました。
※23時40分:MacBook ProのTouch Barモデルが発表されたのはWWDCではありませんでした。訂正しお詫び申し上げます。
関連キーワード: apple, ios, ipad, IpadPro, iphone, mac, macbook, MacOsX, wwdc
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