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テスラModel Xの死亡事故、Autopilotが緩衝バリアへ加速動作をしていたと判明。NTSB予備調査報告

テスラはドライバーが原因と主張

Munenori Taniguchi
2018年6月8日, 午後05:00 in transportation
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3月23日にカリフォルニア州マウンテンビューのハイウェイで発生したテスラModel Xの中央分離帯への衝突炎上事故は、Autopilot使用中に発生したことがわかっています。この事故に関して調査を継続していた米国家運輸安全委員会(NTSB)が予備調査報告をまとめ、問題のModel Xが事故の発生直前に加速していたと発表しました。

テスラは4月3日、一方的に事故発生後の調査内容を公開し、Autopilotには問題がなくむしろ安全だとするお決まりの主張と、事故発生の原因はドライバーにあるとの主張を記したリリースを発表、NTSBへの調査協力を打ち切っています

しかしNTSBは、テスラのいう事故原因については不満が残るとして、真相がはっきりするまで調査を継続すると宣言していました。

今回NTSBが発表した調査結果によると、事故車両のデータから中央分離帯の緩衝バリアに衝突する3秒前に、Autopilotが速度を70.8mph(113.9km/h)にまで加速していたことが明らかになりました。

順を追ってドライバーの状況を追ってみると、このモデルXは衝突の18分55秒前にAutopilotモードをオンにして、前走車両に追随して65mph(104.6km/h)で走行していました。この時点でのアダプティブクルーズコントロールの設定最高速度は75mph(120.7km/h)です。

そして衝突15分前にはAutopilotがハンドルを握るよう警告を発し、ドライバーはそれに従ってハンドルを握っています。このあとハンドル警告は3度発報され、その都度ドライバーは支持に従ってハンドルを握っています。ハンドルを持っていた合計時間は34秒間でした。

ところが、衝突の7秒前にどういうわけかAutopilotはハンドルを左に切る動作を開始します。衝突4秒前には完全に前走車両の追随から外れたと認識したため、クルーズコントロールの設定上限速度に向けて加速動作に移行しました。このとき、衝突の6秒前にもハンドル警告が発生していますが、衝突までにハンドルを握ったというデータは残っていませんでした。



テスラModel Xは中央分離帯に設置された緩衝バリアに衝突したのち、本線に跳ね返されて2010年型マツダ3(日本名アクセラ)と、2017年型アウディA4に接触、Model Xの車体前部は破壊され、フロア下に設置されている400Vのリチウムイオンバッテリーセルが発火、炎上しました。直後に、現場に居合わせた後続車からの人々によって、運転席に搭乗していたドライバーは救出されたものの、負傷は重く、後に帰らぬ人となりました。この事故でマツダのドライバーも軽傷を負いました。

NTSBの調査報告からわかるのは、テスラが事故原因はドライバーがハンドルを握らなかったことだと結論づけたのに対して、実際は最初にAutopilotが事故現場直前で車線を離れるハンドル操作をしたことがきっかけになっているということです。

さらに、車線を完全に離れたところで、本来ならセンサーが前方にある物体(緩衝バリア)を認識して減速しなければならないところを、逆に加速しているというのも不可解というほかありません。

このModel Xに関しては事故以前に、Autopilot使用中に事故現場へ通りかかった際、複数回に渡って中央分離帯へ向かって車線を外れる動作をしたため、ディーラーに修理を依頼していたことが遺族の証言からわかっています。しかし、テスラのディーラーは、再現性がないという理由で修理を実施していませんでした。

なお、NTSBはまだこの調査報告が最終的なものではなく、内容が変更になる可能性があるとしています。一般的に、大きな事故や死亡事故における調査を完了するには12~24か月を要するとのことです。

Source: NTSB
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