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イーロン・マスク「Autopilotハンドル警告無視」するテスラ車オーナーに悩む。事故で警告増やせば苦情も増加

まず警告解除のしかたから。ハンドル握ってー。はい、上!下!

Munenori Taniguchi
2018年6月14日, 午後02:00 in Transportation
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カリフォルニア州マウンテンビューで発生したテスラModel XのAutoplot使用中の死亡事故では、テスラはドライバーが事故発生の原因だったと独自に結論づけて、米国家運輸安全委員会(NTSB)への調査協力を打ち切っています。

そして、Autopilotの最新バージョンでは、ドライバーがハンドルを握っていないときに発する警告のインターバルを従来の1~2分から30秒に縮めるとともに、ただハンドルを持つだけでなく、上もしくは下方向に荷重を加えなければ警告を解除できない旨をスクリーン表示するよう変更しました。


多くのテスラオーナーは、2016年の死亡事故を受けて導入されたAutopilot使用中のハンドル把持警告が非常に厳しいと感じていたはずです。しかしこの事故を起こしたドライバーは、トレーラーに突っ込むまでに数分間もハンドルを握っていませんでした。

マウンテンビューの事故でテスラが協力を打ち切ってからも調査を継続しているNTSBは、事故発生の6秒前にハンドル警告が出ていたことを確認しています。それ以前にAutopilotが勝手に中央分離帯の緩衝バリアに向かって車線逸脱をしていたとはいえ、あまりに頻繁なハンドル警告は、逆にドライバーが無視するようになる傾向があるのかもしれません。

実際のところ、このハンドル警告はハンドルを握るだけでは解除できず、センサーがステアリングトルクを感知する必要があります。そのためにはハンドルを回すか、冒頭に記したとおり上もしくは下方向に力を加える必要があるわけです。これは取扱説明書に書かれていることですが、自動車の取説を隅々まで読む人はむしろ珍しい方でしょう。


ハンドル警告の頻繁さにAutpilotの安全性が後退していると指摘するユーザーに対して、イーロン・マスクは「肝心なことを言えば、煩わしすぎるシステムを人々は使わなくなり、安全性を損なう結果になる。しかし、皆が満足するよう緩くしすぎても、やはり安全性は損なわれることになる」と回答しています。

イーロン・マスクの言葉からは、結局のところAutopilotに慣れ切ってしまい、その機能と安全性を過信してしまうドライバーが出てくることへの対処がいかに難しいかがわかります。

Autopilotには前方で発生した事故に素早く対処できる性能が備わっており、たしかにドライバーに安全をもたらしています。一方で、ハイウェイを走行中にあろうことか運転席を離れる輩が出てくるのもAutopilotの高度なクルーズコントロール機能のため。このドライバーがハンドル警告を無視していたであろうことは想像に難くありません。

現在普及しているテスラModel SやModel Xは、いずれも日本で買えば1000万円をくだらない高級車です。そのような車を購入できる人は、ある程度のリテラシーや社会的地位を有していると思われがちです。

ところがそれでも運転席を離れたり警告を無視してハンドルを握らないドライバーがいるのなら、400万円前後で買えるModel 3が世界中の道路を走るようになったときに、Autopilotを使った事故が大きく増えてしまわないかという心配も、そろそろしなければいけない時期なのかもしれません。

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