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Apple Payに上海交通カードを登録してSuicaみたいに使えるか試してみた:旅人目線のデジタルレポ 中山智

FeliCaの性能の高さをあらため実感するとともに、中国のキャッシュレス化はガチなこともわかった

中山智 (Satoru Nakayama), @yenma
2018年6月15日, 午後03:00
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旅人ITライターの中山です。世界をフラフラする旅人を悩ませる問題として「各都市の交通カード貯まりすぎ」というのがあります。交通カードを作っておくと、乗車するときにいちいちキップを買う必要はないし、小銭も貯まらないので便利。さらにコンビニなどでの支払いにも使えるカードもあり重宝します。

ですが各カードは国境をこえるどころか、都市ごとにカードが違うという国がほとんど。バンコクでは同じ都市ですらMRTとBTSでカードが違うというケースもあり、日本のようにSuica1枚でほぼ全国網羅できる国は珍しい。そのため新しい都市を訪れ、そこに非接触型のカードがあるとどんどん貯まってしまいます。

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▲パスポートと一緒に管理している世界各国の交通カードや回数券。どれがどの都市のかわかりますか?

現在日本の交通カードはモバイルSuicaを使っており、Apple Payに登録しています。同じように世界各国の交通カードもApple Payに登録できれば便利なのにと思っていたところ、上海の交通カードがApple Payに対応したとのこと。早速試してみることにします。

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▲これが上海交通カード。地下鉄主要駅の有人カウンターなどで販売しています

上海交通カードをiPhoneで利用する場合、モバイルSuicaと同じように別アプリもあります。ひとまずこれをインストールするのですが、中国の電話番号など実名登録が必要なので、インストールするだけにしておきます。

次に設定から「一般」 「言語と地域」へとアクセスして「地域」を「中国」に変更します。言語は日本語のままでオーケー。地域を変更したら設定の「WalletとApple Pay」にアクセスして、「カードを追加」をタップし作業を進めていくと、上海交通カードが追加できるようになっています。


▲地域を中国にすると上海交通カードが追加できる。登録完了後は地域を日本に戻しても問題なし

あとは購入した上海交通カードの番号上4桁を入力したりと、指示どおり作業を進めていくだけ。最後に上海交通カードからカード情報を吸い出すためiPhoneをタッチすれば作業完了。上海交通カードにチャージされていたぶんの金額が、Apple Payのモバイルカードに移行して使用できるようになります。

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▲iPhoneと上海交通カードを重ね合わせてデータを移行


▲Walletのカードとして上海交通カードが登録できた。ちなみに対応するのはiPhone7シリーズ移行で、OSも最新バージョンにアップデートしておきましょう

使い方は日本のモバイルSuicaとほぼ同じ。地下鉄で対応する改札口にかざせばオーケー......なのですがFeliCaではなくNFCのため反応はイマイチ。エラーで通れないときもたびたびあります。何度か使った経験から、Walletを起動させてカードを表示させておいてからタッチするとスムーズに認識するケースが多いです。あらためてFeliCaの性能の高さに感動しますね。

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▲改札口にセンサーにiPhoneをタッチすれば通れる......ただし認識精度はSuicaよりも劣る

このように登録や使用に関しては概ね問題はないのですが、ネックとなるのがチャージの方法です。せっかくWalletに登録したのだからオンラインチャージをしたいところですが、中国の銀行が発行しているデビットカードのみ対応なので、中国に銀行口座がないと無理です。


▲オンラインチャージをするには中国銀聯デビットカードが必要

各駅には上海交通カードのチャージ用機械が設置されているのでこれを使えばいいのですが、この機械は現金に非対応。やはり中国のデビットカードかWeChat Pay、アリペイといったモバイル決済のみです。仕組み自体はWalletのカードも実際のカードも変わらないので、地下鉄駅の有人カウンターで現金チャージができそう(タイミングがなくて試していません)ですが、現在上海では現金チャージができない有人カウンターも増えているとのこと。ほんとに現金使いたくないんですね中国。

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▲券売機と並んで設置されているチャージ用の機械

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▲現金投入口はなく、支払いは中国銀聯デビットカードかモバイルペイメント、独自プリペイドカードのみ

というわけで、日本人がWalletで上海交通カードを使うにはWeChat Pay、アリペイを持っていたほうが運用しやすいです。ただWeChat Payは中国発行以外のクレジットカードで本人確認登録ができない(2018年6月現在)ため、新規にアカウントが開設できません。アリペイは日本のクレジットカードでアカウントが開けますが、以前の記事で紹介したような日本円からチャージする手段がないので不便。もし上海で交通カードをWalletに登録しようと思ったら、チャージの方法を解決できる人だけにしておいたほうが良さそうです。

筆者の場合はWeChat Payもアリペイもアカウントを作ってあるので、機械を使ったチャージが利用できました。同じiPhoneに上海交通カードもWeChatもインストールしてあるので、チャージ時に若干作業がめんどうですが、問題なくチャージできます。

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▲チャージ用マシンの右下にあるカード読み取り口へiPhoneをつっこむ

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▲ディスプレーを操作して、チャージしたい金額を設定し、支払いにWeChat Payを選ぶ

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▲iPhoneを取り出してWeChat Payの支払用画面を表示し、今度は左下のスキャン部分へ置く。スキャンが完了したら、またiPhoneを右下の読み取り口に戻せばチャージ完了

この調子で世界中の交通カードがiPhoneやAndroidに登録できれば、カードをたくさん持ち歩かなくてすむので、旅人的には便利になりますね。それと中国に来ると本当にキャッシュレス社会が進んでいるのが実感できます。最寄りの地下鉄駅まではMobikeやofoなどのシェアリングバイクが日本で作ったアカウントで利用できますし、コンビニや飲食店での支払いはWeChat Payでオーケー。現在取材のため上海滞在3日目ですが、一度も現金を使っていません。というか現金は100元(約1700円)しか持っていません。


▲上海の街中はシェアリングバイクだらけ

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▲これはMobikeですが、日本で作ったアカウントとクレジットカードの登録で問題なく使えました


▲これは深セン地下鉄の券売機ですが、支払いはWeChat Payに対応......ただQRコードを読み込むのがめんどう

ただ上海交通カード以外の支払いはQRコードを使うのですが、日本のおサイフケータイに慣れていると不便です。いちいちアプリを起動させてスキャンしたり、QRコードを表示する手間がめんどう。世界的にももっと非接触での決済や認証が増えれば良いのにと思うと同時に、日本はもっと支払時にキャッシュレスで決済できるのように対応してほしいと思いますね。



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