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ファーウェイ「P20 Pro」を試す。画質優れるトリプルカメラ、扱いやすさも確保:週刊モバイル通信 石野純也

小さな不満はあれど、ある程度は設定で補える

石野純也 (Junya Ishino)
2018年6月27日, 午後02:50 in Mobile
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カメラの画質の高さに加えて、日本国内ではドコモ独占ということも大きな話題を呼んだファーウェイの「P20 Pro」。筆者もこの端末を発売日に購入し、1週間強、メイン端末として使用してみました。元々レビュー用に海外版をテストはしていましたが、国内版はやや仕様が異なります。常用すると見えてくることもあるため、ここでは、メイン機として使ってみたP20 Proのファーストインプレッションをお届けします。

 
P20 Proといえば、やはり真っ先に言及したくるのがカメラ性能。従来のファーウェイのフラッグシップモデルと同様、モノクロとカラーのセンサーを備えているほか、P20 Proには光学3倍ズーム相当のセンサーも搭載されています。カメラそのものの画質も上がっており、メインのカラーセンサーは4000万画素で、1/1.7インチと、スマホの中で最大級のセンサーサイズを誇ります。

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▲トリプルカメラ搭載で、画質も非常に高い

カメラのレビューはあちこちで見かけてすでにお腹いっぱいだと思いますので、サクっとまとめると、AIを活用した手ブレ補正や、ライカとの色づくりも相まって、撮れる写真はとにかくキレイ。色味が実物よりもコッテリしている印象はありますが、これは、目に映る色よりも、記憶に残る色に近づけたためといえるでしょう。
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▲料理を撮った写真。色がコッテリしており、記憶色に近い印象

いわゆる記憶色というやつで、撮った写真がとにかく鮮やかです。ご飯はより味わい深そうな色で写りますし、いつもだったらスルーしているような近所の夜景もダイナミックに写ります。暗い室内で撮ってもノイズが少ないのも、さすがといったところ。これだけで、買ったかいがあったと思いました。
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▲夕方の景色もノイズが少なく、空の階調をキレイに表現している
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▲夜景を「夜間」モードで撮ると、合成でさらに明るく撮れる

ただ、撮っていて気になったのがAIによるモードの変更です。P20 ProにはMate 10 Proと同じ、Kirin 970が搭載されており、AIによって被写体を判別し、モードを自動で変更します。このモード変更が少々厄介。食事を判定して色味を変えてくれるぐらいならいいのですが、人物だと自動的にポートレートモードになり、背景がボケてしまったり、発表会中のスライドを撮っていると文書スキャンになってしまったりと、激しくモードを変えてきます。

最初から背景をボカしたかったり、スライドを抜き出して保存したかったりするときはいいのですが、残念ながら必ずしもそうとは限りません。普通に背景まできっちり残したスナップ写真として撮りたいときにもモードを変更してしまうのは、若干うっとおしいところ。このようなときは、設定で「マスターAI」をオフにしておくといいでしょう。筆者は結局、AIによる被写体判定を切ってしまいました。
▲AIでのモード変更が大胆すぎるため、オフにしておいた方がいいと感じることも

カメラ以外の点でも、フラッグシップモデルとして満足度が高く、レスポンスも満足いくレベル。動作はサクサクで、操作性には特に不満がありません。19:9と縦に長いディスプレイも見やすいでしょう。スペック的にはフルHD止まりなのが不満点といえますが、実際、このサイズでは2Kとの差が分かりづらいのも事実。1つ前に使っていたGalaxy Note8も、結局はフルHD設定にしていたので、見栄えとバッテリーの持ちのバランスを取ると、このサイズではフルHDがいいのかもしれません。
▲AnTuTu Benchmarkでのスコアも非常に高い

もっとも、これでVRなどを再生しようとすると、解像度不足になるため、あくまでこれはスマホ単体として使ったときの話。現時点ではフルHDより高める必要性をあまり感じませんが、より広がりを持たせようと思った際に、2K以上の解像度に対応していく必要が出てくるはずです。

ドコモ版は、ネットワークもドコモのものに最適化されており、通信速度も下り最大988Mbpsと速くなっています。ネットワーク事業を手掛けているだけに、通信性能が高いのか、Galaxy Note8やGalaxy S8+を使っていたときに通信しづらかった場所でも、スムーズに通信できます。たとえば、駅のエレベーターなど、これまで電波が途切れ途切れだったところでも、きちんと通信できているため、ネットワークの切り替えが速いのかもしれません。これは、実際に使ってみて、想像よりもよかった部分です。

ファーウェイならではの細かなカスタマイズできる点も、気に入っています。筆者はGalaxyシリーズをメイン端末として長く使ってきていたため、ナビゲーションキーの左右を入れ替え、Android標準とは逆にして使っています。ここには、通知を下ろすボタンを設定できたり、ナビゲーションキーをiPhone X風にできたりと、さまざまな変更ができるのはうれしいポイントです。
▲ナビゲーションキーの選択肢が多彩

指紋認証や顔認証のスピードが驚くほど速いのも、ファーウェイ端末ならではといえるでしょう。標準では、本体を持ち上げると画面が自動的に点灯するようになっており、顔認証が始まります。認証は1秒未満で終わり、この状態で画面をスワイプすると、すぐに使い始めることができます。
▲顔認証と指紋認証を併用できる

やや暗い場所など、インカメラによる顔認証が苦手とするシチュエーションでも、サクッとロックを解除してくれたのには驚かされました。画面のスワイプが無駄だと感じるときは、これをスキップするように設定することもできます。この場合、本体を持ち上げるとすぐに顔認証が始まり、自動的にホーム画面が現れます。

標準設定はiPhone XのFace IDと同じ手順になりますが、これをまどろっこしいと感じていた人には、オススメの設定といえるでしょう。顔認証も、かゆいところに手が届くというわけです。
▲設定で、ロック画面のフリック操作を省くことができる

また、本体下部には指紋センサーが搭載されており、これを併用することもできます。机の上に置いてあるようなときには、顔認証が使えませんが、指紋認証を設定しておけば、指を置くだけでロックを解除できます。このスピードも速く、ロックを解除していることを感じさせません。
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▲本体下部には指紋センサーも搭載

ただし、両方設定していると、どちらを使おうか迷ってしまい、ロック解除に時間がかかってしまうこともあります。顔認証は仕組み上、きちんと端末と顔の距離を保っていないと失敗してしまうことがあるからです。

このようなときには指紋センサーを使うと便利なのですが、顔認証が失敗してから指紋認証をしようとすると、改めて指を動かさなければならず、ロックの解除にひと手間かかってしまいます。最初から指紋認証と決めておけばいいのですが、それだと顔認証の意味があまりなくなってしまうのが悩ましいところ。複数の手段があると、とっさのときに迷いが生じてしまうというのは、使う前には気づかなかったので、意外感がありました。

ドコモ版ならではなのが、おサイフケータイ。ほかの機種では対応している機能のため、あえて取り上げる必要はないかもしれませんが、これまでSIMフリー版のファーウェイ端末を使ってきた筆者にとっては、インパクトが大きな機能です。タッチで簡単に支払いができ、電車にも乗れるのはやはり便利。これがなければ、メイン端末にはしていませんでした。おサイフケータイの感度もよく、読み取りの失敗も少ない印象です。
▲おサイフケータイは一度使うと離れられない機能なだけに、うれしい対応だ

ちなみに、ホーム画面はファーウェイのEMUIに設定していますが、残念ながら、ドコモ版では、ドロワーを出す設定がカットされています。代わりに、ドコモのホームアプリである「docomo LIVE UX」がインストールされていますが、残念ながら、これが端末の雰囲気にまったくマッチしていません。EMUIを使うと、iPhoneと同じように、アプリのアイコンが次々とホーム画面に追加されてしまいます。
▲ホーム画面はdocomo LIVE UXとファーウェイホームの2択

ただし、ドロワーありのEMUIは完全に削除されたわけではなく、あくまで設定画面から選べない、隠された状態になっているようです。その証拠に、筆者は現在、ドロワーありの状態のEMUIでP20 Proを使っています。方法は簡単で、「QuickShorcutMaker」というアプリを使い、ドロワーありに切り替える画面を直接呼び出し、設定を変更するだけ。これで、SIMフリーのファーウェイスマホと同じように、EMUIのドロワーありを選択できます。
▲ショートカット作成アプリでドロワーの選択画面を直接呼び出すことができた

SIMフリー版のファーウェイスマホとの違いはほかにもあり、たとえば、ドコモ版では電話をかけるためのダイヤラーや、電話帳がドコモ仕様になっています。GalaxyやXperiaでは、メーカー純正のアプリも選べたので、これは残念。ドコモ電話帳も、端末の雰囲気とまったく合っておらず、まるでらくらくホンのようにフォントが大きいので、メーカーアプリと選択制にしてほしかったところです。
▲ファーウェイ仕様のダイヤラーや電話帳は非搭載

仕方がないので、ダイヤラーはGoogle Playにあったサードパーティのアプリに、電話帳はGoogleの純正アプリに置き換えることにしました。ただし、ダイヤラーについては、アプリで変更できる階層が限られており、電話を発着信したときは、ドコモのダイヤラーの画面が表示されてしまいます。こればかりは仕方がないので、あきらめることにしました。

また、同梱品にファーウェイ製のチャージャーが入っていないため、P20 Proが対応している独自規格のSuperChargeも利用できません。筆者はSIMフリー版のMate 10 Proも買っていたため、それを流用して事なきを得ていますが、同梱できないのであれば、せめて周辺機器としてドコモがしっかり販売すべきだと感じました。
▲純正のチャージャーとケーブルを使うと、超急速充電が利用できる

ファーウェイのカスタマーサービスセンターでは購入できますが、店舗が東京や大阪に限られているため、その他の場所に住んでいる人が手に入れづらいのは残念。せめて、ネットで買えるようにしておいてほしかったというのが、率直な感想です。

このように細かな不満はありますが、圧倒的なカメラの性能と、使い勝手のよさはドコモ版でも健在。今のところ、不満点は設定やアプリでカスタマイズしてある程度解消できているため、買ってよかったという評価に変わりはありません。一方で、上記の不満点はソフトウェアのアップデートで解消できることも多いため、今後の対応に期待したいところです。

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