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コントローラーも6DoF化するスタンドアローンVR「VIVE Focus」実機レビュー

後発の強みを生かしてグローバル発売を期待

ジャイアン鈴木, @giansuzuki
2018年7月2日, 午後06:00 in vr
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HTCの「VIVE Focus」は、「Oculus Go」、「Mirage Solo」に続くスタンドアローンVRデバイスとして年内にグローバル向けに販売が予定されています。まだ中国でしか販売が開始されておらず、今後も大規模アップデートが実施されることが発表されています。現時点で本製品の真価はわかりませんが、HTCより実機を借用できたので、ちょっと気が早いですが現時点の実機を試用したレビューをお届けいたします。

VIVE Focusは、Oculus Go、Mirage Soloと同じく単独で動作するVRデバイスです。前面にはふたつのカメラが搭載されており、Mirage Soloと同様に6DoF(6自由度)に対応。いわゆる「ポジショントラッキング」が可能なので、VR空間を自由に歩き回れます。

主なスペックは下記の通りです。

VIVE Focusヘッドセット
  • トラッキングテクノロジー&センサー:ワールドスケールトラッキング(インサイドアウト方式6DoF)、9軸センサー、近接センサー
  • ディスプレー:3K有機EL(2880×1600ドット)
  • リフレッシュレート:75Hz
  • FOV::110度
  • IPD(瞳孔間距離)調整機能:対応
  • プロセッサー:Qualcomm Snapdragon 835
  • ストレージ:32GB(最大2TBのmicroSDカードを装着可能)
  • データ通信とデバイス充電:USB Type-C
  • オーディオ入出力:内蔵マイク、内蔵スピーカー、3.5mmステレオオーディオジャック
  • ワイヤレス:802.11 a/b/g/n/ac、Miracast対応
  • 電源とバッテリー:内蔵充電式電池、Quick Charge 3.0対応、最大3時間の駆動時間、1週間以上のスタンバイ時間

VIVE Focusコントローラー
  • センサー:9軸センサー
  • ボタン:タッチパッド、アプリボタン、ホームボタン、ボリュームボタン(+/-)、トリガー
  • 電源とバッテリー:2本の単4電池、最大30時間の駆動時間

サイズ・重量は公表されていませんが、実測でサイズは約200×270×130mm(幅×奥行き×高さ)、重量は681gです。


本体前面。ワールドスケールトラッキング用のカメラがふたつ搭載されています。カメラの上には放熱用の冷却口が設けられています


本体後面。ストラップの長さはダイヤルで無段階に調整可能。後頭部には上下に動くサポートがあり、柔らかなクッションが貼られています


本体上部。USB Type-C端子と電源ボタンが配置されています


本体上部中央のカバーを開けると金属製のネジ穴が現われます。追加でなんらかの周辺機器を固定するためのネジ穴と思われます


本体下部。上にあるのはmicroSDカードスロットのカバー、左にあるのはIPD(瞳孔間距離)調整レバー、右にあるのはボリュームボタンと3.5mmステレオオーディオジャックです


耳の近くにあるスリットはステレオスピーカー。Oculus Goと同じくイヤフォンは不要です


ヘッドセット内側。額部分には近接センサーを配置。中央にはゴム製のノーズクッションが用意されており、鼻が低くても外光が入ってくるのを防いでくれます


コントローラー上面にはタッチパッド、アプリボタン、ホームボタンを配置


コントローラー右側面にはボリュームボタン(+/-)、前面にはトリガーが用意されています

VIVE Focusはアプリの開発に「VIVE Wave」、配信プラットフォームに「VIVE Port」を使用します。7月2日時点のKernel versionは「4.4.63-perf-g178352f and@AABM #1 Tue May 22 22:26:56 CST 2018」、Build numberは「1.33.1400.2 9.0_g CL1037761 release-keys」、WAVE SDK versionは「2.0.37」です。

トップ画面は「Home」、「Store」、「Library」、「Account」、「Settings」で構成されています。現時点ではVIVE Focus単体でのスクリーンショット撮影機能や、SNSとの連携機能などは用意されていません。このあたりはグローバル向けに販売する前に実装してほしいですね。


Home画面


Store画面


Library画面


Account画面


Settings画面


前の画面で「More Settings」画面をクリックすると、詳細な設定画面が表示されます


7月2日時点のKernel versionは「4.4.63-perf-g178352f and@AABM #1 Tue May 22 22:26:56 CST 2018」、Build numberは「1.33.1400.2 9.0_g CL1037761 release-keys」、WAVE SDK versionは「2.0.37」


「More Settings」の「Languages & input」で「日本語」を選択すればシステム言語が日本語に切り替わりますが、小文字や音引きが表示されないという不具合があります


「Phone Notification(電話通知)」でスマートフォンをBluetooth接続すれば、電話の着信音がVIVE Focusで再生され、スマートフォンで受話すれば、VIVE Focusのマイクとスピーカーで通話可能です

7月2日時点でStoreに配信されているアプリの総数は67本でした。本数的にはかなり物足りませんが、HTCの開発スタジオ「Vive Studios」からAndroidスマホをVRコントローラーとして利用するVRギターリズムゲーム「Flashing Beat」など興味深いタイトルも登場しています。日本での一般向け発売前に、VIVE Focus専用コンテンツが充実することに期待しましょう。


「Vive Studios」のVRギターリズムゲーム「Flashing Beat」
Flashing Beatでは、AndroidスマートフォンとVIVE Focusのコントローラーを組み合わせてギターの演奏を再現します


「Ready Player One Sureshot: PRO Edition」はアクションシューティングゲーム。360度から迫り来る敵キャラクターをレーザー光線で撃ち落としていきます

VIVE Focusにはこれまで「System update 1.0」(ROM version: 1.21.1405.1)、「System update 2.0」(ROM version: 1.33.1405.1)が提供されていますが、後者の目玉機能が「Surroundings Mode」。VIVE Focusを利用中に電源ボタンをダブルプッシュするとSurroundings Modeが有効化され、周囲の光景が前面カメラによってスクリーンに映ります。

ふたつのカメラによって立体感や遠近感も再現されているので、VIVE Focusを装着したままで飲み物を取ったり、部屋の中を歩くことも十分可能。ヘッドセットを脱着しなくても、VR空間と現実空間を自由に行き来できるのが非常に便利です。この映像にCGを重ねたAR、MR的コンテンツもぜひリリースしてほしいですね。


「Surroundings Mode」の映像はモノクロ。ふたつのカメラにより立体感や遠近感があるので、日常的な行動に支障はありません

今後の予定についても触れておきましょう。VIVE Focusのコントローラーは現在3DoF(3自由度)対応ですが、今後フロントカメラを利用することで6DoFコントローラーのように振る舞う機能が搭載されます。また同じくフロントカメラを使用し、コントローラーを使用しないハンドジェスチャーにも対応する予定です。

なお、すでにRiftCatより「VRidge for Vive Focus Beta」が提供されており、別途PC用VRの環境を用意すれば、VIVE FocusでPC用VRを楽しむことも可能です。


「VRidge for Vive Focus Beta」については後日改めてレビューします

グローバル向けとしては後発になったぶん、VIVE Focusには先進的な機能が搭載されたうえでリリースされます。スタンドアローンVRデバイスの市場をさらに活性化させるような起爆剤になってほしいですね。


関連キーワード: HTC, HTC Vive, VIVE Focus, VR
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