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レース用Google Glass?「謎の透過型ディスプレイ」装着ドライバー登場。スーパーフォーミュラ新型車テスト

レースを様変わりさせる次世代デバイスになるか

Hirotaka Totsu
2018年7月7日, 午前11:50 in Wearables
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7月4~5日、国内最高峰レース「スーパーフォーミュラ」の新型マシン「SF19」のシェイクダウンテスト走行が富士スピードウェイで行われました。あいにくの雨模様となったその取材において「あれはなんだ?」と取材陣がざわついたのが、野尻智紀選手のヘルメットに装着された謎の透過型ディスプレイデバイスです。



スーパーフォーミュラは、2013年から開催されている国内最高峰レースカテゴリーです。今回の新型車シェイクダウンを担当したドライバーは、DOCOMO TEAM DANDELION RACINGの野尻智紀選手。取材当日は朝からかなりの雨で、テスト中止も危ぶまれたものの、予定より30分遅れでテスト走行が開始されました。

Gallery: スーパーフォーミュラ | 17 Photos

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午前中のセッションが終わってプレスルームに戻ると、初回のラップで野尻選手のヘルメットに装着されていた透過型ディスプレイが話題になっていました。筆者の撮影データを確認したところ、そこにも確かに、なにやらそれらしいものが写っています。



どのような情報が表示されていたのかがわかりませんでしたので、アップでの撮影に成功したカメラマンにデータをもらい確認すると、それはドライバーの右眼前方に情報を表示するよう配置され、走行速度らしき数字が表示されていることがわかりました。



公開されている他の情報も組みわせると、ディスプレイに表示されるのは、ラップタイムやタイム差、時速など、ドライバーが参照する情報のようです。おそらくはステアリングに装着されている液晶ディスプレイと同じ情報を表示していたのかもしれません。






しかし、この透過型ディスプレイ装着での走行は最初のセッションのみで、まったくこのデバイスに関する公式アナウンスはありませんでした。テストを担当するDOCOMO TEAM DANDELION RACINGによる実験的な使用だったと推測されるものの、チームに問い合わせても「コメントすることは現時点ではない」という返事しか得られませんでした。

NTTグループ(NTTドコモ、NTTデータ、NTT)は、これまでにインディカースーパーフォーミュラにおいて、身体計測素材「hitoe」によるドライバーの生体情報やレーシングカーの走行情報を計測する実証実験を行っており、今回も将来的なレースでの利用に向けた新技術の試験を行った可能性が高いと思われます。



現在のフォーミュラカーは走行中に選択しているギアやエンジン回転数といった情報をステアリング上のモニターに表示するのが一般的ですが、そのためには高速走行を維持しながら視線を手元のステアリングに移動させなければなりません。

300km/hといえば、たとえばほんの1秒でも前方から視線を外しただけで、およそ83mも進んでしまう速度です。もしこの透過ディスプレイの開発が進めば、いずれはヘルメットのバイザーに各種情報を表示できるようになることが予想され、レースにおけるドライバーの作業を一変させる可能性があります。

また希望的観測を交えて言えば、コンマ1秒の差がレース展開に影響する極限状態において、ドライバーが視線を前方から外さずレースに集中できる効果が考えられます。そうなればさらなるタイムの向上やエキサイティングなコース上でのバトル増加につながり、観客やテレビ視聴者が楽しめる要素が増えることが期待できそうです。



マシンの方に話を移せば、現行のスーパーフォーミュラ用マシン(SF14)は「クイック&ライト」がコンセプトでした。そして今回シェイクダウンを行なった新型車SF19は、「クイック&ライト」のライトの部分を推し進めるべく軽量化を行い、さらにオーバーテイクしやすい空力性能を与えたとされます。一方でF1に匹敵するダウンフォースを得て走行安定性を維持し、ル・マン・プロトタイプ(LMP)カー風のLEDテールランプによる視認性の向上など、マシンの安全性にも配慮した設計となっています。

また、5G(第5世代移動通信システム)による車載カメラの映像伝送などにも対応するということで、レースのテレビ中継においても、すでに実現している車載カメラ映像の伝送からエンジンの回転数や速度、場合によってはドライバーの心拍数といった生体情報はもとより、マシンとドライバーに関するあらゆる情報がリアルタイムに参照できるようになるかもしれません。


写真協力:池田正行

 
 
 




「TechCrunch Tokyo 2019」11月14日、15日に開催



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