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傷口の状態を監視して投薬するスマート絆創膏。切断手術の低減に期待

傷の状態をリアルタイムでモニターできます。

Engadget US(翻訳 金井哲夫)
2018年7月10日, 午後05:30 in science
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[Engadget US版より(原文へ)]

慢性の傷や治りの遅い傷に悩まされない人はいないでしょう。タフツ大学の研究チームは、傷の状態を監視し、必要に応じて治療を行うというスマート・バンデージ(絆創膏)の開発を進めています。



Small誌の最新版が伝えたところによると、Pooria Mostafaluが率いる研究チームでは、スマート・バンデージによって慢性の傷の治癒速度を高める方法を探っています。「傷の環境は動的に変化するが、治癒速度は、適時の治療によって高めることができる」と記事には書かれています。

スマート・バンデージは傷の温度とpHをモニターし、変化を検知すると、問題を診断し、必要に応じて薬を投与します。これらの作業はCPUによって制御されます。一定の要件が検出された場合、医師はそこに治療方法をプログラムできるようになっています。

「体温反応薬物担体を含んだヒドロゲルで構成される刺激応答薬物放出システムと、同じ創傷被覆材に備えられた電気で制御される柔軟なヒーターが、要求に応じて薬物を放出する」と記事は伝えています。また、スマート・バンデージは、治療の様子をモニターし、それ以上の治療が必要かどうかを判断します。Bluetoothを通じて、現状をリアルタイムで知らせることも可能です。
図中の文章(左上から右へ)。モバイル機器へBluetoothで接続。再利用可能な電子モジュール。創傷被覆材の基質。pHセンサー。ヒドロゲル。傷の患部。センサーからのデータ。電子制御信号(薬物放出など)。イオン。薬物放出。創傷被覆材交換時に取り外し可能なフレキシブルケーブル。ヒーター。熱によって薬物を放出するマイクロビーズ。センサーと薬剤を含む使い捨ての二層材。3Dプリントで作った柔軟な基質。ヒーターと温度センサー。pHセンサーアレイ。

「戦争以外では、慢性の傷は手足の切断につながる最大の原因のひとつ」だと、記事の著者の一人Sameer SonkusaleはDigital Trendに語っています。傷を監視して必要に応じてリアルタイムで治療を施す、柔軟で応答性のある絆創膏は、慢性の傷の感染症を予防し治療を促進しすることで、切断術低減の決定打となり得ます。

絆創膏に技術を導入するという考え方は、新しいものではありません。スマートな創傷被覆材は数多く存在しています。しかし、今回のこのアイデアには期待できる部分が数多くあります。とくに、医師の対応を待たずに、絆創膏が自ら治療を行うところです。この方式が実現するまでには、長い時間がかかりました(このまま実現しない可能性も大いにありますが)。記事によれば、このスマート・バンデージの次なるステップは、動物の慢性的な傷でこの技術を試し、実験時と同じ効果をもたらすかどうかを調べることだそうです。

編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。
原文著者:Swapna Krishna

Source: Small
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