HTCが5月に発表したブロックチェーン搭載スマートフォン「Exodus」。その詳細はいまだ不明なものの、HTCによるとキーリカバリー機能を備えたコールドウォレットフォンとのこと。ようするに、Bitcoin、Ethereum、Lightningといった暗号通貨に対応するハードウェアウォレットを内蔵したスマートフォンというわけです。
関連:
ビットコイン「恐喝されても大丈夫」な機能付きハードウェアウォレット「Digital BitBox」と注意点(世永玲生)
HTC、Vive生みの親が手がけるブロックチェーン内蔵スマホ「Exodus」。分散型インターネット目指す意欲作
ビットコイン「恐喝されても大丈夫」な機能付きハードウェアウォレット「Digital BitBox」と注意点(世永玲生)
HTC、Vive生みの親が手がけるブロックチェーン内蔵スマホ「Exodus」。分散型インターネット目指す意欲作
現状では、これ以上の詳細は明かされていませんが、モバイルにDApps(分散型アプリケーション)を普及させることも目指しているようです。
そのHTC Exodusですが、香港で行われたイベントにおいて、発売は第3四半期である、と発表されました。あわせて、公式サイト上で購入予約の登録プログラムも開始されています。
また、ブロックチェーンを使った育成ゲーム「CryptoKitties」との提携も発表。このゲーム、猫を交配させ育成、それを他のプレイヤーと仮想通貨(イーサリアム)で売買できるといったもので、各猫の所有権や売買履歴などはブロックチェーンで管理されており、不正が起きにくい特徴があります。
これまではPCブラウザでしか利用できませんでしたが、HTC U12+をはじめとする一部のHTC端末でも利用可能になるとのことです。
HTCは業績の低迷が続いており、先日も1500人の削減が明らかになったばかり。Exodusが起死回生の端末とはならないでしょうが、HTCが持つ先進性や技術力をアピールする端末としては有効かもしれません。