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富士山がIoTだらけに。登山ルートの気温・混雑度もウェブで一目瞭然

登山の前に見てみるといいかも

大和哲(Yamato Satoshi), @deyamato
2018年7月14日, 午前06:00 in Iot
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富士山がいつの間にかIoTだらけになっていました。

KDDIと静岡県御殿場市・小山町は、9月10日までの開山期間中に、IoTで富士山の登下山者数・温湿度を可視化する「ミエル フジトザン」を提供します。




また同時に、御殿場市富士山御殿場口新五合目に設置された「Mt.FUJI TRAIL STATION」において、天候に関わらず晴れた日の美しい富士山を楽しめる望遠鏡型VR「VR View Scope」を設置します。


さらに新しい試みとして、訪日外国人の利便性向上を目的に「KDDI AI翻訳」と「KDDI TV 通訳」、NICT(情報通信研究機構)の技術を活用した「音声翻訳」を搭載したタブレットの配備・Free Wi-Fiの整備を実施。これらの施策で、訪れる人それぞれの目的に合わせて、より安心して富士山を楽しめるといいます。

通信モジュール改良・温湿度計追加などで「混雑・温湿度」が登山前に見える化

ひとつめの「ミエル フジトザン」では、IoTセンサーを活用して富士山登山口の登下山者数・温湿度情報をWebで提供します。情報の更新間隔は15分ごと。これに関しては、昨年も同じコンセプトで実証実験を行っていましたが、今期は気温湿度情報を追加しているといいます。


▲人感センサーとの外観と中身。LTE-Mアンテナは筐体内上部に。センサーは上から順にIr人感、超音波距離距離、LIDAR距離、温湿度センサ。左にあるのが電源の単1電池4本でもう4本は筐体の外にある。

また、今年度はさらに通信通信方法をLoRa WANからLTE-Mへの変更することで1センサーごとのエリアを拡大。さらにセンサーの数を御殿場口5箇所のみから、今回は御殿場口に2カ所・馬の背に2カ所・須走口に1カ所・ハイキングルート4カ所の計9か所に増やしています。



現地に行かなくても、全国ドコにいても、これで富士山の今の天気や混雑具合がわかります。これから富士山にハイキングに出かけてみよう、どのくらい人出で混雑しているだろう、雨は降っているかな、と考えている人にも、ただの野次馬にも。(笑)

センサーの電源には単1乾電池8本を使用しています。これで一ヶ月電池が保つので、メンテナンスとしてはシーズン中一度だけ電池を入れ替えればよいのだとか。それなら、容量の多いリチウム電池にしておけば......という素朴な疑問が湧くのですが、寒暖の差が激しいこの山の気候では乾電池より速く性能劣化してしまうのだそうです。

VRで晴れの景色が見られる「VR View Scope」

また、今期から「VR View Scope」という、望遠鏡スタイルのVRビューアが御殿場口新五合目のトレイルステーションに新登場しました。富士山は天候によってはその新五合目からは景色を見ることができないわけですが、このスコープ上であればいつでも6K解像度の360度立体映像で観ることができるわけです。

実際、筆者ら報道陣にこのVR View Scopeが公開された日も富士山麓は分厚く曇っていて全く見えなかったのですが、 Scopeでは同じ位置と思われる場所で雲もなくクリアに観ることができました。


▲この日の山頂方向の本当の景色。白く分厚い雲がかかって何も見えませんが。VR View Scopeから見ればすっきりと富士山が見えます。タイムラプスがかかっていて雲も流れるようできれいでした。

なお、この「VR View Scope」を視聴するには2分あたり300円が必要になります。料金の一部は「御殿場富士山基金」に寄付にされるそうです。

外国人とのコミュニケーション向けタブレットも


「KDDI AI翻訳」と「KDDI TV 通訳」、NICT(情報通信研究機構)の技術を活用した「音声翻訳」を搭載したタブレット。御殿場市内や山小屋など合計9箇所に配備し、外国語コミュニケーションをサポートします。
この翻訳に関して、筆者は「随分精度がいいな」と感じました。

「御殿場行の最終バスは何時ですか」「バスの時刻表をお見せします」程度の簡単な翻訳ですが、日 韓 日でいくつか試しても変な訳には全くなりませんでした。


富士山に来る人の目的は実に多種多様であることが、昨年の「ハイキング客の動向把握」実証実験の結果から分かっています。山頂を目指す人ももちろんいますが、途中の山小屋で引き返す人。富士山に付随するハイキングコースを楽しむ人、団体でバスでやってきて山の空気を楽しむ外国人観光客......行き先が様々であれば、質問事項も本当に様々でしょう。

それぞれの人たちのためにそれぞれに適した情報提供をと考えると、精度のよい翻訳デバイスはまさしく必要なものでしょう。

必要な人に必要なものを。今回のKDDIの富士山での施策は一見つながりがないバラバラなことをいくつもやっているように見えますが、そこにチャレンジしようとしている、そして成功しているように思いました。


関連キーワード: IOT, translation, vr
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