※GPD Pocket 2の実機写真の一部は、イベントに先立ちWade氏らがEngadget編集部を訪問された際に撮影しています。
現行のGPD Pocketとサイズはほぼ変わりませんが、見た目ではキーボードが大きく変わっているのがわかります(写真のキーボードは試作品。一部製品版とは配列が異なります)。

従来スペースバー下にあったポインティングスティックを廃止。代りに右上に光学式のポインティングデバイスを搭載。これのタップでマウスクリックが行えますが、キーボード左上にはマウスの左右クリックを行うボタンも配置されています。
▲光学式のポインティングデバイス。操作性は良好でしたこの光学式ポインティングデバイス、もともとは搭載予定はなかったそうですが、先に情報公開した時点でポインティングスティック廃止について否定的な意見が多く寄せられ、急遽追加したのだとか。PocketやWIN2のようなスティックにしなかったのは、内部スペースの問題とのことです。
▲両手持ちでポインティングデバイスを操作すると、このようなイメージ筐体はPocketと同じアルミ削り出しのユニボディで、厚みは最薄部で8mmと薄型化。重さも465gと軽量になっています。ディスプレイはタッチ対応の7インチ 1920x1200。パーツ自体はPocketと同じものを使用しているとのことです。
CPUはWIN2と同じCore m3-7y30を採用。発表されたばかりのSurface Goよりも処理性能は高いとアピールします。実際、Surface GoのPentium Gold 4415Yよりも仕様は上です。
このCPUの排熱を効率よく行う為、冷却機構は一新。ファンの排熱も背面から行うようになっています。

インターフェースはUSB Type-A×2、Type-C×1、microSDカードスロット×1、3.5mmジャック×1。microHDMIは非搭載となりましたが、USB Type-Cからの出力は可能です。
その他、主な仕様としては、RAMは4GBと8GB、ストレージは128GB(eMMC)。バッテリー容量は6800mAhでスタンバイ時のバッテリー寿命は6~8時間。長時間駆動よりも、常にピーク性能を発揮することに注力したとしています。
なお、気になる人も多いと思うSIM搭載・LTE対応ですが、現状では考えていないとのこと。もちろん、消費電力の増加等、仕様上の理由もあるのでしょうが、Wade氏は誰もがスマートフォンを持っているのだからテザリングでいいではないかとも述べていました。この辺り、日本と中国との考え方の違いもあるのかもしれません。
クラウドファンディングサービスのIndiegogoでは7月下旬から出資受付を開始予定。4GBモデルが569ドル(約6万4000円)、8GBモデルが639ドル(約7万2000円)。上手くいけば10月に出荷開始の予定です。

なお、今回のイベントを主催した代理店の天空では、WIN2のときと同様に国内版の予約を受け付けるとのこと。気にはなるけどクラウドファンディングは敬遠したいという人は、そちらで予約するのもいいかもしれません。