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木星に12の衛星を新発見・火星を覆い尽くす砂嵐・テスラModel 3キャンセル相次ぐ?: #egjp 週末版126

木星の衛星多すぎ

Munenori Taniguchi
2018年7月23日, 午前10:30 in Weekend
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Kiyoshi Tane, 23 時間前
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先週1週間のあいだに拾いきれなかったニュースをいくつかピックアップしてお届けします。今回は「木星に12の衛星を新発見」「火星を覆い尽くす砂嵐」「テスラModel 3キャンセル相次ぐ?」といった話題を取り上げました。

木星に12個の新たな衛星

This enhanced color view of Jupiter's south pole was created using data from the JunoCam instrument on NASA's Juno spacecraft. Oval storms dot the cloudscape.
カーネギー科学財団の研究者らが木星に12個の新たな衛星を発見しました。これで木星が持っている衛星の総数はなんと79個。当然ながらこれは太陽系の惑星の中で最多記録です。

新たに発見された木星の月たちは、冥王星よりも遥か遠くを公転すると言われる太陽系第9惑星、いわゆる"惑星X"を探している最中にたまたま観測エリア内に木星が入ってきたことで発見されました。ただし、それらが木星の衛星だと確認するにはおよそ1年もの時間がかかったとのこと。

12の新しい衛星のうち9つは3つの大きなグループを形成しており、おそらくもっと大きな衛星が衝突、破壊されたことによって生まれたと考えられます。また残る3つのうち2つは、他の衛星とは逆方向に公転していることがわかっています。

最後の1個は大きさ(幅)1km程度しかない小さな衛星で公転周期は1年半という長さ。そしてなによりその軌道が先の逆行衛星に重なっており、いずれ衝突してしまう可能性があるということです。

これは太陽系の惑星が形成されたあとに惑星の衛星が形成されたこと、衛星どうしの衝突が、惑星形成のかなりあとに発生した証拠になります。そして衛星の破片の多くは木星本体もしくは他の大きな衛星に飲み込まれていったと考えられます。

AI搭載のロボット化学者が医学を発展させる?

スコットランドのグラスゴー大学の研究者が、化学反応後に生成される分子を予測発見する"ロボット化学者"を開発しました。このロボットは機械学習によって実際の化学反応の結果を学び、実験で得られる反応の結果について予測します。

たとえば18種類の化学薬品から得られる1000とおりの反応を予測する場合、このロボット化学者は100通りの実験結果を与えるだけで、80%の精度で残りの結果を予測できるようになるとのこと。80%は精度としてはまだ低いようにも感じられるものの、精度は試行を繰り返すことで改善されていきます。

このロボット化学者に実験結果を予測させることで、新たな化学反応を発見するプロセスが加速します。それは新しい医学治療方法や新しいバッテリーの材料、さらに超高剛性素材の開発といった用途に応用させることが考えられます。

そしてそのためのコストはさほどかかりません。むしろ、研究者らは面倒な実験を繰り返す手間が省け、より難しい研究のための実験に集中することができるようになるはずです。

2020年に人工流星群を降らす計画

東京の株式会社ALE(エール)が、人工衛星を使って夜空に流星群を降らせるという「Sky Canvas」計画を発表しました。人工衛星からビー玉サイズの金属球を放出し、それが大気圏で燃え尽きる際の発光を地上から見て楽しむというまったく新しいエンターテインメントで、"宇宙花火"とでも言えばわかりやすいかもしれません。

花火と同様、放出する金属球の素材によって発光の色が異なるため、計画が意図したとおりに実現すれば色とりどりの流れ星を見ることができるはず。流れ星のもとになる宇宙の塵よりも金属球のほうが大きいため、流星となったときの大きさや明るさも、はっきりと視認できるとALEは説明します。

金属球を放出する衛星は今後2年以内に打ち上げる予定で、衛星1基あたりおよそ400個の金属球を搭載するとのこと。ALEはさらに不用になった人工衛星を大気圏に落として巨大な流れ星にする可能性も検討しているとのことです。

最初の流星群ショーは広島県での開催を予定しているものの、開催地は打ち上げる人工衛星の軌道によってどこにでも設定できるとのこと。ただし、この人工衛星の開発費用は1基あたり1000万ドル(約11億円)とされており、興行として開催するにはかなり高価になってしまいそう。またコンサートなどと違い、流れ星は夜空が見えれば楽しめてしまうため、チケット販売で観客からその費用を徴収するのも難しそうで、どのように収益化をするのかも少し気になるところです。

火星の砂嵐、惑星全体に拡大

5月30日に発生した火星の砂嵐は、6月20日までに火星全体まで拡大し、その砂塵は地表を覆い尽くしてしまいました。これによって太陽電池で動作する火星探査ローバーのOpportunityはセーフモードへの移行を余儀なくされる事態となりました。

それでも火星探査機Mars Reconnaissance Orbiter(MRO)は、毎日火星の写真を撮影してその嵐の成長と推移を追跡しています。別の探査機2001 Mars Odysseyは熱放射撮像カメラ(THEMIS)を使って惑星表面や大気の温度を測定し、嵐の発生メカニズムを分析するためのデータを収集しています。

さらにNASAのMAVEN探査機は火星の上層大気を観測、もう一台のローバーCuriosityは原子力駆動であるため動作を続けることができ、地表の状態、風や粉塵の様子を観測しています。

これらの観測データで火星の嵐の秘密を解き明かすにはかなりの時間がかかるかもしれないものの、この嵐は9月ごろには収束すると予想されており、Opportunityが再び動き出せるようになることを科学者らは期待しています。

テスラModel 3、キャンセル相次ぐ?

テスラは普及型EVセダンModel 3の生産ペース確保にかなりの期間手こずってしまったものの、最近では目標としてきた週産5000台の突破が大きな話題となりました。しかし、ようやく軌道に乗ってきた生産ペースとは裏腹に、未だ続く納車待ちにしびれを切らした予約者らのキャンセルが注文数を上回っているというアナリストの報告が出ています。

テスラのイーロン・マスクCEOはこのうわさを払拭すべく社内でもあまり共有されない注文番号をTwitterで公開するといった火消し対応をとり、さらにツイートでテスラModel SとModel Xが7月第2週だけで2,000件以上の注文を受け、Model 3は5,000件の新規注文を受けたと語っています。これが正確な数値なら、かなり健全な状態と言えるでしょう。

ただ、米国で支給されているEV販売に対する7500ドルの税控除は来年には段階的に廃止される見通し。もし予約したテスラ車をいまキャンセルすれば、次にまた買いたくなったときは値段が高くなっている可能性もあります。逆に考えれば、このEV補助金のためにもっと早く入手できる別の対象車種に予約を切り替えるという手段もあるかもしれません。

いずれにせよ、テスラはまだ北米以外へのModel 3のデリバリーを開始しておらず、今後も生産ペースを維持もしくは加速する必要はありそうです。

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