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まだ見ぬミライはここから生まれる! 噂の会社、Shiftallのオフィスに行ってきた : 情熱のミーム 清水亮

岩佐氏の「自分たちで使う道具を自分たちで作る」拘りは新会社でも発揮

清水亮, @shi3z
2018年7月26日, 午後03:00 in columns
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CEREVO CAMやLiveShell、ドミネーターなどで有名なCerevoの創業者である岩佐琢磨さんが古巣であるパナソニックに合流し、新会社「Shiftall」(シフトール)を立ち上げたニュースが業界を震撼させたのは、記憶に新しい。


基本的にこのような一種の「出戻り」は日本国内としても、世界的に見ても極めて珍しい。
大メーカーを飛び出して自分のメーカーを作り、その仕組みをひっさげて、チームごと大メーカーの資本に戻る。年功序列が支配すると信じられてきた日本の大企業にとって青天の霹靂とも言える展開に、これからなにが起きようとしているのか注目している人は少なくないはずだ。

Shiftallの社名は「Shift(変化)」と「all(全て)」を組み合わせた造語だという。
Cerevoが家電革命(Consumer Electronics REVOlution)を志向していたのに比べると、さらに激しく全てを変化させようという強い意志が感じられる。


なぜ岩佐氏はこの会社を作るに至ったのか。
先日Shiftallの新オフィスで開催された関係者向けイベント「Shiftall Day」での基調講演から想像してみた。



Shiftallオフィスのエントランスにももちろん自作のIoTシステムが設置されている。
タブレットをタップすると、Zigbeeで接続された後ろのベルがチーン! と鳴り、Slackとスマートスピーカーに通知される仕組みだ。



Shiftallの自社製IoT出退勤管理システム。
一見極めてローテクだが、札の裏側にはセンサーがついており、出退勤を自動的にSlackに通知し、座席表も連動して変化する。出退勤そのものは、Slackでも管理できる。


これは、もともとCEREVOのようなベンチャー気質に慣れている人々と、工場勤務などでSlackなどに慣れていない人が一緒に働くための工夫であるという。
フィジカルなUXと管理しやすいシステムを組み合わせた優れた設計だ。



机も角材から手作りしているという。自分たちで使う道具を自分たちで作るという拘りは徹底している。



中国製の大型レーザーカッター。養生テープで排気口を塞いでいるのは、自作のHEPAフィルターに空気を流して匂いや有毒物質を除去するため。2000ドル程度だったという。



自作のHEPAフィルター。
レッザーカッター本体よりも高価かもしれないという。

活性炭とHEPAの組み合わせでレーザーカッターが焼いたプラスティックなどの有毒物質を無害化する。




オフィスの一角を工作スペースが締めるのもハードウェアベンチャーならでは。
実際に稼働すると、きっとここにはいろんなガジェットの試作品がずらりと並ぶことになるのだろう。




岩佐氏によると、Shftallのキーワードは「アジャイル」であるという。それは「発売してから考える(Consider after launch)」ことを意味する。

トライ&エラーを繰り返さなければ真にエッヂの立った商品は生まれない。覚悟の必要な言葉だと思う。



パナソニックとの関係性について、岩佐氏はこう説明する。


尖った製品はShftallブランドでの展開を前提とし、パナソニックの従来製品の延長にあるものはパナソニックブランドで発売される予定とのこと。


Shiftallブランドのついた最初の製品は、早ければ来年のCESで発表したいと意気込みを見せた。


イベントは大盛況で、メーカーの人間や著名人の姿もそこかしこに見られた。


自ら創業した会社を離れることになった岩佐氏の心境をいま一番想像できるのは、僕自身かもしれない。僕自身もまた、自分で創業した会社の代表を退いて、新たに大企業群とのコラボレーションによって設立した会社の代表に専念する決断をすることになった。


このことにはいくつかの効果がある。それまでのように、自分が好きなようにできることは少し減ったが、それ以上に心配事は激減した。ストレスが大幅に減ったことで、自分が本当にしなければならないことに集中できるようになった。


基調講演での晴れやかな顔の岩佐氏を見ると、きっと僕と似た心境なのではないかと思う。


Cerevoで家電革命を起こした岩佐氏が、新しい会社でいったいどんな大異変(Shiftall)を起こしてくれるのか。
今から楽しみだ。

関連キーワード: cerevo, column, columns, panasonic, shiftall
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