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NASAの3Dプリント火星基地設計コンペ、実現性高い5案を選出。1/3スケールで実証へ

次は本当に作れるかを確認

Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2018年7月30日, 午後05:30 in Space
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NASAが、火星に3Dプリントで居住設備を手早く作るためのアイデアを競うコンテスト「3D Printed Habitat Challenge」フェーズ3レベル1のファイナリスト5チームを発表しました。

コンテストでは、多くのアイデアのなかから実現性の高いものとして18チームの案がまず選出されました。そして、各案はイリノイ州ブラッドレイ大学が開発した火星用建築モデリングソフトウェアを使って、構造や密閉性、空気清浄機能、保温機能などが検証され、優秀な結果を得た5チームが勝ち残りました。

したがって、勝ち残ったチームの案はどれも個性的というか、あまり美しい外観は備えていません。いずれも火星の厳しい環境に耐えうる構造と機能性を持っていることが重要視されています。

今回の結果により、上位にランクされた2チームにはそれぞれ約2万1000ドルが授与されます。5チーム合計の賞金は10万ドル(約1110万円)となります。

トップ評価を得たアーカンソー州のZopherusチームは、火星への着陸機(ランダー)がそのまま3Dプリンターとなり、配備したローバーで建設用材料を収集して居住施設を作るというアイデアを出しました。ユニークなのは、ランダーが着陸脚を使って歩き回ることでいくつもの建物を作れるというところ。

次点はニューヨークのSpaceFactoryチーム。こちらは少ない場所に最大限の居住スペースを作り出すために数階建ての円筒形ビルを設計しています。

ミシシッピ州のチームKahn-Yatesは、ときに火星全体を覆い尽くす大規模な砂嵐が発生しても耐えられる有機的な形状を採用し、透明な窓を多数配置することで外光を屋内に取り入れられるようになっています。ただし、このデザインはトライポフォビアな人には受け入れがたいかもしれません。
もう一つのニューヨークのチームSEArch+/Apisは、外光を取り入れつつも放射線の遮蔽に重点を置いた安全な居住空間を作り出すことを重視。
しんがりはイリノイ州のノースウェスタン大学チーム。誰もが思いつくような居住設備の外観ですが、その強度を確保するために内部に膨張式の圧力容器を使い、その外郭を3Dプリントで形作る方式となっています。
なお、ファイナリスト5チームは今後、これらのアイデアが本当に3Dプリンターで製作可能であることを、実際に1/3スケールモデルを作ることで証明しなければなりません。NASAセンテニアル・チャレンジ・プログラム・マネージャーのMonsi Roman氏は「彼らのような多様なグループが独特のスタイルをもってこのコンペに集ったことに興奮を禁じえません。彼らは建物の構造を作っているのではなく、宇宙探検家が他の惑星に根を張るための住処を設計しているのです」とコメントしています。

ちなみに、この3D-Printed Habitat Challengeは今回が3度目の開催で「フェーズ3」と呼ばれています。フェーズ1は2015年に実施され「3Dプリント技術を活用したユニークかつ革新的な火星居住設備の建築概念を作ることが目的とされました。フェーズ2は2016~2017年にかけて行われ、「現地調達含む原材料からリサイクル可能な、または固有材料のみを組み合わせて構造部品を製造するためのコア3D印刷技術や材料特性の開発」を重視したコンペとなっており、今回のフェーズ3にはこのフェーズ2参加者からチームが選出されています。


Source: NASA
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