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身代金ウィルスで6億円荒稼ぎ・系外惑星探す新たな探査機が運用開始・AIで道路補修計画 : #egjp 週末版128

生命のいる惑星はみつかるか

Munenori Taniguchi
2018年8月5日, 午前06:50 in Weekend
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1週間のあいだに拾いきれなかったニュースをいくつかピックアップしてお届けします。今回は「身代金ウィルス作者、約6億円荒稼ぎ」「系外惑星を探す人工衛星が運用開始」「AIで道路補修を計画」といった話題を取り上げました。

トランジット系外惑星探索衛星(TESS)が運用開始



4月に打ち上げられたトランジット系外惑星探索衛星(TESS)が、7月25日より正式運用を開始しました。TESSは恒星の明るさの変化からその構成の前を横切る惑星を見つけるこの衛生はケプラー宇宙望遠鏡の後継といて新たな系外惑星を2年間の予定で探します。NASAの報告によると、その最初のデータは8月に受信を開始するとのこと。

ケプラー宇宙望遠鏡は過去9年もの長きに渡って活躍し、2650個もの系外惑星を発見してきました。しかしケプラーは観測範囲が狭く、比較的遠い宇宙の観測を行なってきたのに対し。TESSは最終的に全天の85%を観測し、より地球に近い空間での惑星の発見に注力します。

そして、TESSが発見した惑星候補から地球によく似ると思われるものは、後にジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡など他の宇宙望遠鏡で詳しく調査されるとのこと。TESSは今後2年間で1600以上の新しい系外惑星を発見すると期待されています。

ランサムウェア「SamSam」開発のハッカー、ひとりで6億円以上を荒稼ぎ

英国の情報セキュリティ企業Sophosが、身代金要求マルウェアとも呼ばれるランサムウェア「SamSam」による被害合計額が、2015年の活動開始以来600万ドル(約6億7000万円)にのぼると報告しました。SamSamに屈して身代金を支払った被害者はわかっているだけでも233人。コンピューターにかけられたロックを解除するための平均要求額は5万ドルにのぼるとのこと。以前の予想被害合計額が85万ドルだったことを考えると、被害が大きく拡大していることがわかります。

Sophosによると、SamSamは身代金を要求する文章のクセや身代金支払い用のサイト、これまでに取得されたサンプルファイルの解析結果から、単独犯によって開発運用されている可能性が高いと報告します。

とくに文章については英文法のミスが目立つため、犯人の人物像についてある程度の絞り込みはできそうな雰囲気。しかしセキュリティ会社や法執行機関はまだ犯人の居場所などを特定できてはいません。Sophosの報告では身代金を支払ったとされる233人のうち、その事実を認めSophosの調査に協力したのは86人とのこと。

ランサムウェアの恐ろしいところは、身代金を支払う以外にどうしようもない状況を突然、ネットワーク管理者に突きつけるところ。セキュリティ意識の低い企業では、専任のネットワーク管理者がひとりしかいなかったり、もしくは専任部門すらなく、関係ない部署が兼業で務めていることもしばしばです。

そのような状況で突然に社内ネットワークが暗号化され、解除のための金銭を要求されてしまえば、上司に知られて大事になる前に、要求に応じてしまう管理者もいるのかもしれません。

道路にできた穴ぼこ発見にAIを活用

Pot hole in residential road surface
カナダ・オンタリオ州のウォータールー大学の研究チームが、放置すると自動車の故障を引き起こす可能性がある道路のくぼみを効率的に発見するためのAIを開発しています。

現状、道路保全のための調査は実際に道路を走行した映像を使うか実際に目視で行われているのが実情であり、時間と労力を消費する作業になっています。ウォータールー大学はこの作業を効率的にするためにコンピューターを利用しようと考えまずGoogle Street Viewの画像から道路のスポット的なくぼみや亀裂、その他の損傷を自動的に分析判定するシステムを組みました。

しかし、Google Street Viewの画像は日々更新されるものではないため結局従来の方法のほうが道路の問題を早く発見できます。そこで、今度は地方の道路管理事務所が業務のため自動車で走行する際の車載カメラ映像を分析用に使うようにすることで日常的な道路の問題発見にAIを活用できるようにしたとのこと。

つまり日常的に作られる車載映像をAIに見せることで、いつ頃、どこの路面をどう補修するという計画を簡単に建てられるようになったというわけです。これは、いちいち報告を受けてからその場へ出向いて状況を検討し補修計画をたてるのに比べて時間的にも人件費を含むコスト的にも大きな節減になると考えられます。

研究チームは、この技術を道路だけでなく、橋梁やその他の建築物にも適用できるよう改良することを計画中です。

NASA、民間企業宇宙船の搭乗飛行士を発表、2019年打ち上げ

ボーイングとSpaceXは現在、それぞれが新たな宇宙船の開発を行なっており、その初の有人打ち上げ試験を2018年に予定していました。しかしこのほど、NASAは民間2社の宇宙船を使った有人飛行の時期を1年延期し、2019年にすることを明らかにしています。

記事執筆時点で予定する打ち上げ時期は、まずSpaceXのCrew Dragon宇宙船が2019年4月頃、搭乗するのはビクター・グローヴァーとマイク・ホプキンスの両飛行士。一方のボーイングのCST-100 Starlinerは2019年中頃の打ち上げを予定し、エリック・ボー、ニコール・オーナプ・マン、そしてスペースシャトル最後のフライトでミッションコマンダーだったクリス・ファーガソンの各飛行士が担当します。

NASAは、両者の初の(試験ではない)ミッションで宇宙船に登場する飛行士も発表しました。ボーイングのミッションにはかつてISSに持ち込んだトレッドミル(ルームランナー)でボストンマラソンに遠隔参加したことで知られるスニータ・ウィリアムズ、と新人のジョシュ・カサーダ両飛行士が、SpaceXのミッションはボブ・ベンケン飛行士とダグ・ハーレー飛行士。いずれもISSへのドッキングを含むミッションとなります。

ただし、これら4つのフライト計画が実現するまでには、まだ課題が残っています。ボーイングはStarlinerの打ち上げ中止~離脱システムの試験時に問題が見つかっており、またSpaceXもスケジュールに遅れをきたしています。両者はこれらの問題を克服しなければ、打ち上げミッションへとたどり着くことは出来ません。2019年の打ち上げ予定はあくまで予定であり、またやや楽観的な目標と言えるかもしれません。

トヨタの水素燃料電池トラック、航続距離480kmに性能向上

トヨタモーター・ノースアメリカが、2017年に発表した水素燃料電池式のセミトラック「Alpha」の改良型「Beta」を発表し、その航続距離を従来の1.5倍となる約480kmに延長したと発表しました。

改良は主に燃料となる水素を収めるタンクを4本から6本に増量したことによります。Betaバージョンのセミトラックはこの秋よりロングビーチとロサンゼルスで荷物の運送を開始する予定とのこと。ライバル会社であるニコラ・モーターが開発する燃料電池セミトラックは、その航続距離が500マイル(約800km)もあるとされるものの。ニコラのセミトラックがいつ頃米国を駆け巡るようになるのかはまだわかっていません。

トヨタは、2050年までに物流現場からのCO2排出をゼロにする「トヨタ環境チャレンジ2050」を展開しており、その一環として燃料電池セミトラックは重要な役割を担うはずです。

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