Sponsored Contents

Food and Drinkの最新記事

Image credit:
Save

ワインをもっと安く安全にするブドウ、フランスで開発。異種交配でカビに強く、年15回の農薬散布が1回に

味は...これから

Munenori Taniguchi
2018年8月6日, 午後06:30 in Food and Drink
156シェア
65
45
0
46

連載

注目記事


フランスで栽培されるワイン用のブドウは、年間15回もの農薬散布によって害虫や病気から守られています。そしてそれはブドウの価格を押し上げ、さらに残留農薬の危険性という弊害もともないます。フランス国立農学研究所(INRA)の研究者は、カビによる腐敗を起こしにくい4種のブドウ品種の栽培許可を獲得し、それらの栽培において年間の農薬散布を1回ないし2回に引き下げることに成功しました。

このブドウは遺伝子操作によって作り出されたのではなく、世界中のブドウの遺伝子を解析することで腐敗に強い遺伝子を同定し、その特徴をもつ品種を交配させる品種改良で生み出されました。また研究チームは交配の過程で、風味にも注意を払い、必要以上の酸味やあまり望ましくない香り成分を取り除いていったとのこと。

A seasonal worker harvests grapes of Auxerrois intended to make Cremant sparkling wine at the  Ammerschwihr vineyard in the Alsace region near Colmar, eastern France, August 24, 2011. The harvest of grapes for Cremant d'Alsace, a sparkling wine made according to the Champagne method, traditionally opens the harvest season in Alsace, specially early this year due to climatic reasons. REUTERS/Vincent Kessler (FRANCE - Tags: AGRICULTURE FOOD)
ただ、研究発表時点で試験的に生産されたブドウで作ったワインの味は「期待したほどではない」とのこと。本格的に生産すれば2020年にはワインボトルに詰めて市販も可能なものの、残念ながらいまのところは「農薬の使用回数が少ない」以外に売りになるポイントがありません。

ただ、農薬の使用量が減ればその分コストも削減することになり、有害な残留物質が少なくなるうえ、農場の周囲環境への影響も少なくなると考えられます。将来的に味は向上するものとして、仮にいまのままでも、健康や環境に気を使う(あまり味にこだわらない)愛飲家には、もしかすると十分に魅力的なワインになりえるかもしれません。

156シェア
65
45
0
46

Sponsored Contents