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vSIM内蔵、1ボタン翻訳! 東京オリンピック向けな中華スマホ登場:山根博士のスマホよもやま話

翻訳市場はシャオミも参入、スマホ1つで世界中を旅行できる時代も近い?

山根博士 (Yasuhiro Yamane), @hkyamane
2018年8月10日, 午後09:00 in smartphone
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これまでも進化し続けてきたスマートフォン。ここ最近ではカメラの性能向上が著しく、まだまだ止まりそうにありません。とはいえ最先端モデルでは、各社ともにAIの搭載やスーパースローモーションといった主要機能では、横並びになりつつもあります。

それでは、次のスマートフォンの進化はどのあたりになるのでしょうか?そんな答えを持った機種が、マイナーメーカーから出てきました。

フランスブランドを謳う中国のスマートフォンメーカー、Sugarはもともと女性向けにスワロフスキークリスタルをあしらった「お姫様スマホ」を出しているメーカーでした。最新モデルの「S20」も若手男性アイドルを使った広告で、女性をターゲットにしています。

ところがこのS20の最大の特徴は「電子翻訳機能」なのです。東京オリンピックはまだ先ですが、このS20をもって海外から日本に来れば、会話に困ることは全くありません。さらに驚くのはvSIMを内蔵し、海外ローミングも一定期間無料で使えること。海外旅行に最適のスマートフォンなのです。

vSIMとはVirtual SIM、仮想的なSIMのこと。SIMカードを自分で装着しなくても、本体内のvSIMが渡航先の国でネットワークに接続し、専用アプリ経由でお得な料金でデータ通信が可能になります。vSIMで通信料を払うと、サーバー側からSIM情報がS20本体に書き込まれるというわけです。



Sugar S20の基本スペックは6.18インチ、1080x2246ピクセルディスプレイ、SoCはSnapdragon 450、RAM4GB、ストレージ64GB。カメラは1200万画素......と、スペックとしてはミッドレンジに属する製品です。

ただし価格は1999元(約3万2500円)と手頃、特徴を合わせると、この価格でクアルコム製チップ搭載はがんばっています。本体背面はグラデーションをかけた光沢仕上げで、最近の中国スマートフォンでトレンドとなっているデザイン。透明カバーをつけて見せびらかしたくなる外観です。

翻訳機能は高度ながらオフラインでもOK。本体側面には「翻訳ボタン」も


気になるのは最大の特徴でもある翻訳機能ですが、専用の電子翻訳機並みの高度な性能を持っています。辞書は内蔵ストレージ側に保存しているため、ネットに接続する必要はありません。オフラインでも高度な辞書が使えるのがS20の長所です。

まず音声による翻訳機能は、32か国語に対応。といっても、現時点では中国語と日本語、英語、韓国語、フランス語、ロシア語、スペイン語、ポルトガル語に対応し、将来的なファームのアップデートで32か国語に対応します。



翻訳アプリの操作もシンプルです。下方には2つの言語のボタンが並んでいますが、話したい言語を押してからマイクに話しかけると、自分のしゃべった文章と翻訳された文章が画面に表示され、翻訳文がスピーカーから聞こえてきます。

さらに本体側面には翻訳ボタンも備えているので、画面ロック中にもワンタッチで翻訳機能を起動できるのです。



また旅行中に便利なカメラを使った翻訳も、17か国語に対応。レストランのメニューや道路の看板などを、カメラ翻訳アプリを通して撮影するとリアルタイムに翻訳文章が表示されます。

同種の機能はGoogleなどがすでに実用化していますが、S20はこれもオフラインで使うことができるのがポイントです。



さらに文章の翻訳は、なんと104か国に対応。かなりマイナーな言語でもテキストを自在に翻訳できるのです。それに加えて中国語は方言にも対応するとのこと。
中国の方言は発音体系のみならず、文法や文字まで違っているという、外国語のようなものさえあります。この機能は中国国内ではなかなか便利と言えそうです。

現地SIMが入手できなくても安心なvSIMでのローミング


しかし「翻訳機能は無くてもいい」と思う人もいるでしょう。S20が便利なのはそれだけではありません。上述したように本体にvSIMを内蔵しているので、海外に出た時にお得な料金で国際ローミングを利用できます。

さらにvSIMであるため、本体にSIMを入れなくても(現地で有効なSIMが入手できなくても)この機能が利用できるというメリットもあります。S20を買って海外用専用端末にする、なんてことも簡単にできるのです。しかも購入後は8日間国際ローミングが無料と、太っ腹なサービスもあります。

......と、このように紹介してきましたが、実は中国のスマートフォンはほとんどが同じ機能を搭載しています。試しに手持ちの中国版のOPPO「R15」のメニューを見てみると、「Oroaming」というローミング専用アプリが入っています。
SIMが入っていなくてもこのアプリを起動すれば一定時間現地のネットワークをつかみ、希望するデータローミングパッケージをクレジットカードなどで買うことができるのです。
海外旅行にスマートフォンだけを持っていけば現地のSIMがなくても通信できる――中国のスマートフォンは、意外な機能が標準搭載されているのです。



さて、このS20が電子翻訳機脳を売りにしているのは、ここのところアジア各国で大きなイベントが多いためでしょう。2018年には韓国で冬季オリンピックが開催され、2020年には東京オリンピックが控えています。またその先には2022年は北京で冬季オリンピックが開催され、多くの外国人がやってきます。

中国では電子翻訳機の数も増えていますが、スマートフォン以外に翻訳機を持ち運ぶのも面倒なものです。ならばスマートフォンに翻訳機が乗っていたほうが当然便利でしょう。しかもオフラインで使えれば通信料金もかかりません。



実は中国ではこうしたニーズからか、ちょっとした翻訳機ブームも起きています。あのシャオミが参戦したことでも、その盛り上がりっぷりがわかるでしょう。シャオミが現在クラウドファンディングで資金調達を行っているフィーチャーフォンに、こうした翻訳機能が搭載されているのです。

これは4Gまたは2G通信に対応し、フィーチャーフォンの中でもベーシックな機能を備えた端末ですが、音声認識に対応し端末の操作を声で行うことができるほか、音声による翻訳機能も搭載しています。しかも価格はわずか199元、約3300円です。シャオミは電子翻訳機市場にも価格破壊を起こそうとしています。



こうした中で、Sugarも女性向けを謡うだけではなかなか製品が売れないのでしょう。女性へのアピール力が強かったセルフィーカメラ機能も、ファーウェイやOPPOが高性能な美顔効果を搭載しており、強力なライバルとなっています。

2番手メーカーとして大手メーカーに対抗するためには、独自の売りとなる機能を搭載しなくてはなりません。そこで海外旅行に行く女性たちに便利な機能として、翻訳機能やローミング無料を売りにした端末を投入したというわけです。


オリンピックだけではなくワールドカップサッカーも4年おきにありますし、今ではどの国にもLCCがあり、海外旅行も日常的なものになっています。カメラの次はオフラインの電子翻訳がスマートフォンの標準機能になる――そんな日が来るのも遠くないかもしれませんね。

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