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NASA「月の極付近に氷の存在を確認」と発表。有人月面基地のための重要な資源になるか

一方で探査ローバー計画は中止の憂き目に

Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2018年8月22日, 午後12:15 in Space
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NASAが、月の極地域に水が氷の状態で存在することを確認したと発表しました。本当に氷が存在するなら、将来の月面基地における重要な資源となるかもしれません。月の極地域には以前より氷が存在すると目されていました。

氷の存在を確認したのは、インド宇宙研究機関のチャンドラヤーン1号に搭載していたNASAの月面鉱物マッピングセンサー(M3)が取得したデータから。以前の観測からも、極地域にある地球からは見えないポケット状の場所に氷が存在する兆候は見つかっていました。しかし、NASAは今回の発表で「はじめてそこに決定的証拠を直接発見した」と表現しました。

米国科学アカデミーの機関紙 PNAS は、月の極地域におけるM3センサーによる観測で、氷によるものと考えられる反射があったと伝えました。さらにその赤外光の吸収率からそれが液体でなく氷の状態であることも確認しています。M3のデータによれば、こうした氷のスポットは南極地域に密集しており、北極地域にもまばらではあるものの存在しているとのこと。

極地域でくぼみの中であれば、まったく太陽光が挿し込まない場所になっている可能性が高く、月面のそのようば場所では温度がマイナス157度を超えることがほぼないため液体の水は間違いなく凍っているはずです。

ただし、将来月面に有人の基地を建設するに当たっては、その氷がどれぐらい大きくて深い"製氷皿"で出来ているかを確認する必要があります。天然資源を科学的に開発管理する研究を行う大学コロラド・スクール・オブ・マインズのAngel Abbud-Madrid氏は、詳細な調査のためにローバーを送り込む必要があると語ります。しかし残念なことにNASAはそのために10年ほどかけて開発していたResource Prospectorローバーの計画をこの春、キャンセルしてしまいました。そしてこの計画は、NASA唯一の月面の氷探索用ローバーの計画でした。

NASAは引き続き月面探査機からの調査を継続する意向ですが、ローバーを現地に送り込み、じかに氷の存在を確認するとともにその量を測れていれば、月面基地計画は数年ほど早くするはずだったのかもしれません。


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