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アップル、アシモフの『ファウンデーション』(銀河帝国の興亡)をTVドラマ化

ジョブズのホログラムが iPhone XXV 開発を指示するような話

Ittousai, @Ittousai_ej
2018年8月24日, 午後03:45 in Apple
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配信向けオリジナルコンテンツに力を入れるアップルが、アイザック・アシモフの古典SF小説『ファウンデーション』シリーズをテレビドラマ化することが分かりました。

脚本と製作総指揮は『ダークナイト』『ブレイド』等のDavid S. Goyer、『ターミネーター サラ・コナー・クロニクルズ』『アバター2』(制作中)のJosh Friedman。

制作は映画『ミッション・インポッシブル』シリーズやリブート版『スタートレック』、テレビシリーズではNetflix向けの『オルタード・カーボン』などで知られるSkydanceが担当します。

(Photo Credit: Mondadori Portfolio via Getty Images)



『ファウンデーション』は、米国の作家アイザック・アシモフが1943年から晩年まで書き継いだSF小説シリーズ。

数千万の惑星を従え1万2000年に及ぶ歴史を誇る銀河帝国を舞台に、帝国の崩壊と数万年続く暗黒時代の到来を予測した天才学者ハリ・セルダンと、彼の設立した人類文明存続機関『ファウンデーション』を軸に、遠大な架空の未来史を描く内容です。

数千年の長い歴史を設定したうえで、それぞれ別の時代の知られざるエピソードを描いてゆくスタイル、はるか未来に記される歴史書(『銀河百科事典』)からの引用を散りばめる手法などは、後の映画『スター・ウォーズ』を始め多くの作品に影響を与えました。アシモフ自身は、ギボンのローマ帝国衰亡史から想を得ています。

人気作家アシモフの代表作のひとつであり、国内でも「銀河帝国の興亡」や「銀河帝国興亡史」といったタイトルで刊行された古典SFのひとつです。

人気作品だけに過去にも何度か映像化が試みられており、特に2009年にはローランド・エメリッヒ監督での制作が報じられファンを戦々恐々とさせました。近年では『ゲーム・オブ・スローンズ』等で知られるHBOが着手と伝えられるものの実現には至らず。

リンク先のDeadline 紙によれば、Goyer 、Friedmanの二人組とSkydanceで制作準備が進められるなか、アップルが今年4月に競り勝って権利を獲得したとされています。

アップルは競争激しい映像配信サービスのため独自コンテンツの制作に莫大な予算を投じており、ドキュメンタリーやトークショーに続いて、独自ドラマシリーズを立て続けに発注しています。

ジャンルはコメディやスリラー含め多岐にわたりますが、SFでは『宇宙空母ギャラクティカ』のリブート版『ギャラクティカ』(Battlestar Galactica)で喝采を浴びたロン・D・ムーアに、東西冷戦と宇宙開発競争がそのまま続いたIF世界を描く新作シリーズを発注したニュースがありました。

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アップルのドラマ版『ファウンデーション』は10エピソードが制作決定済とされていますが、原作でいうどの部分をどう映像化するのか等はまだ不明。

原作小説は1950年代に出版された三部作と、80年代以降に書き継がれ『ロボット』シリーズなどアシモフの他の作品世界と統合が図られた後期の4冊でシリーズ計7冊。および、番外や同じ世界での事件を描いた作品も数作という分量です。

内容も銀河帝国とファウンデーションの対立や、帝国の支配が衰えた群雄割拠時代、ファウンデーション内部の暗闘、人類史を巡る謎解き、そしてセルダン本人や皇帝をはじめとする登場人物の人間ドラマなど多岐にわたります。ドラマ化といってもどこをどう切り取るか、どのスタイルにするのか、だけでも選択肢は無限です。

ただ、背景としては無数の宇宙戦争が繰り広げられるものの、直接の戦闘やアクション描写は少なく、いわゆるスペースオペラものではありません。

ムーアの改変歴史SFが、ギャラクティカでもおなじみの「WW IIっぽい宇宙戦闘機が機銃でドッグファイト」系のリアル寄りスペースオペラだとすれば、ファウンデーションは遠未来の歴史群像劇、帝国とレジスタンスの政治スリラー寄りの描き方に住み分ける可能性も考えられます。

作品内の『ファウンデーション』は時代によってその姿を変えますが、基本的には暗黒の未来に対抗するため天才科学者が遺した手段であり、人類の知識と技術を保全するための機関として描かれます。

(ハリ・セルダンが理論化した「心理歴史学」は、個々の分子の動きがランダムでもマクロな気体運動は予測可能であるように、人類の総数がある閾値を超えたとき、自由意志にかかわらず総体としての歴史は予測可能になる、という理論。

要は「過去のセルダンだけは未来を予測してあれこれ手を打っていたが、登場人物たちにはこれから何が起こるか分からない」という物語上のギミックです。

例えるなら歴代CEOだけが入れる地下の極秘施設で、スティーブ・ジョブズのホログラムが25世紀までのアップル経営戦略とキーノートプレゼンのキメ台詞を伝授しているような、あるいは2078年のソニーで「クタラギ・プラン」に基づき鼻から吸引するナノマシン状のPS9が作られるような世界とお考えください。違うか。)


それはさておき、帝国の支配による秩序維持こそ文明存続の希望という前提の帝国側からすれば、秩序崩壊を前提として帝国と対立するどころか、来るべき暗黒時代を短縮するためと称してむしろ崩壊を促進したがるファウンデーションは、どう見ても気が触れた預言者を信じて活動する反政府組織、テロ組織でしかありません。

このあたりの要素も、ある意味で現代的な話としてドラマになれば面白そうです。「文明を忘れたチンパン勢力相手に、自分たちだけが維持している超科学で無双」編ばっかりのアクション作になるかもしれませんが。

Source: Deadline
関連キーワード: apple, asimov, foundation, scifi, sf, tv
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