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ポケモン風ゲーム制作ツール「Pokémon Essentials」とノウハウWiki、米任天堂の警告を受け公開停止に

ファンメイドゲームの取り締まりが強化

Kiyoshi Tane
2018年8月31日, 午後08:00 in gaming
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ファンメイドのポケモン風ゲーム作成ツール「Pokémon Essentials」とそのノウハウWikiが、任天堂の米国法人からDMCA(著作権侵害)の警告を受け、公開停止とされたことが報じられています。

「Pokémon Essentials」は、RPG Maker XP(日本ではRPGツクールXP)用のスクリプトやリソースがセットになった、RPG制作キットです。9年がかりで作り上げられた「Pokémon Uranium」ほか数多くのポケモン風ゲーム開発に用いられていただけに、海外ファンメイド関係者に衝撃が走っています。

「Pokémon Essentials」はRPG制作ツールであり、ゲーム本体のコピーではありません。それが著作権侵害とされた上に、さらにゲーム制作を支援するWikiまで削除の対象とされたことは異例と言えます。

「Pokémon Essentials」の最後の所有者であり開発者でもあるMaruno氏は「Wikiとファイル本体のダウンロードは、すべて任天堂の弁護士による著作権侵害の申し立てにより削除された」とTwitter(現在は非公開)で語ったとのこと。

そしてWikiを主催している企業Fandomの代表は、The Vergeの取材に任天堂が行動を起こしたことを確認した点を語り、「Fandomは任天堂側からDMCA警告を受けて、著作権を侵害するコンテンツを通知された」「Wikiの違反を慎重に評価した後、取り下げることにした」といった趣旨を述べています。

日本では馴染みの薄い「Pokémon Essentials」ですが、海外のポケモンファンメイド関係者にとっては最大のリソースでした。ドラッグ&ドロップできるタイルセットや地図、音楽、スプライト、何よりポケモンのRPGメカニズムをインターフェースに組み込んでおり、何百万人ものユーザーに愛用されてきた......という存在の大きさが「著作権侵害」と見なされたかもしれません。

そんな「Pokémon Essentials」が普及する上では、開発者のゲーム制作を手助けするWikiの優れたドキュメントが必須でした。「Pokémon Uranium」開発者のVolutary Twithc氏も「Pokémon Essentialsがなければ、Pokémon Uraniumやそれ以外のポケモンファンゲームを作ることは不可能だっただろう」と語っています。



しかし、たとえツール本体が削除されたとしても、そのコピーは世界中のファンメイド開発者の手元に残っており、おそらく根絶は不可能でしょう。そこでポケモン風ゲーム開発のノウハウが集積されて、情報交換の場にもなっているWikiを取り下げに追い込むことは、任天堂側にしてみれば有効な対策と言えそうです。

これまで非商業ソフトだから許されると思われてきたファンメイドゲームですが、近年の任天堂は著作権保護に活発に乗り出しています。2016年9月には海外フリーゲーム配信サイトGame Joltが米任天堂からの申立を受け、『マリオカート』や『ゼルダの伝説』などを思わせるファンメイドゲーム、562本を公開停止にしたとアナウンスしていました。

この9月にサービス開始予定の「ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online」は懐かしのゲームを現代のお茶の間に届ける、Nintendo Switchのキラーコンテンツの1つです。ファンメイド側に「昔のゲームだから大目に見られる」という思い込みがあるとすれば、修正する必要がありそうです。

Source: The Verge
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