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H.I.S.モバイルの「変なSIM」をドイツ・ベルリンで試したらちょっとしたトラブルが:週刊モバイル通信 石野純也

接続してしまえば快適。iPhoneの人は要注意

石野純也 (Junya Ishino)
2018年9月3日, 午後06:00 in mobile
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矢崎 飛鳥, 10月29日
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世界最大の家電見本市IFAの取材で、ドイツ・ベルリンを訪れました。この原稿も、ベルリンで執筆しています。海外出張といえば、悩ましいのはやはり通信環境。ドコモやauの国際ローミングは24時間980円と比較的安価になりましたが、ソフトバンクやMVNOのユーザーはまだまだ金額が高かったり、海外でのデータローミングができなかったりするのが実情です。

そんなユーザーに向け、日本通信とH.I.S.が合弁で設立したH.I.S.モバイルが送り出したのが「変なSIM」です。料金は対象国なら24時間500円と国際ローミングより割安。現地SIMよりはコストがかかることもありますが、日本で準備ができ、空港に到着してすぐに利用できるのは魅力です。そんな変なSIMを、ドイツで試してみました。

利用前に、まずは日本で準備をしておきます。変なSIMはeSIMの一種で、それぞれの国や地域に合わせた設定をあらかじめ書き込んでおく必要がありますが、この作業にインターネット環境が必要になります。そのため、現地に到着してからプランを購入しようとすると、別のネット接続手段が必要で、すぐに利用できなくなってしまいます。準備はWi-Fiなどがある自宅で済ませておくのが正解です。

変なSIMには通常のSIMカードと同じプラスチックタイプのものと、既存のSIMカードに貼り付けるサブSIMタイプのものがあり、今回、筆者は後者を利用しました。貼るタイプのSIMはアプリ上で切り替えができ、普段のSIMカードは常に端末に挿しておくことができます。SIMカードの入れ替えが必要なく、海外渡航時のみ、変なSIMを使えるというわけです。

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▲筆者は貼るタイプのSIMを選択。LINEモバイルのSIMカードに貼り付けてみた

貼り付けに手間取るかと思いきや、SIMカードの台紙に工夫があることで、それもスムーズにできました。台紙にはSIMカードサイズの凹みがあり、手持ちのSIMカードをそこに入れ、ペタッと変なSIMを貼り付けるだけ。位置が固定されるため、間違った場所に貼り付けてしまい失敗する心配がありません。アイディア勝ちのようなちょっとした工夫ですが、筆者のような不器用なユーザーにはありがたい配慮といえます。

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▲台紙のくぼみにLINEモバイルのSIMを入れ、上からシールを貼り付けた。失敗が防げるのがうれしい

貼り付けが終わったら、アプリをダウンロード。今回はiPhone Xで利用してみましたが、アプリはApp Storeからではなく、H.I.S.モバイルのWebサイトからダウンロードする点には注意が必要です。また、アプリはApp Storeを回避するため、エンタープライズ用のアプリとしてダウンロードされます。


▲アプリはApp Storeではなく、H.I.S.モバイルのサイトからダウンロードする

ダウンロード終了後には、設定を開き、「一般」 「デバイス管理」にある「H.I.S. Co., Ltd.を信頼」をタップして、アプリにデータベースへのアクセス許可を与える必要があります。このあたりの手順は少々イレギュラーなため、注意が必要。当然、説明書には記載されていますが、忘れずにアプリを信頼しておくようにしましょう。


▲「設定」 「一般」 「デバイス管理」で、アプリを信頼させる必要がある

アプリがインストールされたら、ここからプランを購入します。申し込み時に作成したH.I.S.モバイルのIDとパスワードでログインし、渡航する国や地域を選択。日数を選び、プランを購入します。先ほど述べたように、変なSIMはSIMカードへの書き込みのため、ネット環境が必要になります。

そのため、ここで必要な日数を選択しておいた方がいいでしょう。お試しで短めに買っておき、途中でつぎ足そうとすると、接続が切れてしまい、旅先で通信環境がなくなってしまうというおそれもあります。プランを購入した準備は完了。あとは現地で使うだけです。


▲渡航先の国や地域を選び、必要な日数を選択してプランを購入する

現地についたら、端末が読み込むSIMカードを、普段のものから変なSIMへと切り替えます。この作業もアプリで行います。変なSIMのアプリを開き、「切り替え」タブをタップ。「変なSIM」のボタンを押すと、SIMカードが切り替わります。SIMカードが切り替わったら、データ通信を始めたい段階で、「このプランを使う」をタップします。


▲海外に着いたら、SIMカードを変なSIMに切り替えて「このプランを使う」をタップ。ここから24時間のカウントが始まる

と、ここまでは特に問題なく設定できましたが、ベルリンに着き、いざネットに接続しようと思ったら通信がつながりません。iPhoneのアンテナには「3G」のマークが表示されていますが、Safariを開くとデータ通信ができない旨が表示されてしまいます。

いくつか設定の変更を試した結果、原因はiPhoneに別途インストールしていたLINEモバイルのプロファイルにあることが分かりました。どうやら、このプロファイルが行ったAPN設定が生きてしまっていたため、変なSIMが正しいAPNで接続できなかったようです。LINEモバイルのAPN設定を削除したところ、すぐに通信方式の表示も4Gに切り替わり、通信することができました。


▲LINEモバイルのAPN構成プロファイルがインストールされたままだと通信ができなかった

筆者は自力でトラブルは解決できましたが、変なSIMはデータローミングができないMVNOのSIMカードに貼り付けて使うことが多いはず。iPhone側にAPN構成用のプロファイルがインストールされているケースも、十分想定できます。このように考えると、事前にAPN構成プロファイルを削除するなどの警告は出してほしかったところです。

また、APN構成プロファイルを削除してしまうため、帰国時にMVNOのSIMカードに戻しても、すぐに通信できなくなります。これはMVNO側の問題でもありますが、APN構成プロファイルは、ネット接続がないときでもインストールできるよう、アプリなどを準備しておいてほしいと感じます。IIJmioなど、一部のMVNOではこうした仕組みが用意されていますが、もっと広がるべきだと感じました。

それはさておき、一度つながってしまえば、通信速度も速く、変なSIMは快適に利用できました。試しにベルリンの繁華街に近い筆者の宿で速度を測ったところ、下りで40Mbps前後の速度が出ており、サイトの閲覧もスムーズでした。ただ、高速通信できる容量が200MBというのは少々心もとないところ。Instagramのように、画像が多いSNSを多用する場合は注意が必要になりそうです。

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▲40Mbps前後出ており、ダウンロードもアップロードも快適だった

端末の設定を見たところ、ドイツでは、イスラエルのキャリア経由でローミングが行われているようです。設定にはこのキャリアで利用できると思われる「Wi-Fi通話」などが出てきますが、残念ながら音声通話には対応していません。通話が必要な場合は、IP電話アプリなどを別途用意しておく必要があります。

iPhone Xでは問題なく利用できた変なSIMですが、貼るタイプの場合、SIMカード自体の厚みが変わってしまうため、SIMスロットの形状によってはうまく利用できないこともあります。このようなときは、プラスチックタイプのSIMカードを使うようにするといいでしょう。

プランを事前に書き込まなければいけないなど、使い勝手の面では大手キャリアの国際ローミングに軍配が上がりますが、そもそも大手キャリアと契約していないユーザーにはいい選択肢といえます。サブブランドのユーザーやMVNOのユーザーが海外渡航する際には、利用を検討してみることをオススメします。




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