Sponsored Contents

displaysの最新記事

Image credit:
Save

デルのゲーム向け新モニタ2機種を見る。144Hz超えで安価な隙なしモデル:橋本新義レポート

スタンドの完成度や端子類の充実度は流石

橋本 新義 (Shingi Hashimoto)
2018年9月4日, 午後10:00 in displays
111シェア
11
36
0
64

連載

注目記事

スマホ+リコー「GR III」の併用がもたらす納得感。特別な時以外にも持ち歩きたくなるデジカメの価値(本田雅一)
16

スマホ+リコー「GR III」の併用がもたらす納得感。特別な時以外にも持ち歩きたくなるデジカメの価値(本田雅一)

View

2018年9月4日、大手PCメーカーであるデルが、ゲーム向け関連機器、およびプロモーション戦略に関する発表会を東京・渋谷で開催しました。



主な発表となったのは、同社のゲーム向けPCブランド『ALIENWARE』(エイリアンウェア)が、大阪を中心とするプロゲーマーチーム『CYCLOPS athlete gaming』をスポンサードするというもの。

さらに会場では、8月31日に販売開始となった新型ゲーム向けディスプレイの2モデル『S2419HGF』『S2719DGF』の展示が行なわれました。今回は、デル提携店舗でもまだほとんど展示のないこれら2機種をチェックしてきましたので、インプレッションレビューをお届けします。

Gallery: デル S-19シリーズゲーミングディスプレイ | 24 Photos

24


▲こちらは24インチモデル『S2419HGF』。フルHD解像度、リフレッシュレート144Hz表示が可能です

「ディスプレイのデル」らしい隙のなさに唸る


今回の2モデルは、本格的なゲーム用ディスプレイに必要となる、144Hz以上のリフレッシュレートに対応する製品。両機種とも既に販売中で、直販価格は24インチフルHD/144Hzモデル『S2419HGF』が2万8980円(税別、送料込)、27インチQHD(2560×1440)/155Hzモデル『S2719DGF』が4万8980円(同)と、それぞれのクラスとしては比較的安価な点が特徴です。


▲こちらは27インチモデル『S2719DGF』。QHD(2560×1440)解像度、リフレッシュレート155Hzと、解像度、数値上の滑らかさともに24インチ版を上回ります


デル製ディスプレイの中の位置づけとしては、SOHOと家庭向けモデルとなる「Sシリーズ」に属します。これはビジネス向けベーシックモデル「Pシリーズ」と並び、コストパフォーマンスを重視したラインです。

なお同社は公言してはいませんが、最近の同社製ディスプレイに付けられた数字は先頭2桁が画面サイズ(インチ数)で、末尾2桁は基本的に「発売年に1を足した」数字となります(もちろん例外はありますが)。
そのため今回の2モデルも、また6月に発表したPシリーズ新製品も、末尾は「19」となっているわけです。


さて、先に全体的な結論をまとめておくと、両モデルともにお買い得度はかなり良好。良い意味で、さすが液晶ディスプレイのトップメーカーでもあるデルの横綱相撲的な製品とも感じます。

公称応答速度は両機種ともにグレーからグレー(GtoG)で1msと、リフレッシュレートと並んでゲーム用としては高水準。また『AMD FreeSync』機能にも対応しているため、AMD製のRADEONシリーズを搭載するPC本体であれば、テアリング(画面描画中の乱れ)の少ない環境を実現できます。

一方でパネル駆動方式がTNタイプのため、色度変移(角度を付けて見た際に色が変わって見える現象)は、昨今主力となっているIPSタイプを見慣れていると若干目立ち、またコントラスト比なども控えめですが、リフレッシュレートに起因する滑らかさや残像感の少なさはこの価格でもしっかりとしたものです。

画面の表面処理が、両機種ともノングレア(非光沢)タイプであるという点も、ヘビーゲーマーにとっては嬉しいポイントとなるでしょう。


▲スタンドの回転は左右両方に90度、合計180度まで可能。回転も滑らかにできるため、縦長画面のゲームなどでも楽にセッティングできます


ゲーム向けの画面設定が素早く行える(=標準的な画面設定よりも優先度が高い)OSD表示や入力端子の豊富さ、スタンドの自由度といった点を含めて、局所的にはライバルに負けることはあってもトータルでは勝てるという、隙のなさが魅力と感じました。


▲高さ調整の範囲も130mmとかなり広めなのが嬉しいところ。最長(左)と最短(右)ではここまで差を付けられます


とくにスタンドは両機種共通で、高さ方向の調整幅が130mmと広い点、そして回転機能は左右両方向で縦長表示状態に可能(180度)な点がポイント。これにより、設置の柔軟度がかなり広くなります。そして上下方向の角度も、-5度から21度と十分なもの。

そしてもちろん、スタンドの脱着も可能。両機種とも100mmのVESAマウントホールを備え、またパネル側(本体)に電源を内蔵するタイプのため、ディスプレイアームを用いた運用も楽に行えます。




▲ぱっと見レベルでわかる両モデルでの違いがベゼル幅。27インチ版(上側)はかなりのナローベゼルで、画面周囲もフラットというトレンドを踏まえたデザインですが、24インチ版(下側)は一昔前風。ここはナローベゼルで統一してほしかったところ


ただし一方で、27インチ版にのみナローベゼル(狭額縁)デザインが導入されていたり、USBハブ機能によるポート数が多いなど、同一シリーズの割に差が大きい点が若干気になるところ(とくにAmazonではバリエーションモデルとして販売されているため、購入前には注意が必要です)。

端子配置も両モデル間で差が



▲24インチモデルの背面入出力端子。中央付近にあるヘッドホン端子とライン出力端子が隠れたポイント


さて、ポイントとなる入力端子を個別に見ていくと、24インチモデル『S2419HGF』は、フルHDというゲーム用としては扱いやすい解像度と、価格の手頃さが魅力。

映像入力端子はHDMI 1.4×2基にDisplayPort 1.2×1基。キーボードとマウスの接続に便利なUSB 3.0ハブ機能は、背面接続端子部にタイプA×2ポートとなっています(アップストリーム端子も背面)。

他にはヘッドホン出力とライン出力(両方とも3.5mmジャック)を背面に備えますが、この「ヘッドホンとライン出力が分かれており、両方がある」のも地味ながら便利なポイントです。

▲こちらが27インチモデルの端子。下側にあるUSB 3.0タイプA×2とヘッドホン端子が、パネル(本体)底面左部に来ます。とくにヘッドホンはかなり取り回しが便利に


27インチモデル『S2719DGF』は、27インチという画面の大きさとWindowsで(の100%表示で)便利なQHDという解像度、そしてナローベゼル設計が魅力。一方で最大リフレッシュレートは155Hzと少しだけ高いものですが、こちらは11Hzだけ上がることなどから、あまり大きな付加価値ではないと考えるのが良さそうです(展示機でも動作は144Hzで行なわれていました)。

各種端子類も強化されており、HDMIは2.0×1基+1.4×1基と、片側が2.0に高速化されています(QHDでの155Hzを考えると当然必要ではありますが)。さらにDisplayPort 1.2×1基も装備。

キーボードとマウスの接続に便利なUSB 3.0ハブ機能は、背面接続端子部のタイプA×2に加え、パネル底面部左側にもタイプA×2基が増設。手元での機器接続が便利になっています。合わせてヘッドホン端子もこちらに移動しているため、ともすればUSB機器以上にヘッドホンの取り回しが便利です。

OSDと設定はゲーム用項目優先仕様



▲設定用操作ボタンは、本体底面右部に搭載。デル製ディスプレイではおなじみの配置です


本体での各種設定は、両モデルともパネル底面部右側にある6個のボタンで行なうタイプ。ただし他のSシリーズやPシリーズとは違い、OSD(設定用メニュー)を表示させると、ゲーム用設定項目が最初に表示されるのがポイント。


▲24インチモデルでOSD表示を開いたところ。左の大項目トップに「ゲーム」が来ているのがポイントです



▲『ゲーム向上モード』でフレームレートを表示したところ。左上に白文字でフレームレートが表示されます


ここからはFPSやRTSといったゲームジャンル別のおすすめ画質プリセットや、フレームレートやタイマーを表示する『ゲーム向上モード』、最高リフレッシュレートに関連する『オーバークロック』、応答時間設定(いわゆるオーバードライブ駆動機能)、暗所を明るくする『暗さスタビライザー』などが調整できます。

なお、オーバークロック設定は、ディスプレイコントローラーに対して動作するもの。オフにすると24インチでは120Hzまで、27インチでは144Hzまでとなります。公称仕様がオン時を示している点や展示機などもオンになっていた点から、基本的にはオンにするべき設定です。


▲こちらは設定ショートカット表示。これは27インチモデルの場合です


合わせて、よく使う機能を直接呼び出す設定ショートカットも、初期状態ではプリセットモードやオーバークロックといったゲーム向け機能が割り振られています。実際にどれだけの頻度で使うかはともかくとして(とくにオーバークロック設定)、ゲーム用機能を優先する、という考えは好ましいと感じました。

さて、両機種は保証の点でも隠れたポイントがあります。それは、デル製ディスプレイの特徴でもある3年間保証+『良品先出しサービス』(交換が必要になった場合には代替品を先に受け取れる制度)に加え、従来Sシリーズは対象外だった『プレミアムパネル交換』も対象になる点。

これは画面上に1つでもドット抜けが見つかった場合、保証期間内であれば無償で代替品に交換可能、というサービス。つまり保証期間内にドット抜けも含まれるというサービスです。これにより保証内であれば、気になるドット抜け(ドット欠け)のない状態でゲームを楽しめます。

HDR非対応は残念だが、総合的な完成度は流石



▲Windows上でのリフレッシュレート一覧。144Hzの設定が光ります


実際の画質に関してですが、先述したようにIPSタイプの液晶を見慣れた目では、正直なところ若干コントラストや色度変移が気になりましたが(とくに24インチモデルでは)、このクラスのゲーム用ディスプレイとしては十二分に高いもの。

また応答速度は、リフレッシュレートの高さも相まって、標準状態(オーバードライブオフ)でも水準以上で、残像感の少なさも高いレベルと感じました。

ただし両機種とも、HDR映像ソースには非対応である点には留意が必要でしょう。ここはさすがに高級機ではないからという「価格なりのポイント」です(ただし他社モデルでも、この価格帯でのHDR対応機種はありません)。

今後はとくにプレイステーション4 ProやXbox One XをターゲットとするタイトルなどでHDR対応はじょじょに増えるでしょうから、このあたりは価格と天秤に掛ける必要がありそうです。


▲外観のインパクトや端子類の使いやすさなどを含めて、27インチモデルのバランスの良さは鮮烈でした


このように『S2419HGF』『S2719DGF』の2モデルは、比較的安価ながら、昨今のヘビーユーザー向けゲーム用ディスプレイに求められる勘所を抑えた仕様となっている点が魅力。とくに買ってからの使い勝手に大きく影響する使い勝手への配慮は、買った後の満足度を大きく増してくれるところでしょう。

とくにQHD解像度でナローベゼルデザインというS2719DGFは、市場の活性化に繋がるだけのインパクトと実力を備えた「新標準」的存在と呼べそうな仕上がり。もし近くに展示場所があれば、ぜひ一度検討してほしいモデルです。





CAREERS TechCrunch Japan
連載:KAKEHASHI取締役CTO海老原氏に聞くスタートアップへの転職


 


広告掲載についてのお問い合わせはad-sales@oath.com までお知らせください。各種データなどはこちらのメディアガイドをあわせてご覧ください。

111シェア
11
36
0
64

Sponsored Contents