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速報:キヤノン35mmフルサイズミラーレスEOS R発表。新マウント採用の「キヤノンの決意表明」機

レンズは本当に“赤リング祭り”。28-70mm F2は税別42万円

橋本 新義 (Shingi Hashimoto)
2018年9月5日, 午後04:13 in canon
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キヤノンが、35mmフルサイズイメージセンサーを搭載したミラーレスカメラ『EOS R』と、新型マウント『RF』を採用した交換レンズ4本を発表しました。

発売はEOS Rが10月下旬、交換レンズが10月下旬から12月下旬。価格はEOS Rボディ単体がオープン(直販予定価格は税別23万7500円)。事実上の標準レンズとなりそうな『RF 24-105mm F4L IS USM』が15万5000円(税別)、今回のレンズで最安価な単焦点マクロ『RF35mm F1.8 MACRO IS STM』が7万5000円(同)。ボディはともかく、レンズ側は予想以上に高級なモデルとなっています。

Gallery: キヤノン EOS R 本体とレンズ | 57 Photos

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Gallery: キヤノン EOS R 特徴紹介 | 26 Photos

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最大の特徴は、レンズマウント(レンズと本体の接続形状)が新型の『RFマウント』となった点。現行のEOSシリーズで使われている『EFマウント』のレンズは、EOS Rではマウントアダプターを仲介しなければ使えません。

互換性の一部を捨てて新マウントを設計した理由は、キャノン側によれば「EFマウントでは不可能なレベルの高画質化や高機能化を実現し、キヤノンカメラ事業のテーマとなる『撮影領域のさらなる拡大』を実現するため」とのこと。



技術的には、口径は現行EFマウントと同じ内径54mmの大口径を保ちつつ、バックフォーカス距離を短縮。これにより、高画質や光学系の小型化など、さらなるハイスペックを狙える仕様とアピールします。




また、ボディとレンズ間の通信速度も高速化。これにより、ボディ側のレンズの光学特性補正技術『デジタルレンズオプティマイザ』(DLO)が、連写速度の制限を受けずに使用できるようになっています。




カメラ本体としての特徴は高級機だけあって非常に多いのですが、まず注目したい点は、暗所でのオートフォーカス(AF)性能が非常に高いこと。F値が1.2のレンズを装着した状態では、-6EV(EVは露出に関する単位)という、人間では夜目に慣れないと見えないほどの暗い被写体にもフォーカスが合わせられます。キヤノンの調査では、ここまでの暗所でAFが効くのは世界初とのこと。

またF値2のレンズ装着時でも、-4.5EVでのAFが可能とアピールします。発表会での展示でもここには力が入っており、専用コーナーが設けられていました。






AF自体の速度も速く、公称では最高0.05秒をアピール。AFエリアも幅約88%×高さ約100%と広く、AFポイントも最大5655座標(手動選択時:自動選択時は143座標)と、非常に力の入った仕様になっています。



さらにAF関連での隠れた注目ポイントとして、EOS Kiss Mに続き『瞳AF』機能を搭載します。これはソニー機種などで好評の「(顔ではなく)瞳にフォーカスを合わせる」機能。被写体深度の浅いレンズでのポートレート撮影などに威力を発揮します。



なお、AFに関連する2大パーツであるイメージセンサーは、キヤノン得意の像面位相差機能搭載『デュアルピクセルCMOS』タイプ。画素数は約3030万画素となっており、現行モデル『EOS 5D Mark IV』に近い仕様。このあたりを会場で開発陣に質問したところ、「5D IVに搭載したセンサーをベースとした仕様」との回答を得ています。

また、AFに関連するもう一つの重要部品である画像処理エンジンは、同社最新世代となる『DIGIC 8』。レンズ交換型のEOSシリーズでは、EOS Kiss Mにに続いての採用。このチップはAF性能のみならず、先述したカメラ内DLOなどにも威力を発揮します。



そして本体以上に気合いの入っていると思わせるのが、新マウントレンズ第一弾となる『RFレンズ』群。冒頭で紹介したように、事実上の標準レンズとなりそうな『RF 24-105mm F4L IS USM』をはじめ、3本がキヤノンの高級レンズブランド『Lレンズ』となっており、同ブランドのシンボルである赤リングを備えます。



中でも凄いのが、大口径単焦点レンズの『RF50mm F1.2L USM』(希望小売価格32万5000円:税別)と、大口径ズームレンズ『RF28-70mm F2 L USM』(42万円:同)。前者はキヤノンの50mmレンズとしては、現行のEFマウント版と並ぶ明るさで、後者は同じ焦点距離であればEFマウント版(F2.8)より明るい仕様です。



キヤノン側はこれらのレンズ、とくに28-70mm F2 Lは、RFマウントの改善がなければ難しかったレンズであるとアピールします。

今回のレンズで唯一Lの銘が付かない単焦点マクロレンズ『RF35mm F1.8 MACRO IS STM』でも、価格は7万5000円(同)。もちろん光学特性も価格に見合ったものですが、ボディよりもレンズに比重を置いたと言えそうなラインナップです(これは高級なボディがまだない、という側面もあるわけですが)。




さらに現行のEFマウントを流用できるマウントアダプターも、非常にユニークな布陣。なんと1種類のマウントだけなのに、4製品を用意します。価格は1万5000円から6万円まで。

4製品の違いは機能差となっており、シンプルなタイプに加え、本体操作が可能な「コントロールリング」を搭載したタイプ、そして円偏光フィルターと可変式NDフィルターを備えたタイプという構成。

後者2種は特殊な光学フィルターを搭載しているため、例えばフィルターの装着が難しい形状のレンズや、フィルターが高価な望遠レンズなどと併用することで、大きな威力を発揮できます。考え方としても非常にユニークで、キヤノンの隠し球と言ってもよい存在です。




本体の基本的な操作体系も、新シリーズとなったことで変化。基本設定操作は2個の電子ダイヤルと背面十字キー(回転はしないタイプのようです)で、という点は従来モデルを継承させつつも、本体右上に左右スワイプと左右クリックが可能なタッチセンサー『マルチファンクションバー』を搭載。

レンズ側のコントロールリングには絞りのみならず、シャッター速度やISO感度の割り当てが可能になった点と合わせて、深くカスタマイズが可能な仕様です。




背面液晶は、この価格帯では採用例の少ないバリアングルタイプ。真下側にもしっかり向けられる可動域を備えています。





露出モードも、完全オートからワンタッチで絞り優先やシャッター速度優先に切り替え可能な新モード『フレキシブルAE』を搭載。ペンタックス製カメラで搭載されていた『ハイパープログラム』のような、柔軟かつ素早く露出モードを変化させたいときでも対応できるモードです。








カードスロットはSDカード×1と、基本的な仕様。噂されていたデュアルスロットではありませんが、汎用性の高いSDカードが使えるのは嬉しいところ。




また細かな仕様では、電源をオフにしてレンズを外すとシャッター幕が下り、センサーのカバーとして動作。気になるゴミの混入を効果的に防ぐ、嬉しい気配りも備えます。





このようにEOS Rシステムは、キヤノンがマウント形状から一新するだけあり、かなりの気概を感じさせる、様々な新機軸を導入した仕様となっています。

ボディ、レンズともに特徴があまりにも多いため(これでも)まるで紹介できていませんが、発表時期の近いニコン Zシステムと並んで、高級・高画質ミラーレス一眼というジャンルを活性化できるだけの実力、そして存在感は十二分にあるのでは、と感じました。

現状では、気になるレンズロードマップについては「公開されたように見えて、実はほぼ情報がない」状態ですが、最大手のキヤノンだけに、このあたりも裏では抜かりはないはず。"赤リング祭り"となっているRFマウントレンズ4本からも、十分な気概が感じられるものとなりそうです。

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