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Android Oneはどれも同じ?バリエーション増えた端末を IFA でチェック:週刊モバイル通信 石野純也

選択肢も増えつつあります

石野純也 (Junya Ishino)
2018年9月5日, 午後08:50 in Mobile
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独ベルリンで開催中のIFAでは、ソニーモバイル、モトローラ、LGエレクトロニクスなど、様々なメーカーからスマホの最新モデルが発表されました。中でも目立っていたのが、Android Oneの端末です。

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▲CES、MWCに続き、IFAにもGoogleが出展。各メーカーのブースにも説明員を派遣した


IFAでは、モトローラが市場別に2機種のAndorid One対応端末を発表。LGエレクトロニクスも、フラッグシップモデルの「G7 ThinQ」をベースにしたAndroid Oneスマホの「G7 One」をブースに並べていました。どちらのメーカーも、Android Oneに取り組むのは初めてのこと。Googleとのパートナーシップを、従来以上に強化したと見てよさそうです。
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▲LGが「G7 ThinQ」をベースに開発したAndroid Oneの「G7 One」
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▲モトローラは「motorola one」を発表
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▲インド市場限定の「motorola one power」

日本ではワイモバイルが猛プッシュしているAndroid Oneですが、もともとは新興国向けのローエンドモデル用プログラムとして生まれた仕組みです。コストの安さからOSやセキュリティアップデートが放置されがちなローエンドモデルに対し、Googleが一定の責任を取ってサポートを続けるというのが当初の目的でした。

同時に、Android Oneは、Googleのサービスに最適化された端末という意味合いもあります。そのため、端末にはメーカー製アプリがほとんどプリセットされず、ホームアプリもGoogle純正です。

ただし、メーカーに対してはいくつかの独自機能を搭載する許可も出ているとのこと。たとえば日本ではおサイフケータイが搭載されたAndroid Oneも存在します。HTCの「Android One X2」が「エッジセンス」を採用しているように、一部であればインターフェイスを変えることもできるようです。
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▲日本では、おサイフケータイを搭載したAndroid Oneも。写真はHTCの「Android One X2」

ユーザーにとってのメリットは、操作性が統一され、どのメーカーを選んでも分かりやすいことが挙げられます。ワイモバイルがAndroid Oneを採用したのも、サポートの簡易化が理由の1つです。また、セキュリティパッチが3カ月に1回提供されたり、2回のOSアップデートが保証されるのも、Android Oneの大きなメリットです。
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▲操作性が統一されているため、Android Ambassadorが統一的なサポートを提供できる。写真は昨年11月のワイモバイル発表会のもの

翻ってIFAでは、モトローラやLGだけでなく、日本ではなじみがないところでは、Nokiaブランドのスマホを展開するHDMグローバルも、Android Oneに注力している1社です。

Googleとの関わりは上で挙げた2社よりも積極的で、ラインナップを丸ごとAndroid OneかAndroid Goにしているのが同社の特徴。ミドルレンジ以上はAndroid One、ローエンドはAndroid Goと住み分けを図っているようで、IFAのブースにもAndroid One+Android Goの端末がズラリと並んでいました。
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▲Android One、Android Goの端末をずらりと取りそろえたHMDグローバル

HMDグローバルの担当社によると、Android OneやAndroid Goでバリエーションを持たせ、セキュリティアップデートやOSアップデートを迅速に提供することが、他社との差別化になっているとのこと。他社が一部機種にとどまる中、戦略的にAndroid OneやAndroid Goを採用していることがうかがえます。

端末の幅も広がっています。先上げたLGのG7 Oneは、世代こそ1つ前のものですが、チップセットはSnapdragon 835を採用しており、Snapdragon 600シリーズや400シリーズを搭載したミドルレンジモデルと比べると、パフォーマンスが高くなります。発表は2月のMWCですが、ノキアのブースに展示されたいた「Nokia 8 Sirocco」も、Snapdragon 835を搭載したAndroid One端末です。
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▲海外ではSnapdragon 800シリーズの端末も徐々に増えてきた。写真は「Nokia 8 Sirocco」

以前はローエンドだけだったAndorid Oneですが、徐々にハイエンドにまで広がりつつあることがうかがえます。Google関係者によると、日本での成功が功を奏し、ミドルレンジ以上の端末に採用される機運が高まっているとのこと。LGやモトローラのようなメジャーメーカーが続々と参画しているのも、そのためです。

GoogleやAndroidの観点で見ると、直接Googleが手掛けるPixelシリーズの下に、バリエーション豊かなAndroid Oneがそろっていることになります。さらにその下にも、ローエンドモデルのAndroid Goを採用したスマホが控えているといった三段構えができつつあります。
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▲Android Oneの下には、OSの機能を抑え、低スペックの端末でも動くAndroid Goをラインナップする。写真はHMDグローバルの「Nokia 2.1」

かつては"みんなちがうから、世界は楽しい"のキャッチコピーでAndroidのよさを訴求してきたGoogleですが、ようやくGoogleブランドのスマホの中でも、選択肢が豊富にあるといった状況になってきました。

一方で、Android Oneにも課題があると感じています。ソフトウェアでメーカーが差別化できる要素が少なくなるため、どのスマホも同じ見えてしまい、選ぶ基準がスペックだけになってしまうからです。IFAで発表されたAndroid Oneでいえば、LGのG7 Oneとモトローラのmotorola oneを並べると、どちらがどちらなのかが一見しただけでは分かりません。

どちらにもノッチがあり、ディスプレイは縦長。motorola oneにはいかにもモトローラ製っぽいウィジェットがあるため、かろうじて見分けはつきますが、これを削除してしまったら言い当てられる自信がありません。

細かく見ていくと、G7 OneにはGoogleアシスタントを呼び出すボタンがあったり、motorola oneにはmotoエクスペリエンスが搭載されていたりといった違いはありますが、ハードウェア、特にディスプレイ形状が似通っていくと、パッと見の違いが出しづらくなるのも事実です。
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▲パッと見は似ているが、G7 oneはGoogleアシスタントボタンを、motorola oneはmotoエクスペリエンス対応などの差はある

OS標準で見た目をカスタマイズする機能を入れ、アップデートに影響が出ない形でOSを提供するなど、差別化がしやすくなるGoogle側の工夫も期待したいところです。



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