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Boseの安眠支援ワイヤレス耳栓「Sleepbuds」ミニレビュー+開発者QA。ノイズキャンセル不採用の理由は?

音を音に隠すノイズマスキング

Ittousai, @Ittousai_ej
2018年9月7日, 午前05:35 in Bose
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Boseが発売した「快適に眠るためのワイヤレス耳栓」Bose Noise-Masking Sleepbudsの実機ファーストインプレッションをお伝えします。

Bose Sleepbudsは内蔵の「ヒーリングサウンド」だけを再生する超小型のイヤホン、または耳栓。設定などのためスマホアプリと接続しますが、ワイヤレスイヤホンとしての音楽再生には対応しません。

ノイズを隠すようチューニングされた波やせせらぎや焚き火などの音で、いびきや近隣の話し声、通過する自動車など不快な音を意識しないようにし、快適に入眠することが狙いの商品です。

Gallery: Bose Sleepbuds 入眠支援ワイヤレス耳栓 | 7 Photos

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デバイスとしての特徴は、本体部分が1cmにも満たない超小型、片方 約1.4g の超軽量、柔らかく耳の奥まで挿さないイヤーチップなど。

バッテリーは内蔵で最大16時間駆動、充電用バッテリー内蔵キャリングケースで追加6時間分。

「ヒーリングサウンド」によるノイズマスキングに加えて、イヤープラグとしての遮音性、横向きに寝ても痛くないサイズが特徴です。そのほか概要はこちらの発表記事をどうぞ。

Bose、睡眠専用のワイヤレス耳栓 Sleepbuds 発売。いびきや騒音を特製「ヒーリング音」でマスク


実際にデモを体験



短時間ながら、タイプの違う騒音をスピーカーで流すシミュレーション環境で体験してみました。

・ノイズのサンプルはいびき、近隣の話し声、通過する自動車のエンジン音含む夜の都市騒音で計3種類。ザーッという一定のノイズではなく、不意に大きくなったり増減を繰り返す物音です。

・イヤチップは付属のS、M、LのうちMを選択。耳の奥までギュッと侵入するタイプではなく、かなり柔らかい一段キノコの傘が、耳の穴を上から覆い気味に埋める感覚。

・イヤチップはキノコの傘部分と本体を収納するジャケット部分、耳介の内側を軽く押さえるウィング部が一体化した独自形状。
(快適感よりも遮音を求める場合など、耳の奥深くまで挿さる汎用のイヤチップと交換はできない。)

・柔らかい枕に耳を押し付けても、押し込まれたり痛くなる感覚はなかった。(ふわふわ枕でしたが、本体は耳自体の凹凸に隠れる程度)

・ヒーリングサウンドを流さないパッシブ耳栓状態でも、それなりに遮音性はある。枕元のスピーカーからのノイズが遠くなり、部屋に通る大きさの案内スタッフの声も集中しないと聞き逃しそう。ただ、耳の奥まで挿入するフォーム耳栓や、いわゆる二段・三段キノコの方が遮音性は高い。

・「ヒーリングサウンド」は、安眠支援リラックス音のような自然環境音や単調なノイズ。有効にした途端、不快だったいびきが聞こえているか分からなくなる

・あえて意識的に、環境音の向こうに聞こえてこないか真剣に集中すれば、遠くに聞こえる?程度。わざわざ集中が必要なので、眠ろうとする時はおそらくほとんど分からなそう。

・ただしデモ用のノイズは、入眠にはうるさいものの、会話が妨げられるほどの轟音ではなかった。特にいびきは、家中に響く楽器のような症状の人が真隣に居るよりはずっと小さい。

デモでは、ヒーリングサウンドの音量は大きめで固定。プリセットから各人が好みで気にならないタイプのヒーリング音を選ぶことが前提なので、このヒーリングサウンド自体で入眠が妨げられることはないにしても、外界の音に気づきにくくなる恐れはある。

(アプリ側の音量設定では、一定より大きくすると「他の物音も気づかない可能性があります」の注意書きが現れる。Boseによれば、ヒーリングサウンドは最大でも70db。各国の保健機関で8時間聴いても聴力に影響を与えないとされる80dbより大幅に低く、仮にバッテリーが切れるまで最大で聴き続けても難聴などにはならない程度とのこと)


・もっとも強く感じたのは、ヒーリングサウンドが連続的に流れることで、話し声やいびきなどオンオフがある音、音量変化するノイズがはっきり分からなくなる、静寂から物音の聞こえ始めに注意が向きにくくなる効果



といったところ。実際に眠ってみたわけではなくあくまで短時間の試用でしたが、スマホアプリなどでもある安眠リラックスサウンドを、長時間つけても負担が少なく、横向きでも耳に刺さらないイヤホンで流すための製品としては、ピンポイントに成立していると感じられました。

ただの遮音耳栓では、静かな時は耳鳴りがしそうな無音になる一方で、不快な物音は小さくても聞こえてしまうため、「物音をつい意識してしまう」がありがちですが、その点は鳴りっぱなしの音でマスクする方が確かに有効と思えます。




分解モデル。一番左の外装ケースが直径1cm以下。体積の多くはバッテリー。

Bose開発者とQA


Q アクティブノイズキャンセルを採用しなかった理由は?
A いくつかある。まず、入眠を助けるQoL向上製品として、長時間の着用でも、枕に耳を押しつけても快適なサイズ、眠っているあいだずっと機能する長時間駆動が必須だった。

アクティブノイズキャンセルはイヤホン側にマイクともっと高度なプロセッサが必要になり、かつ消費電力も大きい。電池込みで、サイズと長時間駆動が両立しなかった。

また、アクティブノイズキャンセルは飛行機のエンジン音など常に一定の音が鳴っている場合には極めて有効である一方、夜間など基本的には静かな環境で、眠りを乱すような突発的なノイズ、話し声やいびきなどオンオフのあるノイズには効果が限られる。

将来的にこうした課題がクリアでき、総合的なユーザー体験として有効であればアクティブノイズキャンセル導入も検討するが、この製品では快適なサイズと対象のノイズの性質から、ノイズマスキングが最適と判断した。


Q ヒーリングサウンドは色々な種類があるが、どれがどんな騒音に向くのか。選び方は?
A ヒーリングサウンドは入眠を妨げるタイプのノイズを隠せるようにチューニングされているが、そこまで特定の種類のノイズだけに有効、他は無効というわけではない。

入眠を妨げる様々なノイズのうちでも、どれが特に不快でどれが気にならないという感覚は、個人でかなり違うことが分かった。さらに、ヒーリングサウンド自体の好みも大きく違い、嫌いなタイプの環境音では却って眠れないこともありうる。

こうしたことから、まずは聴いてみて快適なヒーリングサウンドと、使いたい環境のノイズで音量を調節して、ユーザーに選んでもらうことを前提とした。

今後の無償ソフトウェアアップデートではさらにヒーリングサウンドを追加予定だが、ノイズマスキング性能が高いものや、音自体のリラックス効果が高いものなどバリエーションを持たせることを考えている。


Q ドライバの種類は?
A BA(バランストアーマチュア)型。サイズや消費電力の有利から。

Q アラームの設定はアプリにあるようだが、スマホの標準アプリや、他のカレンダーアプリなどとアラームは連動するのか?通知や着信については?
A 現時点では、アラームは専用アプリ(Bose Sleep)で設定したもののみがSleepbudsから聞こえる。他のアプリのアラームや着信、通知には対応していない。これは今後のアップデートで対応を検討している。
(設定したアラームはSleepbuds自体に記憶されるため、夜間にスマホのバッテリーが完全に切れても、接続が切れてもちゃんと鳴る。Sleepbuds自体が完全に切れるとアウト)

(補足。オフタイマーは設定でき、またヒーリングサウンドの音量も変更可能。スマホ側で、軽い遮音耳栓を挿して寝ても聞こえるような着信音を設定すれば起きられそうです。心地よいせせらぎやいびきを着信や通知音に設定していると聞き取りにくいと思いますが。)



とりあえず評

Bose Sleepbuds の価格は3万円。基本的に睡眠専用のニッチな製品であり、普通のワイヤレスヘッドホン兼用ではありません。

そのうえで、音楽鑑賞よりも入眠のためにイヤホンで曲を流していたり、スマホのリラックス音アプリを使っている、そのため横向きに寝ても耳に突き刺さらないイヤホン、ケーブルを引っ掛けて痛い思いをしないイヤホンが欲しい、耳の奥まで挿し込む耳栓では痛くなるし、聞こえなさすぎて逆に不安、といった場合には、代わりになるものがあまりないユニークな製品です。

デモのヒーリングサウンドの音量設定がわりと大きめだったことだけが判断保留要素ですが、すぐにでも実際に試してみたいと思う程度の効果は実感できました。特に旅先など、完全遮音耳栓は怖いけれどうるさい環境で眠らねばならない時などを想像すると、実際に効果があるならぜひ欲しいとまで思えます。追って実機で寝るレビューもお伝えする予定です。
関連キーワード: bose, earplug, quietcomfort, sleep, sleepbuds
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