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IFAで触れた「Xperia XZ3」について感じた素直な気持ち:週刊モバイル通信 石野純也

Xperia XZ2のときにコレを出してくれれば……

石野純也 (Junya Ishino)
2018年9月10日, 午後02:30 in mobile
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Kiyoshi Tane, 23 時間前
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8月31日から9月5日に渡って独ベルリンで開催されたIFAでは、数々のスマホが発表されました。残念ながら、サムスン電子はIFAに先立ってGalaxy Note9を発表、これを追うファーウェイも、IFAでは「Kirin 980」のみを披露し、「Mate 20」は10月16日の英ロンドンで開催される発表会に持ち越しになってしまいましたが、それでもスマホは依然として注目分野の1つでした。

全体を通して見たとき、日本のユーザーの関心が集めたのはやはりソニーモバイルの「Xperia XZ3」でしょう。Xperia XZ3は海外からの注目度も高く、IFAでは複数の賞を受賞しており、展示会場にはその盾が並べられていました。ここでは、筆者が実機に触れてみた印象をお届けしていきたいと思います。

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▲IFAでは、日本のみならず海外からも注目を集めた「Xperia XZ3」



スペックなどの細かな点は別記事に譲るとして、Xperia XZ3に最初に触れたときに感じたのは、やはりその薄さです。スペック上はXperia XZ2よりも1.2mm薄くなっているだけですが、最薄部が3mmとフレームが非常に細くなっているため、手に取ったときの触覚での印象は大きく異なります。"ランチパック"とも揶揄されたXperia XZ2と同じく、背面は丸みを帯びていますが、スタイリッシュさは段違いだと感じました。

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▲有機ELを採用するなどした結果、最薄部はわずか3mmに

また、ディスプレイの左右がカーブしているため、薄くはなっていますが、持ち心地も良好です。同形状のディスプレイは、歴代のGalaxyシリーズが採用してきていることもあり、前から見るとどうしてもGalaxy感が出てしまうのが難点ですが、Galaxyを除くと、スマホでこの形状のディスプレイを搭載した端末は数も少ないため、差別化にもなっています。

有機ELの美しさも、すぐに気づく部分でしょう。コントラスト比が液晶に比べると圧倒的に高く、黒がしっかり締まって見えます。ソニーモバイルの開発者は「液晶には液晶のメリットがある」といいますが、この絵作りに慣れてしまうと、どうしても液晶が白っぽく見えてしまいます。BRAVIAのチームが絵作りに関わっているというのも、ソニーグループならではです。

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▲BRAVIAチームと共同でチューニングを行っており、これまでXperiaに搭載された高画質化技術も導入された

左右がカーブしたディスプレイの形状を活かし、新たなユーザーインターフェイスに挑戦している点も、評価できるポイントです。Xperia XZ3は左右をダブルタップすることで、「サイドセンス」と呼ばれるメニューを表示できます。サイドセンスにはAIを活用しており、時刻や現在地、アプリ同士の関連性を見て、ユーザーが使いたいであろうアプリや設定が並ぶといいます。

自分の端末として使ったわけではないため、このリコメンドがどこまで的確なのかは未知数ですが、使いたいアプリがきちんと表示されれば、かなり使い勝手がいいのではと感じました。ただ、取得しているデータには限りもあるため、普段使っていないアプリをいざ使おうとしたときに、サイドセンスに表示されない懸念もあります。この点は、発売後に確認しておきたいポイントです。

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▲AIがオススメするアプリを表示してくれる「サイドセンス」

一方で、アプリは自分で固定化することもできるといいます。スマホが大型化、縦長化した結果、片手で持った際に、ディスプレイの上部まで指が届きづらくなっていますが、サイドセンスは画面の方にも表示できるため、操作しやすいと感じました。AIに過度な期待はせず、単純なランチャーとして使ってもいいかもしれません。

ただ、サイドセンスは表示させるのに、ちょっとコツが必要だったのも事実。具体的には、端末のフレーム部分を触りながら、ディスプレイにも指をかけるような形でないと反応せず、最初は思ったように呼び出せないかもしれません。サイドセンスは感度の調整にも対応しているので、使いづらいと思ったときは設定を変更してみてもいいでしょう。

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▲設定で感度調整ができ、左右どちらかだけに表示することも可能だ

カメラについては大きな進化がなく、Xperia XZ2相当と考えてよさそうです。ここは個人的に残念だったポイント。Xperia XZ2 Premiumとのかぶりも出てきてしまいますが、あれだけの暗所性能を見ると、やはりあの機能はXperia XZ3にも入れてほしかったところです。とはいえ、Xperia XZ2 Premiumに搭載される画像処理チップの「Aube」はサイズもかなり大きく、薄さを重視したXperia XZ3に搭載するのは難しかったことも推測できます。

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▲カメラはシングルで、Xperia XZ2から大きな進化はなかった

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▲横向きにすると自動で起動するなど、使い勝手の改善に注力したという

Aubeの小型化にも期待したいのと同時に、もう少し簡易的な形のデュアルカメラを搭載してもよかったのではと感じたところです。ミドルレンジモデルでも、深度測定用に画素数の低いサブカメラを搭載した端末が増えているので、Xperia XZ3もそうした工夫があってもよかったのではないでしょうか。

改めて振り返ってみると、IFAでAndroid 9 Pieを搭載した端末はXperia XZ3だけでした。これは、ソニーモバイルがGoogleとの協業に力を入れていることの表れだと見ました。Android 9 Pieのβ版が登場した際も、Xperiaが対象端末になっていましたが、こうしたことの積み重ねが素早い対応につながったのだと思います。ピュアAndroid戦略を採用するモトローラのAndroid One端末ですら、Android 9 Pieではなかったことを考えると、この部分はもっと評価されてもいいのではないでしょうか。

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▲他社の端末がAndroid 8.0や8.1だったことを考えると、このタイミングでAndroid 9 Pieに対応できた点は評価できる

日本では特にシェアの高かったXperiaですが、最近ではシャープに押されており、商品力が低下しているのは以前、筆者の連載で指摘したとおりです。一方で、Xperia XZ3は商品力もありそうで、体制を急速に立て直している様子が感じられます。

上で指摘したようにフラッグシップモデルでありながらシングルカメラである点や、相変わらず指紋センサーが低い位置にありすぎてカメラを触ってしまいそうになるなど、ツッコミを入れたいところもまだ残っていますが、トータルで見るとXperia XZ2のときより直感的に"ほしい"と思わせる端末に仕上がっています。

これをもっと早く、できればXperia XZ2のタイミングで出していれば......と思ったほどです。こうした間の悪さというか、市場動向の読みの甘さも今のソニーモバイルの不振の一因といえるため、改善に期待したいところです。

ちなみに、IFAのプレスカンファレンスでは、4月に就任した新社長の岸田光哉氏がXperia XZ3を紹介し、その魅力を熱く語っていました。以前、筆者の連載でも触れたとおり、岸田氏はソニー・エリクソン創業時にモバイル事業に携わっていた人物。携帯電話に対する知見も深いと評されています。

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▲プレスカンファレンスで熱弁をふるう岸田氏

就任直後のため、Xperia XZ3にはそこまで同氏の方針が反映されているわけではなさそうですが、よりアグレッシブな端末が出せるのではないかと期待が持てたことを、ここで改めてお伝えしておきます。

関連キーワード: android, ifa2018, mobile, sony, xperia, xperia xz3
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