Sponsored Contents

Greenの最新記事

Image credit:
Save

「太平洋ゴミベルト」8万8000トンのプラごみ回収プロジェクト始動。2週間の試験運用を開始

まずはサンフランシスコ沖から

Munenori Taniguchi
2018年9月11日, 午後06:40 in Green
1180シェア
908
158
0
114

連載

注目記事

新型iPhone、アップルにとって最大の旨味はストレージの利益?部品の値下げが価格に反映されてないとのうわさ

新型iPhone、アップルにとって最大の旨味はストレージの利益?部品の値下げが価格に反映されてないとのうわさ

Kiyoshi Tane, 23 時間前
View
広大な太平洋に浮かぶ大量のプラスチックごみは、海洋生物、特に大型の海洋哺乳類が餌と間違えて捕食し、消化器系に詰まらせて死んでしまうという痛ましい事例がよく聞かれます。また、沖合にはペットボトルや貨物運搬用のパレットと言った大小さまざまなプラスチックごみが延々と漂う太平洋ゴミベルトの存在が知られています。そこで、この海洋プラスチックごみを回収するための壮大な取り組み、"Ocean Cleanup Project"が開始されました。

Ocean Cleanup Projectは海上に浮かべた"Ocean Cleanup System 0xx"と称するシステムを開発し、最終的にはこれを60基にまで増やして太平洋ゴミベルトに漂う8万8000トンの海洋プラスチックごみの回収を目指します。

9月9日には、第1号となるOcean Cleanup System 001を牽引する船が、サンフランシスコから240海里の沖合をめざして曳航を開始しました。2週間を予定する試験では、システムが魚、プランクトンその他の海洋生物の害になることなく、目的とした動作を確実にするかどうかを継続的に監視、確認します。

外観上は長さ600mほどの細長いフロートチューブのようにも見えるOcean Cleanup Systemですが、海面下には約3mのスカートが下に向かって垂れ下がっており、この部分でやや海面下に沈むプラスチックごみも残さずキャッチします。なお、スカートの下の部分は開放されているため、生物がスカートに取り込まれる心配はありません。

システムはその場にとどまるのではなく、波と風、海流に流されつつ海を移動してゆきます。そして海上にある構造体の両端部が先に風下へ向かって進む格好となり、システムはU字型になってゆきます。自然とそうなるわけですが、これによってさらにごみを捉えやすくなります。

システム上には多数のカメラやセンサーがあり、現在位置は衛星を通じて常に監視されます。システムは暫くのあいだ海上を漂い、まとまった量のゴミが集まれば、それをクレーン船で回収して陸揚げし、リサイクルに活用するという仕組みです。
2週間の試験がうまくいけば、Ocean Cleanup System 001はさらに900海里の沖まで移動され、本格的な運転を開始します。開始から6か月の間は監視のため人員を常駐させるものの、その後は無人での運行を計画、年間55トンの海洋プラスチックごみを回収することが期待されています。年間55トンでは、目標とする8万8000トンには遠く及ばず、新たに海洋に投棄される年9トンのプラスチックごみにも相殺されてしまう部分が大きいものの、プロジェクトは最終的に60基のシステムを投入し、5年間で太平洋ゴミベルトに浮かぶごみの50%を回収できるようにしたいと望んでいます。さらに2050年までには太平洋ゴミベルトそのものを無くしてしまうことを目指しているとのこと。

ちなみに、このプロジェクトは太平洋ゴミベルトを対象として行われているものの、大西洋にもやはり同様に大西洋ゴミベルトなるものが存在しており太平洋で得られた技術や知見の"水平展開"が望まれるところです。

1180シェア
908
158
0
114

Sponsored Contents