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Nikon Z を予約した筆者が、EOS Rを語る

4種類のマウントアダプターは好印象。RFレンズロードマップの拡充に期待

Hirotaka Totsu
2018年9月11日, 午後01:30 in camera
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キヤノンは、35mmフルサイズイメージセンサーを搭載したミラーレスカメラ『EOS R』と、新型マウント『RF』を採用した交換レンズ4本を発表しました。EOS Rボディが、直販予定価格23万7500円(税別)にて10月下旬に発売されます。

Nikon Z 6を予約し、EOS 5Dsも使用する筆者が、EOS Rを触ってみた印象と発表会の内容から読み取った、キヤノンのフルサイズミラーレス評をお届けします。

Gallery: EOS R | 81 Photos

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※9月11日訂正:手ブレ補正機構および価格比較に関する記述を改めました。




レンズ内光学手ブレ補正機構「IS」とCMOSセンサーの画像情報を合わせてブレ量を判定・除去する「デュアルセンシングIS」をフルサイズセンサー搭載機として初めて装備した(ただし対応レンズは2本)ほか、最大5655ポジションのAFポイントや、最大-6EV瞳AF搭載など、飛び抜けた性能を持つ一方で、SDのシングルスロット、フランジバックが20mmと物足りない印象も受けます。


▲使い勝手に直結するグリップのホールド感は気を遣ったポイントだといいます

一方、EVFの性能やグリップなどカメラとして写真を撮るという面では基本が抑えられてました。EOS 5Dsとのグリップ感と比較してもほぼ同等で、若干短いかなという感じ。小指が余る感じはなくしっかりとホールドできました。こちらはハンズオンでもキヤノンの人がこだわった点だと胸を張っていました。レンズ交換の際にセンサー保護のためのシャッターが下りるのも評価できる点だと思いました。



個人的に評価の高いポイントはFvモードの搭載でした。一眼レフカメラの場合には、Av(絞り優先オート)、Tv(シャッタースピード優先モード)P(プログラムオート)などを切り替えるか、M(マニュアル)で個別に設定するしかありませんでしたが、このモードによって、任意の項目を個別に設定(またはオート)にすることができるので、とりあえず優先設定したい項目を設定してあとはオートという手軽な撮影ができます。



マウントアダプターが4種類も用意されていたのには驚きました。シンプルなマウントアダプター以外に、RFレンズで装備しているコントロールリングを備えた「コントロールリング マウントアダプター EF-EOS R」は、RFレンズにある便利な機能をEFレンズ装着時でも使用できる点で評価できます。また、PLとNDフィルターが着いたモデルもユニークです。マウントアダプターに仕込むことで、魚眼レンズなどフィルターが装着できないレンズでも使用できるほか、一つ買えばレンズ(のフィルター径)ごとにフィルターを買わなくとも良いのがポイントです。

一方で、現時点においてアンバランスというか不安な面もあります。



一つはレンズとボディのバランスが悪い印象。RFレンズの初期ラインナップが4本で、実質的な標準レンズの「RF 24-105mm F4L IS USM」と単焦点マクロ「RF35mm F1.8 MACRO IS STM」くらいが手が出るレンズかなと思いますし、50mm f1.2や28−70mm f2などはボディ側の性能が活かしきれるのだろうか?(より高性能のボディを必要とするのではないか?)という印象も受けます。



レンズロードマップについても、今回発表されたレンズ以外が白紙であるところは物足りないところです。キヤノンとしては「マウントアダプターを介してサードパーティのレンズも動作したので、当面は手持ちのEFレンズを使用してほしい」ということなのでしょうか。



さらに、EOS Rは記事執筆時点でレンズキットの発表がないため「標準レンズキット」相当の価格に割高感があります。

EOS Rはボディが税別23万7500円、標準レンズ「RF 24-105mm F4L IS USM」が税別15万5000円で、ボディとレンズをセットで買うと、合計39万2500円です。

これに対して、現状発表されている中ではライバル的なポジションにあるNikon Z 6は、税別25万2500円、「NIKKOR Z 24-70mm f/4 S」は税別13万6500円。それぞれ単体で買えば38万9000円でEOS Rと大差ありませんが、直販サイトの価格を見ると「Z 6 24-70レンズキット」が32万2500円と、実に7万円の差がつくのです(上記はいずれも税別価格)。

とはいえ、フルサイズミラーレスに関してはNikon Zの潜在顧客とEOS Rの想定顧客はほとんど被らないように思います。印象論ではありますが、ニコンが高解像度機とオールラウンダー機の2機種を投入し、社運をかけたとも言える発表会やレンズラインナップは、既存のニコンユーザーを繫ぎとめ、場合によっては他機種からの乗り換えのポテンシャルも秘めていたのに対し、キヤノンには強者の余裕というか、まずは既存ユーザーを抑えつつ、値ごろ感で力押しをしていくような感じが見て取れました。



発表会でのEOS Rの製品ポジションとして、全方位のターゲッティングが表明されました。今回のEOS Rのスペックや価格から推察すると、今回のターゲットは主にキヤノンのAPS−Cカメラ、エントリー向け一眼レフユーザーの買い替え、ステップアップとしての位置付けなのかなと感じました。

そのことは、マウントアダプター経由でAPS-C用のEF-Sレンズが使用できるということからも見て取れます。フルサイズ一眼レフに移行するには重い(そして、EF−Sレンズがフルサイズ一眼レフで使用できない)などで躊躇していた人にとって、軽量コンパクトでそこそこの性能というのは魅力的かもしれません。



レンズラインナップは、ややレンズが勝ちすぎている感はありますが、大口径ショートバックフォーカスという設計上の自由度を与えられた技術者が、その特性を最大限に活かしたレンズ設計をさせてもらえたという印象はあります。とするとニコン(やソニー)のように高解像度機のラインナップを同時に投入しても良かったのでは?という感は拭えません。



一方販売戦略は、ライバル機種絶対殺すマンと言っても差し支えないほどの厚い布陣です。

最大45000円(マウントアダプターを2機種買うことは実質的にはかなり少ないため、実質35000円)のキャッシュバックキャンペーンを適用すると、Nikon Zシリーズのレンズ、マウントアダプターセット価格や、αシリーズのキャッシュバックキャンペーンに匹敵するため、まずはボディをお買い得価格で既存ユーザーに届ける(=他のボディ、マウントへの乗り換えを防止する)ことと、50mm F1.2や28-70mm F2などで、上位機種のユーザーに対して、将来性を示しました。



また、タッチ操作で機能を割り当てられる「M−Fnバー」など新しい操作インタフェースにも注目したいです。新しい操作感には賛否あるのが常ですが、スマホ操作に慣れた世代にとっては、背面液晶のタッチ操作によるAFポイントの移動やM−Fnバーによる設定などは、以外とスムースに操作できるかもしれません。

タッチ&トライでキヤノンスタッフの方に聞いたところ、電子シャッターでの連写ができない機能制限は、将来行われるファームウェアアップデートで追加されるということです。

いずれにしても、ニコン、キヤノンの2大カメラメーカーがフルサイズミラーレス市場に参入したことと、新規参入を表明したメーカーも控えていることで、ユーザーの選択肢も広がり、良い意味での競争も活発になることに期待したいと思います。




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