Sponsored Contents

reportの最新記事

Image credit:
Save

香港の「携帯電話聖地」に電子タバコが浸食――時代と共に様変わりする先達廣場

スマートフォンに混じってIQOSやプルーム・テックを並べる店舗が増加

ShimoKen, @ShimoKen
2018年9月16日, 午後08:00 in report
325シェア
198
74
0
53

連載

注目記事


香港の旺角(モンコック)という所に、先達廣場というビルがあります。ここはその昔、携帯電話の聖地と言われていて、最新の携帯電話本体はもちろん様々な周辺機器や、怪しげな部品を扱う店がひしめき合うカオスのような場所でした。

当時は日本未発売の端末を入手したいがために、日本から香港の先達廣場まで買い出しに行ったことがあるくらいです。

過去形なのは、今はそうでないということ。もちろん、今でも携帯電話は売っているし、様々な部品屋も存在します。でも、以前とは違うのです。

Gallery: 香港「携帯電話の聖地」先達廣場 | 13 Photos

13

携帯電話の聖地がiPhoneで変化



▲先達廣場前の路上で行われる(!!)iPhoneの売買。売買は現金のみなので札束が行き来する


▲中ではあちこちにiPhoneの買取価格が貼り出される。写真はiPhone 6発売から1週間後の価格。聞いたらSIMフリー128GBで9900香港ドル(現在のレートで14万円程)。当時日本では8万9800円だった


最初の大きな変化は、iPhone人気が高まった、iPhone 4登場後です。流行に敏感な先達廣場内の店舗で扱われる携帯電話が、急速にiPhoneだけになっていきました。

当時、中国は一次販売国では無かったので、初回の発売日に欲しくても入手はできませんでした。ですが、実際は発売日になると各店舗には大量のiPhoneが並んでいました。その理由は、一次販売国で買ったiPhoneを当日の内に空輸していたからです。
日本では各店舗に並ぶ大勢の謎の外国人の姿が話題になりましたが、そうした転売屋によるものでした。

貴重なiPhoneは発売日だと定価の数倍で売買され、店舗も莫大な利益を出していました。そんな訳でその後、新機種が発表される度に、扱われる製品は人気の集中するApple WatchやiPadなどのアップル製品ばかりになってしまい、どの店舗も同じ品揃えでつまらなくなってしまいました。
自分が先達廣場に行かなくなったのはこの頃からです。


▲最近はどこに行っても多く見かける修理業者。かなり高度な内容の修理もその場でやってしまう


2015年からは中国もiPhoneの一次販売国になり、そうした「祭」は徐々になくなりました。現地のApple Storeや一般家電量販店でもiPhoneが発売日に入手できるようになったことで、先達廣場で扱う物も変化。一般店では扱われないような変わったアップル製品用のアクセサリーを揃えたり、ある店は液晶ディスプレイやバッテリーをその場で交換修理してくれる修理業者に入れ替わったりしていきました。


▲ここは昔ながらの携帯電話店だが、アクセサリーの方が圧倒的に多くなった

スマートフォンの買い方にも変化が


中国の学校で新学年が始まるのは9月ですが、ちょうどその前後は新しいスマートフォンを買い求める人が多く、各販売店は一斉に値下げや付属品サービスに力を入れます。これまでは少しでも安く買いたい人は先達廣場に行って探すことが多く、その時期の週末になるともの凄く混雑していましたが、昨年辺りからそうではなくなりました。


▲週末の夕方なのに、人はまばら


現地の人に聞いてみると、最近はオンライン販売で買うことが多く、大手キャリアや大手販売店などの方が割引きも多いことから、わざわざ店舗まで行かない......という話でした。あと、大手だと粗悪品や偽物をつかまされる心配もないから、と付け加えていました。


▲Nokia 8110 4Gもちゃんと売ってました

そうなると弱いのが小さな小売り店舗で、先達廣場の中にある店舗はかなりのダメージを受けているようです。先日、前を通ったので久々に覗いてみると、アクセサリーや修理業者は減っていながらも健在でした。携帯電話販売店も以前に比べて少ないながらもしっかりと営業しており、相変わらず新品以外に中古の売買が盛んに行われています。


▲数年ぶりに先達商場で端末を購入した

ちょうど必要な端末もあり、店員と交渉して値切りながら買いましたが「最近はこうして買う人も少ないんだよ」と言っていました。

電子タバコが店頭の一等地に


しかし、そうした中で妙に目立っていたのは、携帯電話販売店の店舗で扱われている商材に電子タバコが多く見られること。特にフィリップ モリスのiQOSや、日本たばこ産業のPloom TECHなど、日本向けの商品が数多く置かれています。


▲一番目立つ所に、iQOSをこれでもかと積んでのアピール


▲スマートフォンに混じって並べられる電子タバコ

店舗で聞いてみると、最近は香港や深圳での喫煙規制強化に伴い、昨年から随分と人気が出ているのだそうで。リキッドを使った物は以前からもあったけれど、これらはたばこ葉を使っているので、吸った満足感が高いとのことだそうです。

店舗では本体の他にアクセサリーも数多く揃えられており、日本の家電量販店のiQOSコーナーと変わらない感じです。


▲電子タバコ専門店も数店オープンしていた


▲最近は路上の売店でもiQOSのたばこ部分(フレーバー)が購入できるように


確かに最近では、路上でiQOSで吸っている人を良く見るようになりましたし、街の売店でもiQOS用のたばこの取り扱いを見るようになりました。こうした小さい店舗は柔軟にトレンドを見ながら、細々と生き残っていくんだなぁ......と思いながら先達廣場を後にしました。さて、来年はどうなっているのでしょうか。



情報提供について
Engadget 日本版へのスクープ等の情報提供を希望される方は、こちらのフォームよりお知らせ下さい。内容を確認し、場合によっては編集部よりご連絡差し上げます。

広告掲載のお問い合わせ
広告についてのお問い合わせは、こちらのページをご覧ください。

325シェア
198
74
0
53

Sponsored Contents