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新型iPhoneは高価ゆえにオススメしないけど、それゆえ日本のスマホ勢力図を変えるかも(モバイルプリンス)

当然ですが、やっぱり価格って大事だよね……という話

モバイルプリンス, @mobileprince_PR
2018年9月18日, 午前07:00 in iphone
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4年ぶりの新生Mac mini レビュー。10万円以下で買えるCore i3モデルの実力は?

4年ぶりの新生Mac mini レビュー。10万円以下で買えるCore i3モデルの実力は?

Brother Hawk, 12月10日
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日本時間9月13日未明、Appleが新型iPhoneの3機種を発表したのは既報の通り。

当日はライブ配信でも見ながらTwitterへあーだこーだ感想を投稿してRTでも稼ごうかと思っていましたが、妊娠中の妻に陣痛がやってきて、病院の分娩室でその時を迎えることとなったのでした。

現地に行った先輩たちが新型iPhoneをお触りしている時、私は妻の身体から出て来た胎盤を触っていました。
Appleに精通したジャーナリストの方がiPhoneとiOSを「天使の両翼」と表現していましたが、本当に私の所に天使がやってきたのでした。



......という事情もあって、いつもとは違ったテンションで情報を仕入れた「新型iPhone」なのですが、色々と思うこともあり、自分のブログに意見をまとめてみました。

ありがたいことにこのエントリが意外と読まれ、週間リス......もとい、Engadget編集長ACCNの目に止まり、寄稿を依頼されました。そこで加筆修正を行ったのがこの記事です。

新型iPhoneをオススメしない理由


私はスマートフォンアドバイザーとして活動しているため、この時期は友人たちから「どのiPhoneを買った方がいいか?」とかなりの数の相談を受けます(おそらくEngadget読者の皆様も同じような状況でしょう)。


▲今回発表された新機種は、iPhone XRの最廉価でも8万4000円(税抜き)。昨今の水準においては十分な高級モデルです


そう考えた時に、今回発表された新型iPhoneはオススメしません。
皆さまご存知の通り、本体価格が「高い」からです。

「廉価モデル」扱いされているiPhone XR 64GBでも税抜き8万4000円。
最上位モデルのiPhone XS Max 512GBに至っては16万4800円。
これに消費税を加え、Apple Careに加入すると20万円オーバーです。

これまでもiPhoneの高騰化は進んで来ており「MacBook Airより高い!」などと形容されていましたが、今回は一番下のMacと一番上のiPhoneを比べてあーだこーだというレベルを超えて、普通にMacのラインナップに溶け込む価格です。
私の大きいお腹からも子供が産まれるくらいびっくりしました。


▲Apple StoreのXS Max価格表。右端(512GB)の16万4800円(税別)という文字が"重い"です


Apple製品は購入金額が高くても、しばらく使って売却する時の価格も安定して高いため、新しい機種を買う時に古い機種を売ると、それなりの金額が戻って来ます。
いわゆる「リセールバリューが高い」というやつですね。

今まで私はこのロジックで値段の高いApple製品を擁護してきましたが、流石に20万円の一線を超えてくると「このリセールバリューはブランド品のそれであって、一般的な携帯電話の認識とはかけ離れているな」と思い、目が醒めるわけです。

一般的なスマートフォンの使い方は、「通話」「メッセージアプリ」「SNS」「カメラ」「ネット検索」「ゲーム」などになると思います。
そうなるとiPhone 8はおろか、iPhone 7でも十分合格点を与えられるわけです。

例えるなら「5万円で80点のスマホを買うか」「10万円で90点のスマホを買うか」みたいな話です。
同じお金をAppleに支払うのであれば「新型iPhone」よりも「iPhone 7+Apple Watch+AirPods」の方が満足度は高くなると思います。

ですので私が人にオススメするのは新型iPhoneではなく、iPhone 8ないしiPhone 7です。

Appleの戦略の変化



▲iOS 12の特徴が、以前のモデルでもアプリの起動などが高速化された点です


今回発表された3種類のiPhoneは「バランスが取れた」ラインナップではなく、全てプレミアム価格の高級機です。

ではこうした変化は、Appleがいわゆる高級ブランドへと舵を切ったのでしょうか? 実は、そうした訳ではないことを、iOSの新バージョンであるiOS 12が教えてくれます。

iOS 12の目玉機能は「古いiPhoneでもしっかりと動く」という本当のエコシステムでした。2013年発売のiPhone 5sもサポートしているなど、切り捨てが早いAndroidと比較すると雲泥の差です。

Appleは以前「最新のiOSをしっかりと味わうためには最新のiPhoneが必要」と打ち出した時期もありましたが、iOS 12を見ると「最新のiPhoneじゃなくてもいいよ!」というAppleからのメッセージのようにも受け取れます。

無理して最新のiPhoneを買わずに、自分にあったiPhoneを使ってね。という事ですね。

これもただのハード屋ではなく、App StoreやApple Musicなどのソフトやサービスを提供して利益を得ることができるAppleならではです。


▲発表会でも、iPhone 7と7 Plus、そして8と8 Plusの値下げが発表されました。これがフルラインナップというわけです


そう考えると、今回発表のiPhoneだけではバランスが悪くても、継続販売されるiPhone 7と8も現役ラインナップとして計算すると、5万円〜15万円までの価格でサイズや容量などをかなり小刻みに選択ができるようになるんですよね。

いやはや、恐れ入りました。

そうした事情を考慮しても、私が人にオススメするのは新型iPhoneではなく、iPhone 8ないしiPhone 7です。

ちなみに私はiPhone XS Maxの256GBを買います!

自分で使うのと人にオススメするのは違う


......という、買います宣言の一文でブログ記事を締めたのですが、すると「結局買うんかい!」と、ツッコミが続出しました。

それも当たり前で、私たちモバイル業界の人間は「5万円で80点」「10万円で90点」の機種があるのであれば、90点を体感しておかないといけないわけで、価格がいくらだろうが買う必要があるわけです。はあ......(深いため息)


▲今回発表された3機種は、満足度という点では高いと思います


昨年も同じ理由でiPhone Xを購入しましたが、1年使っての満足度は非常に高く、iPhone XS Maxもきっと不満のない良い仕上がりになっていると思います。
実際に現段階でも、A12 Bionic、大画面化によるユーザー体験の変化など、楽しみなポイントはいくつかあります(そして今回は香港版のデュアルSIMを試したいので、国内版の予約を入れていません)。

ただし筆者自身、iPhone 5s辺りまではもっとワクワクした状態でiPhoneを買っていたのも事実。現状の「付き合いで買う」感じは、新鮮さやイノベーションに欠けているように感じます。

また、気になったのが、ネーミングの表記。発表会場からの報では「XS」なのか「Xs」になるのか......といった点などで混乱が起きており、公式サイトなどでも一時表記が混在していました。
重箱の隅をつつく指摘のように感じるかもしれませんが、これまで細部にこだわり続けてiPhoneのブランドを築き上げてきたAppleだからこそ、こうした詰めの甘さが気になるところです。


日本の携帯業界を変えるかもしれない?


こうした価格帯となった今回のiPhone。しかしこれらのモデルは、販売台数こそふるわないかもしれませんが、日本の携帯業界の進路を大きく変えるかもしれません。

というのも、8月に菅官房長官が「携帯料金4割値下げ」と発言したことを機に、日本の携帯電話業界の仕組みを見直す動きが出て来ています。
その中で注目されているのが、基本料金と本体代金の「分離」プランです。


▲通信料金の分離プラン導入により、端末価格を純粋に比較しやすくなります(写真はauのピタット/フラットプラン発表時)


ドコモは『docomo with』(※新型iPhoneは現在非対応)、auは『auピタットプラン』と『auフラットプラン』、ソフトバンクは新プランの『ウルトラギガモンスター+』で、分離料金制を導入しています。

従来、スマートフォンを買うと基本料金に割引が入る仕組みが導入されていたため、スマートフォン本体の価格が非常に分かりづらくなっていました。
またそれによって、8万円のiPhoneも3万円のAndroidも2年使えば総支払額があまり変わらない状況になり、「何も考えずにその時一番新しいiPhoneを買う」スタイルの人も多かったと思います。


▲XSでも11万2800円(税別)ですから、「こんなに高いの?」と驚く方が増えそうです


しかしながらこうした分離プランが導入される事で端末価格からの割引が無くなり、むき出しの本体価格での比較になります。

そうなると、店頭などで購入検討をしている方が、新型iPhoneが10万円を超えてくる事に驚き、ほかの機種も検討するようになり、その結果、Androidなどにもチャンスが巡ってくるのでは? と推測しています。

例えれば、レスリングの"絶対王者"の階級が上がったことで、従来属していた階級でのチャンピオン争いが盛り上がる......と言った感じでしょうか。

また合わせて、いわゆるサブブランドやMVNOが取り扱っていたiPhone 6sがiPhone 7に切り替わる点にも期待しています。
iPhone 6sからiPhone 7の間では「防水」「決済サービス」が機能として追加されています。この2つの機能は日常使いの中でとても大きく、魅力的に映る人も多いでしょう。

このように、分離プランの導入と、バランスのいい名機iPhone 7の再ブレイクにより、ユーザーの現実的な選択肢が増えて、格安シフトが一気に進むことも考えられるというわけです。

ということで、新型の機能以上に、新型が登場することによる市場のバランス変化にとても期待をしているモバイルプリンスなのでした。
(この原稿は病院にてアロマとオルゴール音楽に包まれて書きました)


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