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iPhone XSの「高品位なボケ」にツッコミ所はあるか(石野純也)

とりあえずポートレートモードで撮っておける安心感

石野純也 (Junya Ishino)
2018年9月18日, 午後07:30 in Apple
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いきなり余談めいた話で恐縮ですが、今年のiPhoneの発表会で特に印象に残ったのは、「ハイクオリティなボケ」という一言でした。ボケは英語にもなっている言葉で、直訳すると「高品位なボケ味」といったところ。ただ、日本語だとボケとツッコミのボケにも聞こえてしまうため、これをまじめな顔をで言われると、こちらもツッコミを入れたくなってしまいます。

発表会でたまたま隣に座っていたEngadget日本版編集長の矢崎さんの方を見てみたところ、案の定、にやにやしていたので、ツボに入ったのでしょう。筆者も吹き出しそうになってしまったことは付け加えておきます。おそらく、ほかの日本から来たメディアの方々も、心の中でツッコミを入れていたはずです。

では、ハイクオリティなボケとは一体どんな感じの写真なのか。ここでは、実機で撮ったボケの写真にツッコミを入れていこうと思います。


「ハイクオリティなボケ」をさっそく検証

まずは、文字通りのポートレートから。iPhone XS、XS Maxのカメラは、デュアルカメラの焦点距離の違いを活かし、人物以外にもポートレートモードを利用できるようになっていますが、ポートレートとは肖像写真のこと。どちらかといえば、人物を撮るのに適したモードといえます。まずは、明るい場所で子どもを撮ってみました。



上の写真はやや斜めから子どもを撮ったものですが、奥に行くにつれて、ボケが強くなっているのが分かります。被写界深度をもっとも浅くした下の写真を見ていただくとよりはっきり分かりますが、顔の中央にピントが合い、耳や頭の奥の方がナチュラルにボケています。

写真全体についてはもう少し明るいといいのですが、ポートレートモードで使う望遠レンズがF2.4のため、これは致し方ないのでしょう。ただし、有機ELを搭載したiPhone XS、XS Max上では非常にクッキリと見えています。



次に、同じ被写体を正面から撮ってみたのが以下の写真になります。手前にくる手や、背景の囲いがしっかりボケていて、かつ頭と背景の境界がキレイにボケています。エプロン(ビブ)も手間はふんわりとボケていて、まさにハイクオリティなボケといえそうです。

この写真を撮った環境では、光量も十分でしたがやや暗め。液晶のPCで見るとちょっとだけ露出を補正したくなりますが、iPhone上では非常にキレイに見えます。シェア前提だと、少し明るめに撮った方がいいかもしれません。



ここまででもすでに触れていますが、ポートレートモードは明かりの少ない場所が苦手な印象があります。次に、室内のやや暗めな場所で撮った写真を見てみましょう。引きで見ると一見、キレイに見えますが、こちらは拡大すると肌に塗り絵感が出ています。とはいえ、ポートレートモードの写真を拡大して見ることはないので、これはこれでいいともいえます。

ちなみに、ボケもうまく出ていて、ちょっと荷物が多すぎな我が家の背景がしっかり隠れているのはいいなと思いました。



人物以外でも、まさに「ハイクオリティ」

次に、人物以外の写真を見ていきましょう。iPhone XSとXS Maxは、デュアルカメラできちんと深度を取っているため、iPhone XRのようにポートレートモードが人物限定ではありません。

そこでまずは、渋谷にいるあの忠犬を撮ってみました。撮影は日が沈んでから行ったため、光量は不足気味ですが、きちんと犬の顔部分にピントが合っています。脚の間の背景までしっかりボケているところは、まさにハイクオリティといえそうです。



「ハイクオリティなボケ」には苦手領域も

ただし、やはりポートレートモードには苦手な被写体もあります。その1つが、細い棒状のもの。たとえば、ドリンクにストローを差したところは、あまり得意分野とはいえません。実際、以下の写真でも分かりますが、ストローはグラスと同じ距離にありますが、背景になじんで完全にボケてしまっています。



また、以下のようにモジャモジャした被写体や背景がゴチャゴチャしている場合、ちょっとディテールが甘くなることがあります。作例でいうと、ぬいぐるみに近い背景の本棚の一部分のボケがほかより甘く、前景として認識されてしまっていることが分かります。



とはいえ、モノ全般が苦手というわけではなく、料理を撮った以下の写真は、キレイに背景だけがボケています。一方で、ポートレートモードは望遠側が使われることもあって、あまり接写が得意ではありません。そのため、この写真を撮るのも、ギリギリまで後ろに座るなど、少々苦労したことはお伝えしておきたいと思います。本当はもっと近寄って撮り、ハンバーガーのみずみずしさを伝えたかったところです。



接写ができないため、どうしても被写体からある程度離れざるをえず、モノを撮ろうとするとやや空間の広い写真になってしまします。以下の写真も、当初はオモチャ1つだけにしていたのですが、あまりに写真全体が寂しくなってしまうため、3つに増やして撮影しました。



同じボケ味を生かすモードでは、ファーウェイの「ワイドアパチャー」が有名なところですが、ことモノに関しては、こちらの方が撮りやすいといえます。作例は以下のとおりです。



インカメラでもボケ味を楽しめる

話をiPhoneに戻すと、ボケ味を生かした写真は、インカメラでも楽しむことができます。インカメラはカメラのほかに、赤外線センサーやドットプロジェクターも搭載されており、正確に距離を測ることが可能。画素数などの条件はアウトカメラよりも落ちますが、セルフィーで背景をボカしたいときには、ポートレートモードを活用するといいでしょう。セルフィーもこんな感じでボカすことができます。



以上、ハイクオリティなボケへのツッコミでした。カメラマンさんが丁寧に撮った写真に比べると、どうしても微妙さは残りますが、適当にシャッターを切っただけでこのぐらいのクオリティになる見本として見ていただければ幸いです。後から被写界深度を変更できるようになったため、とりあえずポートレートモードで撮っておいてもよくなったのもうれしい変更点といえるでしょう。



関連キーワード: apple, iphone, iphonexs, iphonexsmax
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