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IQOS、gloはもう古い?アメリカで大流行の「POD」型VAPEの抱える問題:世永玲生の電網マイノリティ

加熱式タバコ、ヴェポライザー、VAPE、電子シーシャ色々ありますが、今回は「POD」のお話です。

世永玲生(Reo Yonaga)
2018年10月1日, 午後02:00 in e-cigarette
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こんにちは、電子タバコジャーナリストっぽい世永玲生です。

さて、アメリカで電子タバコに対して強い規制が始まるかもしれないというニュースは皆さんご存知ですか?

これらは「POD」と呼ばれる、ニコチン入りのリキッドを吸入できる新しい電子タバコで、VAPEと似通った構造をしています。

今回はこの「POD」スタイルの吸入器のレビューとアメリカでの「POD」の抱える問題についてお伝えします。

アメリカで爆発的なブームを引き起こしている「JUUL」はスタイリッシュで軽量な本体に「JUULpod」と呼ばれるニコチン入りリキッドタンクを装着し、吸入できる製品です。

「POD」はその手軽さからか、アメリカでは中高生の電子タバコユーザーが200万人も存在しているという問題が発生し、FDAからは「10代ユーザーの利用を制限する施策を60日以内に求める」「回答が不十分な場合は発売停止」という強い要求がなされました。

これは、特にアメリカでの電子タバコシェアの3分の2以上を占めるとされる、「JUUL」を狙い撃ちにしたものと言われています。

ジュール・ラブズ(JUUL Labs)の「JUUL」以外にも、JT傘下の「ロジック」など上位5大ブランドにも同様の通達が行われていますが、「世界10億人の喫煙者」から「紙巻たばこ」からの解放を唄う「JUUL」はその中で、もっとも大きな存在です。

2018年4月にもFDAは、10代の若者の間でジュール・ラブズ社を名指しで、同社の製品の人気が何故高いのか説明するよう、同社にマーケティング戦略を中心とした情報提供を求めています。今回の規制は2016年の電子タバコの通販に関する規制以来の大きなものになると言われています。

既にジュール・ラブズ社はホームページ上で、若者の購入予防対策についての声明を発表し、JUULを「成人向けの代替タバコ」としての立ち位置を明確にしています。

規制予告後タバコメーカーの株価が急騰

このFDAの発表の後に、フィリップ・モリスを始めとするタバコメーカーの株価が急騰したことからも「JUUL」をはじめとした「POD」の影響力がうかがい知れます。

「JUUL」の電子タバコでのシェアは圧倒的であり、そして、アメリカでの電子タバコの市場規模は既に2016年には既に1兆円を超えています。

これは2017年に5000億円を突破したと言われるIQOSやgloを始めとした加熱式タバコより遥かに大きなものです。

販売元のジュール・ラブズの企業価値も約1兆6000億円を超えるといわれ、既に700億円以上の資金調達を済ませています。

更なる資金調達も発表されていますから、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いなわけです。

日本への上陸はありうるのか?

とはいえ日本ではニコチン入りリキッドを使った電子タバコの販売が認可される見通しはありません。

これはリキッド式の電子タバコであるインペリアル・タバコ社の「myblu」が日本上陸時にノンニコチンとなっていることからもわかるかと思います。

ニコチン入りの電子タバコ用のリキッドは薬事法において「毒薬、劇薬または、処方せん医薬品」にあたります。

厚生省によると、個人使用における「1か月分以内」が個人輸入として認められており、リキッドは「120ml以内を限度」とされております。なお、カートリッジの場合は60個が限度となり、それを超えて輸入する場合は、薬監証明の取得が必要となります。

さて、ニコチンの一定量の個人輸入は許されているものの、売買や譲渡は禁止されていますので、爆発的に日本でこれらの電子タバコが流行ることは無いと言えるでしょう。
(と、いつつ何故か海外発送とみられるJUULをAmazonで買うときは、"みりん"や酒類を買うときに確認される年齢確認がないといった問題がありました。)

なぜJUULはここまでヒットしたか

さて、「JUUL」は使い捨てのPODを使用する電子タバコなのですが、何故ここまで大きなシェアを占めることになったのでしょうか。

FDAに情報提供を求められた「マーケティング」の力なのでしょうか?か?

確かにジュール・ラブズ社は近年、Instagramをはじめとするインフルエンサーを使ったマーケティングに熱心で、FDAの対策により、同社だけではなく、多くの「POD」関連の投稿や広告がSNSから排除されたという事実もあります。

しかし、それ以外にも様々な理由が存在します。

気軽に使えスタイリッシュなガジェット

一般的なVAPEではコイル用のカートリッジとリキッドを別々に用意する必要があり、大きな物が多く、マニア向けのものに関してはコイルを手巻きしなければならなかったり、ハサミを使ってコットンを成形したりしなければなりません。

また、タンクや、アトマイザーと呼ばれる蒸気発生機にリキッドを直接注入しないとならず、手間といえば手間です。

一方、「POD」と呼ばれるスタイルのものは、200〜300吸入分のリキッドが含まれたカートリッジを取り替えれば充電以外はノーメンテナンス。

リキッド選択の自由度が無いと言われていたのも今は昔、各メーカーから様々なフレーバーのPODが発売されています。

充電の手間に関しても手軽。JUULに関しては1回の充電で1日使える点も広くユーザーに訴求されていました。

以前はオープン・アトマイザーと呼ばれる自分で組み上げるタイプのシェアが大きかったですが、その手軽さからか現在は「POD」と同じ仕組みのクローズ・アトマイザーのほうが主流となっているようです。

喉越しが良く強烈なソルトニコチン

さて、JUULのヒットは「ソルトニコチン」の存在抜きには語れない。というのが電子タバコマニアの間では定説です。

いわゆる塩ニコチンと呼ばれる(よく勘違いされていますが、ソルトニコチンはニコチン入り食塩水ではありません)ソルトニコチンは、精製された一般的な電子タバコ用のニコチンリキッドより体内への吸収が早く、かつ、のどごしが良いことで知られています。

そのため、少ない電力、少ないミスト吸入でも、十分な吸い心地とニコチンの満足感をユーザーに与え、1日バッテリーが持つという利便性が両立するのです。


▲「爆煙タイプ」の電子タバコ。(クリックで元動画へ)

一般的なPODタイプの製品は200−300パフで300mAh以下のバッテリー設計となっていますが、僕が普段吸っている電子タバコのバッテリー容量は2100mAhです。......が、2回ほど喫煙すると充電が必要な「爆煙セッティング」で利用しています。

というのも、一般的な吸収の悪いニコチンリキッドを使った場合、(個人差はあるとは思いますが)喫煙者が満足感を得るには、それだけ多くのミストを大電流で発生させ「爆煙」にしないといけないからです。

ニコチンの量を増やせばいいじゃないか? と思う方がいるかもしれませんが、精製された一般的なニコチンリキッドは一定以上の濃さにするととても吸えない味になります。

必然的に強いニコチンを吸入できる

FDAの依頼で調査を行っている研究者の発表では、6年前まではPODの様に強いニコチンを持った製品がなく、脅威ではなかったといわれています。

一般的な電子タバコのニコチンは3mg/ml〜8mg/mlです。ところがPODの場合は、30mg以上が当たり前、これは一般的なニコチンリキッドではとても吸えないニコチン量になります。

吸いやすく、ニコチン量が多く、そして体に早く到達するニコチンを含んだガジェットの登場、そのスタイリッシュな構造とインターネットマーケティングにより、この様な社会問題になったのでは? というのが僕個人の意見です。

さてと、最新のアメリカ電子タバコ事情をお伝えしましたが、電子タバコマニアの間ですと、次に来るのはこれだと言われている「PODスタイル」製品を2種を試してみたのでそちらをミニレビューさせていただきます。

先述の通り日本では個人輸入は許されていますが、喫煙者の成人の方が個人輸入する際にも、くれぐれも細心の注意を払って保管してください。お子さんと同居の方は特に。

最新のPODシステム


▲最新のPOD型電子タバコEDCVAPEとLIIP Disposable Pod Kit

両方共に共通しているのは、カートリッジ交換すら要らない使い捨ての気軽なシステム。更に充電すら不要です。ライターより細く、背の高さも9cmもありません。

EDCVAPEが7ドル〜9ドルで販売されており、LIIP Disposable Pod Kitは3本で25ドル前後。クーポンを使って15ドル程度で入手できるところもあるようです。

ニコチン量はそれぞれ50mg/mlと36mg/ml。非常に強力です。双方とも表示されているニコチン量と吸い心地、そして喉越しからすると、JUUL同様ソルトニコチンを採用していると思われます。

スイッチのオンオフも不要で、吸うと自然に電源オン、満足したタイミングいつでも終了し、蓋をしてポケットに、といった使い方が可能。この辺がカジュアル層への浸透に一役買っているのでしょう。

ソルトニコチンの特性からか、数回の吸入で十分な満足感を得られます。これにはちょっとびっくりで、通常の電子タバコとは比べ物になりません。ニコチン的満足度に関しては、紙巻たばことほぼ一緒でした。

電子タバコマニアの間ではニコチンでクラっとするのを「ニコクラ」と呼ぶのですが、ほんの数回の吸引で僕もクラっと来ました。酔っ払ってスパスパ吸ってしまうと確かに問題ありそう。

のど越しも前評判通りまろやかで、グッとタバコ感があるものの、VAPEで濃いリキッドを吸った時の様なイガイガ感はありません。特にLIIPSの方は有名VAPEメーカーが開発とのことで、一般的なVAPEと比較しても満足のいくフレーバー調整がなされています。

入手のしやすさ、そして吸い心地の良さ、そして強いニコチン。

特に最近のPODはデザインも洗練されてきています。


▲VGOD社の「Stig Pods」。クールなデザインが好評。

例えば、有名VAPEメーカーのVGOD社は6%(60mg/ml)と高濃度で、洗練されたストリート系デザインの「Stig Pods」を発売し、好評を得ています。

ですが、これらのデザインでも「漫画」等を利用した若者にリーチするプロモーション手法は、VGOD社をはじめ、ジュールラブズ社も忌避しています。

日本では販売も譲渡も禁止されていますので、個人輸入をする一部マニアが吸うだけでしょうけれど、確かにアメリカの様に気軽に買える状態で広く販売されているのは、ちょっとまずいなと感じました。

現在、ジュールラブズ社は既にホームページで若者が同社製品を吸入しないためのプロモーション方針等を発表しています。

これから発表される若者対策が有効なものになることを祈るばかりです。

関連キーワード: cigarette, cigarettes, e-cigarette, Gadgets, tobacco, vape
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