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FBIが容疑者の顔でiPhone XのFace IDをロック解除。オンラインチャットや写真などを捜査

「パスコードの黙秘権」は米憲法で守られているそうです

Kiyoshi Tane
2018年10月3日, 午前06:00 in security
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米連邦捜査局(FBI)がiPhone Xを所有する容疑者に、自分の顔でFace IDのロック解除を強制したことが明らかとなりました。

米Forbesによれば、公的な法執行機関が被疑者の顔を使ってiPhoneをロック解除した世界初の事件とされています。

今年8月10日、FBIはオハイオ州コロンバスに住む容疑者の自宅を手入れし、児童ポルノ容疑により逮捕。さらに捜査令状を取った上で、容疑者にiPhoneに顔を向けるよう強制したとのこと。これにより容疑者のオンラインチャットや写真など、調査に値する資料が得られたと伝えられています。

しかし、パスコードが不明だったため、iPhone内のデータすべてを取り出すことは不可能でした。iOS 11.4.1以降は、iPhoneをPCにUSB接続したとき1時間以上ロックが解除されていなければPCからの読み取りができなくなる「USB制限モード」が追加されているためです。

このため、捜査官はアプリの使用履歴や削除されたファイルなどの情報を得ることができず、写真を撮ってデータを記録したと述べています。

なぜ顔認識の強制ができてパスコードの自供が命じられなかったのか。それは、アメリカ合衆国憲法修正第5条にて「何人も刑事事件にて、自己に不利な供述を強制されない」ことが保証されているから。パスコードも「不利な供述」に含まれるという解釈です。

一方、指紋や顔など身体は知識(供述以外では分からない情報)の一部とみなされていないため、同じ制限が課されないという論理です。もっとも、法律の専門家はFace IDによる強制的なロック解除が修正5条に違反するか否か、引き続き議論が続けられるとのコメントを寄せています。

アップルは犯罪捜査においても、ユーザーのプライバシーを優先する傾向があります。2015年にカリフォルニア州サンバーナーディーノで起きた銃乱射事件でも自殺した容疑者のiPhone 5cのロック解除への協力要請に応じませんでした

Face IDの強固なはずのセキュリティが「容疑者の顔を向けさせる」という単純な行為で破られた一方で、USB制限モードによりiPhone内データへのPCによるアクセスは守られた今回の一件。今後も「プライバシー保護と犯罪捜査の必要性」がアップルにとっての難問になりそうです。


Source: Forbes
関連キーワード: crime, faceid, fbi, iphone, iphoneX, security, smartphone
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