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Google製スマホ「Pixel 3」実機ハンズオン:週刊モバイル通信 石野純也

AIで圧倒されるも、ハードウェア好きとしては寂しさも感じた

石野純也 (Junya Ishino)
2018年10月10日, 午後07:00 in mobile
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グーグルが、10月10日に「Pixel 3」(写真=右)「Pixel 3 XL」(写真=左)を発表しました。日本でも、その約11時間後に発表会を開き、ドコモやソフトバンクが取り扱いを表明するなど、気合は十分。初代PixelやPixel 2が上陸していないなか、3が日本における初代になってしまいましたが、いよいよグーグル純正のスマホが日本でも発売されます。

3代目にしてついに日本に上陸したPixelシリーズ

発表会に登壇したグーグルのPixel担当シニアディレクター、ナンダ・ラマチャンドラン氏によると、同社は日本市場に導入に向け、「3年以上、入念な準備をしてきた」といいます。2世代ぶん"おま国"対応してきた言い訳に聞こえなくもありませんが、満を持しての導入したのは、既報の通り、FeliCaを搭載し、おサイフケータイとGoogle Payに対応していることからもうかがえます。




▲FeliCaを搭載し、おサイフケータイとGoogle Payの両方に対応

リファレンスモデルやリードデバイスといった名称で呼ばれていたNexusシリーズとは異なり、Pixelはあくまで「Made by Google」のハードウェア。つまり、グーグルが本気を出して作り、他のメーカーと勝負する覚悟を持った端末といえます。日本で売れる端末になるためには、FeliCa対応は欠かせないという判断だったのでしょう。

とはいえ、そこはあくまでグーグルの作るハードウェア。実際手に取ってみると、そのシンプルさが新鮮に感じられたほどでした。トレンドといえるデュアルカメラは、フロントカメラのみ。アウトカメラはシングルで、AIによってポートレートモードを実現しています。チップセットはSnapdragon 845とフラッグシップ級ですが、メモリは4GBと少な目。




▲背面のデザインに特徴はあるが、ハードウェア自体は非常にシンプル

 同系色で質感を変えたツートンの背面は特徴的ですが、トリプルカメラを搭載していたり、ペンを内蔵していたりする他社のAndroidスマホと比べても、ハードウェアは"普通"な印象があります。こうした点から、ハードウェアはあくまでAIやソフトウェアの力を引き出すための"器"であると考えていることが見て取れました。

一方でAIや機械学習の活用は、アップルやファーウェイなども積極的に取り組んでいますが、Pixelはここに重点を置いた端末だけに、一歩進んでいる印象も受けました。カメラのベストショットを提案する「トップショット」や、複数枚の写真を瞬時に合成する「HDR+」なども、AIの応用例。展示会場の限られた場所ではありますが、写真を撮ってみたところ、かなり精細感があり、逆光でもそれなりに人物と背景を写せていました。


▲写真をまとめて撮っておき、オススメの1枚を表示してくれる「トップショット」


▲複数枚の写真を瞬時に合成し、強力なHDRを実現

また、上に挙げたシングルカメラでのポートレートモードも、シングルカメラとは思えないほど自然。後から被写界深度を変更するだけでなく、ピントを合わせる場所も調整することができます。正直なところ、このレベルのポートレートモードが実現できるのであれば、無理にデュアルカメラ化する必要もないのではと感じたほどです。


▲シングルカメラで撮ったとは思えないほど、きれいなボケを実現

撮影時に画面を長押しすると「Google Lens」が起動したり、本体を握るとGoogleアシスタントが立ち上がったりと、AIを活用した機能が呼び出しやすくなっているのもポイントといえます。同じAndroid端末でも、ここまで密接にGoogleのサービスを組み込んだ端末はあまりありません。別売のPixel Standに置くと、Google Homeのように使えたり、音楽が流れていると消灯中の画面にさりげなく曲名が表示されたりと、カメラ以外でも随所にAIが活用されています。


▲カメラから直接Google Lensを立ち上げることができ、翻訳や文字認識などを行える。手書きの文字も読み取った


▲ギュッと握ると、Googleアシスタントが起動する

握って操作する「アクティブエッジ」に、部分的に買収したHTCのノウハウが活用されていたりと、ハードウェアに特色がないわけではありませんが、やはり強いのはAIやソフトウェア関連。素のAndroidというより、Androidを活かしてGoogleがAIやソフトウェア方向でガリガリとカスタマイズを加えた同社ならではの端末といえそうです。

ただ、残念ながら、日本ではユーザーの代わりに電話に出て用件を聞いてくれる「Call Screen」には未対応。発表会上で確認した限りでは、対応する時期も未定だといいます。また、AIがユーザーに代わって電話でレストランなどの予約をしてくれる「Duplex」もアメリカからの対応となり、日本での展開予定は明かされていません。こうした機能が載ってくれば、よりPixelらしさが際立ってくるはずです。

▲Call Screenは残念ながら、現時点では非対応

AIの力をこれでもかと見せつけてきた感のあるPixel 3やPixel 3 XLですが、ハードウェア好きとしてはどこか寂しい印象も受けました。ハードウェアのワクワク感に関しては、iPhoneや他のAndroid端末が一歩リードしている感がありました。やはり、餅は餅屋といったところなのでしょうか。

ちなみに、Pixel 3およびPixel 3 XLは、ドコモやソフトバンクを通しても販売されますが、冒頭で挙げたおサイフケータイはあくまでSIMフリー版相当とのこと。ドコモによると、ドコモで販売されるバージョンも同じだといいます。モバイルSuicaやiDなど、対応するサービスにはほぼ違いはありませんが、dカードやdカードminiなど、一部ドコモ版おサイフケータイでないと使えないiDのカードもあります。これらを利用中の方は注意した方がよさそうです。


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