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GoogleスマホPixel 3 / 3 XLのカメラの実力やいかに?AI処理やズーム、Googleレンズの実力を試す:週刊モバイル通信 石野純也

上級者向けかも

石野純也 (Junya Ishino)
2018年10月17日, 午後04:50 in Mobile
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グーグルのPixel 3/3 XLが、11月1日に発売されます。筆者も販売開始に先立って、この2機種を触ることができました。ここでは、早速ですがそのレビューをお届けします。


最初に驚いたのが、ポートレートモードの完成度の高さ。両機種ともシングルカメラで、ともにAIを使って被写体を分析することで背景をボカしているのですが、その精度がとても高かったのが印象的です。正直、ちょっとナメてました。今は反省してます。

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▲カメラはどちらもシングルだが、ポートレートモードに対応

まずは人物から。ご覧のとおり、髪の毛も正確にボカしているほか、割とこの手のモードで失敗しがちな腕と体の間もきちんと背景として認識され、ボケが出ています。やや逆光気味で撮った写真ですが、「HDR+」が効いているため、仕上がりにも不満はありません。2枚目の写真はやや人物認識が甘く、ボケとしては不自然なところもありますが、全体として見れば完成度は高いと感じました。
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▲左:シャッターを切る瞬間に近寄ってきてしまい、ややピントが合っていないが、髪の毛の間のオモチャなどまでしっかりボカされている。右:最近は「笑って」と言ってカメラを向けるとなぜかこの顔に......。とはいえ、ボケは自然。パンツの一部がボケてしまっているのは誤認識か

ただ、ここまでは最新のハイエンドモデルであれば比較的近いことはできます。2つのカメラと機械学習を併用しているiPhone XS/XS Maxとも、大差はありません。ただ、ポートレートモードで撮れる被写体の種類には違いがありました。次に見ていただきたいのがこちらの写真です。
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▲ストローが背景に混ざらず、しっかりピントが合っている

ストローのような細い物体は、カメラが背景と誤認識してしまいやすく、グラスと同じ位置にありながらも、スパッとボケてしまうことがあります。以前iPhone XS Maxで撮った写真も、同様になってしまいました。一眼レフのようにといいながらも、あくまでそれをシミュレートしているだけなので、誤認識は起るわけです。
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▲近いシチュエーションでiPhone XS Maxを使って撮った写真。ストローが背景に溶け込んでしまった

一方のPixel 3 XLで撮った写真は、ばっちりストローにもピントが合っています。ほかの細いものはどうかなと思い、レンゲをカップの中に入れた状態でスープを撮ってみましたが、こちらもスープだけを前景と捉えることができています。
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▲レンゲは前に置かれたものと認識。左右に分かれて写った料理だけがボケている

また、Pixel 3/3 XLはポートレートモードで望遠レンズを使う他の機種とは違い、被写体に寄った状態でもこうした写真を撮れました。人物は離れればいいのですが、モノ、特に料理だとそうはいかないことが多いため、ポートレートモードでも撮りやすいのはメリットといえます。

次がズーム。Pixel 3/3 XLは、火星の表面探査に使われる技術と、何やらすごそうな機能が採用されているだけに、期待が高まります。ズームはピンチアウトしなければならず、ワンタッチでやってほしいなどの不満はありましたが、仕上がりは以下のとおり。最大望遠まで行くと、やはり粗が目立ってきますが、その直前まではズームと言われなければ分からない仕上がりです。

Gallery: Pixel 3/3 XLでのズーム | 5 Photos

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▲1段階ずつズームしていった写真。4段階目までは、解像感が高く使える写真に仕上がっているが、最大だと粗が目立つ

試しに、3倍ズームレンズを搭載したファーウェイのP20 Proと比較してみましたが、やはりここには及んでいない印象。こちらは5倍までで十分キレイで、絵がシャキッとしています。デジタルズームの割合が高くなる10倍ズームでも、まあまあ使える絵になっています。レンズそのものを望遠にした端末には、やはり一歩及ばない印象でした。

Gallery: P20 Proでのズーム | 4 Photos

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▲P20 Proで撮った1倍、3倍、5倍、10倍のズーム。5倍以上はデジタルズームも併用しているが、Pixel 3/3 XLより仕上がりが鮮明

とはいえ、シングルカメラでここまでできるのは、並大抵のことではありません。ズームでは一歩リードを許していますが、AIの力で、トリプルカメラ端末に迫れているのはなかなかすごいことだと思いました。

ただ、ユーザー視点に立つと、ハードウェアであろうが、AIとソフトウェアであろうが、あまり関係がないこと。確かにカメラをゴテゴテと背面に搭載するのはデザイン的な観点ではマイナスかもしれませんが、キレイに撮れていれば、正直、どちらの方式でもいいような気がします。

ハードウェアを減らしたぶん、コスト的なメリットがあればいいのですが、Pixel 3/3 XLは、最安のPixel 3、64GBモデルでも9万5000円と、少々お高め。チップセットこそSnapdragon 845とハイエンド向けですが、メモリ(RAM)も4GBで、全体的な仕上げも少し高級感が足りないように見えます。

かつてのNexusシリーズ、特にNexus 5のようなコストメリットがあれば、もっとAIやソフトウェアを使う説得力もあったのですが......。今だと、発売から時間が経って価格がこなれたP20 Proが安くなっているため、ハードウェアとしていいものがより安いという逆転現象も起こっています。

ただし、スマホの評価軸はカメラだけではありません。Pixel 3/3 XLは、Googleレンズを使ってリアルタイムにモノを検索したり、翻訳をしたりといったことが可能。カメラとシームレスにつながっているため、とりあえず、何か気になることがあったらカメラを起動すればOKです。その意味で、ほかのスマホとは、カメラアプリの意味合いが異なっているともいえます。
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▲左:筆者の履いているNikeの「React Element 87」は、種類や色までしっかり見分けて候補が表示された。これ、すごい......。ちなみに、2万9800円は正規の価格ではない。右:南アルプスの天然水はAmazonへのリンクが。ただし北米版。これは製品版までに修正される可能性がある

また、別売のPixel Standに置くと、Google Home的に使える機能も、ありそうでなかった便利な機能です。しかもPixel 3/3 XLの場合、画面に情報を表示してくれるため、スマートスピーカーのGoogle Homeというより、日本未発売のスマートディスプレイとして使えます。天気やスケジュールなどをきっちり画面で表示してくれるため、情報量が多く、使い勝手もいいので重宝しそうです。
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▲Pixel Standに置くとGoogle Homeのように使えるが、画面に情報が出るぶん、より使い勝手がいい

OSが3年間に渡ってアップデートを保障されているのも、高価格な端末としては安心材料といえそうです。我々のような人たちは、本当に同じ端末を3年使うのかという別の問題もありますが......。逆に言えば、iPhoneのように安心して同じ端末を使い続けたいというニーズに応えたモデルといえます。

最近ではアップデートごとに機能がガラッと変わることはなくなりましたが、Android 9 Pieに関しては、ナビゲーションバーのデザインや機能が変更になるなど、操作性の面での違いが大きくなっています。正直、今でもアプリの履歴やドロワーを出すときにどう操作したらいいのか戸惑うことはありますが、常に先端のソフトウェアを使っていたいという人もいるでしょう。
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▲ナビゲーションバーのデザインが大きく変わってしまった。これまでのAndroidユーザーは操作に戸惑うかもしれない

その意味で、両端末とも、やはりアーリーアダプター向け、それもソフトウェアやAIなどに比重を置く人向けといえそうです。逆に、「トリプルカメラ最高」だったり、「SIMはやっぱり2枚挿しでDSDVが正義」だったり、「モジュールつけて5G対応するのはしびれる」だったり、「ステンレススチールの輝きが素敵」だったりと、ハードウェアやモノの魅力に萌える人は、別のハイエンドモデルを選んでもいいかもしれません。




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