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シングルカメラのiPhone XRだからこそ撮れる、光溢れる米国の秋(松村太郎)

XSにはない持ち味に心浮き立つ

松村太郎(Taro Matsumura), @taromatsumura
2018年10月24日, 午前11:50 in mobile
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10月26日に発売されるiPhone XRの魅力は、なんと言っても手に届きやすい価格です。Apple Storeで販売されるSIMフリーモデルは、おそらく売れ筋になるであろう128GBモデルも9万円台に留まります。


(代表画像はアーリントン公園での作例。小川が流れていますが、落ち葉で埋まりつつあります。午前中の日の光を受けた色づいた葉が秋らしさを際立たせます)

もちろん9万円のiPhoneを「安い!」というつもりはありません。しかし64GBモデルで10万円を超えるiPhone XSがある以上、どうしてもそういう感想を持ってしまいます。

ただし、安かろう悪かろうにしないのがApple。ワールドワイドマーケティング担当シニアバイスプレジデントのフィル・シラー氏とiPhone XRについて話をしてみると、やはり6色展開には並々ならぬ思い入れがあるようでした。

カラフルで最上位モデルではない製品が、Appleの歴史に重要な役割を果たしてきたと振り返ります。つまり「iMac」「iPod mini/nano」のことで、最高の製品が、必ずしも最上位機種ではなかったということです。

その点で言うと、カラフルなiPhoneは、2013年のiPhone 5c以来、5年ぶり、2度目のチャレンジとなります。厳密に言うと、iPhone 7も色数は多く出揃っていましたが今回のiPhone XRは、X世代のiPhoneの普及を狙う戦略モデル。A12 BionicとTrueDepthカメラを備えて全画面デザインを採用し、X世代の条件を備えている廉価版です。

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▲iPhone XRのシングルカメラは、個人的に非常に好みの写真が撮れる存在でした。その秘密に迫ります

さて今回も、iPhone XRを片手に、バークレーの街を歩きました。前回のiPhone XSの話から1カ月しか経っていないのに、朝夕の気温は10度を切り、枯れ葉も増え、めっきり秋らしくなってきました。そんなiPhone XRでのフォトウォークの感想を、お届けします。

同じだけど違うiPhone XRとiPhone XSのカメラ

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▲iPhone XR(左)とiPhone XS Max(右)。画面サイズの割に横幅があるのは、液晶ディスプレイを採用している事が原因だと思われます

iPhone XSでは、素早く画像処理エンジンとニューラルエンジンの機械学習処理に渡すため、センサーの高速化。同時に1200万画素に据え置きながらサイズを拡大したことで、1ピクセルあたりの光の量も増加しました。

Appleが言う「写真の新時代」は、ハード、ソフト、アルゴリズム、そして使う人のクリエイティビティーの4要素が重要だと言います。このうち、クリエイティビティー以外の3つの要素を完璧に整えるのが、Appleの仕事、というわけです。

Engadget▲iPhone XR(手前)とiPhone XS Max(奥)。価格を抑えるため、iPhone XRからは2つ目の望遠レンズが省かれました。センサーは同じですが、広角レンズは新設計だそうです

iPhone XRには、iPhone XSと同じ1200万画素の大型化・高速化されたセンサーを採用。しかしレンズは異なる設計が施されていると言います。設計が違えば、いくら同じメーカーでも、味が変わってきます。

その「持ち味の違い」は、昼間のバークレーを撮影しながら歩いてみると、意外なほど明確に現れてきます。そして、個人的な感想から言うと、iPhone XRの26mm/f1.8のカメラの方が、iPhone XSの26mm/f1.8のカメラより「好き」でした。

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▲色、影、芝のテクスチャなどがキラキラとした印象で記録されるiPhone XRは、個人的に非常に好みでした

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▲色づいた木の葉を下から

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▲こちらは高速鉄道BARTのオレンジライン終着駅、ウォームスプリングス駅

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▲カリフォルニア料理の母として知られるシェ・パニーズ

Engadget▲こぢんまりとしたカフェの店内

若干露出過多気味な印象があるが、光を存分に取り込んでキラキラとした仕上がり。そんな印象を受けるのが、iPhone XRのシングルカメラだったのです。

手元にあるFUJIFILM X-T10に、35mm/f1.4のレンズを着けて、絞りを全開で撮影するような、そんな雰囲気すら感じるカメラ。iPhone XSの方が、何というか、実直にも思えてきます。

おそらく店頭という環境で2つのスマートフォンを試してみても、なかなか変化が出ないかもしれません。Apple StoreのフォトウォークイベントなどでiPhone XRやiPhone XSが利用できれば、ぜひ試してください。

ポートレートモードは「今は」人だけ

Engadget▲日本人のパティシエが腕を振るうシェ・パニーズのデザート

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▲Apple Park Visitor Centerで撮影してもらった、iPhone XRのアウトカメラによるポートレートモード

シングルカメラながら、ポートレートモードを実現したiPhone XR。レンズの設計の違いとともに、アルゴリズムについても、iPhone XSよりも強化して、1つのカメラで被写体と背景を分離しています。

試しに、おもちゃの人形を狙ってみると、人型の人形ではポートレートモードが働き、猫の人形では「人物が見つかりません」と通常の撮影しかできませんでした。実際の人物も、後ろ姿だとうまく認識できないこともあり、アルゴリズムが「人!」と判別するかどうかが重要です。

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▲ポートレートモードのテストその1。人形は「人物」として認識され、ポートレートモードが発動しました

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▲背景のボケ具合は後から調整できます

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▲ポートレートモードのテストその2。今度は猫の人形を試しましたが、こちらは当然、人物とは認識されず

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▲とはいえ、f1.8で接写すると、背景はポートレートモードでなくても、しっかりボケが楽しめます

しかし、ひとたび人を見つけると、若干遠くても、近くに寄ってもポートレートモード撮影が実現できます。1人でなくても5人でも大丈夫でした。

おそらくiPhone XSの望遠レンズを用いたポートレートモードでは、自然に5人が並んで座っている様子を撮影するのは難しいのではないでしょうか。望遠レンズで横並びの5人を収めるには、被写体からずいぶん距離を取らなければならず、そうすると「近づいてください」とエラーが出てしまいます。

また、夕暮れ時になると、f2.4の望遠レンズではどうしても写真全体が暗くなってしまいます。しかしiPhone XRはf1.8の広角レンズでポートレート撮影できるので、寄りくらいところにも対応してくれるのです。

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▲バークレー・グルメゲトーの夕暮れ。暗所に強くなりましたが、その強みを生かしたポートレート撮影が可能になった点は、iPhone XSに勝るメリットになります

正直なところ、望遠レンズを主としたこれまでのポートレートモードよりも、広角レンズを主としたiPhone XRの方が、圧倒的に扱いやすく、活用範囲が拡がる、という印象を受けました。むしろ、ずっとポートレートモードを入れっぱなしにして、人がいるときだけエフェクトがかかる、みたいな活用でも良いぐらいです。

ビデオ撮影は撮ったあとの迫力にも注目

画像処理回りに関してはiPhone XSと同じですので、iPhone XRのビデオ撮影も最大4K/60fpsをサポートします。しかし、おすすめは「デフォルト」に設定されている1080p/30fpsです。

まず、30fps以下のフレームレートでは、拡張ダイナミックレンジを利用できるため、明暗の差が激しい場面でも、双方の色とディテールを再現できます。また、1080p以下の撮影モードでは、シネマ品質の手ぶれ補正が適用されるため、手持ちでもよりスムーズな撮影が可能になります。

iPhone XRの1080p/30fpsで撮影し、Adobe Premiere Rushで編集したバークレーの散歩風景のビデオを掲載しておきます。iPhone XRも、4つのマイクを生かしたステレオ録音に対応し、また本体のステレオ再生機能も強化されているので、自分のiPhoneで撮ったビデオを再生するだけでも、今までとは異なるサラウンドの迫力を楽しめるでしょう。

今回も、iPhone XRを片手に、散歩をしながらレビューを書いてきました。個人的には、アルゴリズム的な進化によって、iPhone XRのポートレートモードが人物以外の被写体にも対応したり、逆にiPhone XSでも広角カメラを用いたポートレートを実現するといった進化が、訪れて欲しいと思っています。

確かに広角カメラの雰囲気はiPhone XRが好みだった一方で、マクロ撮影やビデオ撮影時の望遠などは、iPhone XSの2つ目のカメラの効果を発揮する場面と言えます。ただ、この2点にこだわらないのであれば、カメラでiPhone XRを選んで間違いはない、という結論に至りました。

関連キーワード: apple, iphone, iPhonexr, mobile, smartphone
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