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今年買うならXRがベストでしょ。バランス良くまとめられたiPhone Xファミリーの基本形(本田雅一)

個人的に買うならこれかな

本田雅一, @rokuzouhonda
2018年10月25日, 午後09:00 in iPhoneXr
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Brother Hawk, 12月10日
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こんなにたくさんiPhone XRの記事ばかりなんだから......と言っても、それでもレビュー記事があるといいな〜と、編集長からメッセンジャーが届くので、風邪気味のなかで考えをまとめてみました。「100%、個人的なiPhone選びで構わん」とのことなので、100%パーソナルな意見です。

結論を先に言うと「今年、僕がiPhoneを買うならXRでしょ」

以上です。


想像以上に差の小さい"XR"とXS"

9月に行われた発表会イベント以降、1ヶ月以上もiPhone XSとiPhone XS Maxを使ってきましたが、ジワジワとその実力を感じます。iPhone Xユーザーに買い替えようぜ! とまでは言いませんが、iPhone Xの特徴であったFace ID、AR、カメラなどが磨き込まれており、使うほどに違いが感じられてきました。

そんな中で、「iPhone XRどうよ?」って話ですが、正直、iPhone XS / iPhone XS Maxよりも落ちる部分を感じないわけではありません。しかし価格差を考えれば、いずれも充分になっとくできるものばかり。一方で、iPhone Xファミリの中核技術であるFace ID、カメラ画質、AR性能、SoCそのものの性能などは、ほぼiPhone XS / iPhone XS Maxと同じ。

ここまで利用体験のレベルが近いなら、カラーリングの選択の幅が広く、購入しやすい価格帯を実現しているiPhone XRは魅力的でしょう。廉価版ではなく、大多数のユーザーが満足できるよう、適切に取捨選択をし、"ど真ん中のストライク"なバランス良い1台を作ったのがXRといったところでしょうか。



僕自身は、最終的にiPhone XS Maxあたりを選ぶように思いますが、それはあくまで仕事上、最も進んだ端末を持っておきたいからという色気があるから。そうした部分を考慮せずに買い替えのタイミングが来たならば、迷わずiPhone XRを選びます。

たとえばiPhone XRには、タッチの強さを計測する「3D Touch」がありません。このため、iOSの"強く押す"操作は長押しに置き換えられました。一部のアプリでは、この機能をアナログ的な入力要素のひとつとして活用していますが、そうしたアプリを使っていない場合、すなわちiOSの一般的な操作の範疇では、不便を感じることはないでしょう。

iPhone XS / iPhone XS Maxでは昨年モデルより強度が増した強化ガラスでステンレスシャーシをサンドイッチしていますが、iPhone XRではディスプレイ側がXSシリーズと同じ強化ガラス、背面側が昨年のiPhone X/8シリーズと同じ強化ガラスで7000番台のアルミ合金フレームを挟む格好になっています。

もちろんステンレスの方が丈夫ですし、見た目も美しい。ガラスだって強度があるほうが1年を通して使ったならば傷の入り方が多少は違うのでしょう。しかし、アルミとガラスという組み合わせのiPhone XRの質感が低かろうはずはありません。

実際、実物を見ればその美しい仕上がりに目を奪われると思います。僕が評価用にお借りしたのは赤ですが、実に深みのある色で安っぽさは感じません。

実際、価格も決して安いわけではありません。だって、廉価版じゃないんですから。パフォーマンスは最上位と同じ。防水が保証される水深などの細かな違いは、この際、どっちでもいいんじゃなかろうか......というと少し乱暴ですかね?

文句の付け所がないわけではない

その上で少し重箱の隅を突っつきましょうか。

ツッコミどころというか、気になった部分は1か所だけです。おそらく誰も気にしていないかもしれませんが、若干、iPhone X/XS/XS Maxより色温度が低めに見えます。もちろん、True Toneをオンにした状態での話です。

暗部と明部であきらかな捻れが起きてるわけではないため、ホワイトバランスに一貫性があり、ディスプレイの質として疑問があるわけではありません。それに単独で見ていると「いつもよりちょっと青めかな?」と思う程度。おそらくiPhone XのOLEDディスプレイで、True Toneオンな表示に慣れていないと、そもそも違いに気付かないとは思いますが、ここはもう少し合わせ込んでほしい部分です。



また、液晶は暗部の光漏れを完全に撲滅できませんから、OLEDに比べると暗い部分の色再現範囲が狭く、浅めの色のりになる場合がありますし、暗い場所ならば黒浮きも感じるでしょう。しかし、これも明るい場所で使っている限りは、ほとんど気にならないと思います。

特に328ppi(1インチに328画素が並ぶ密度)対458ppiという画素密度の差は、数字の上ではもちろん違いがあるのですが、だからといって"解像度が低い"とは思わないはずです。

むしろ、液晶パネルの採用が良い方向に顕れているのでは? と思う部分もあります。

iPhone XS / iPhone XS Maxに対してのiPhone XRのバッテリー持ちの良さは、ディスプレイの差なんじゃないかと思っています。おかげで明るい場所では、遠慮なくバックライト輝度を上げて使えていますから、どっちの方がいいかは悩みますよね。

ほかにもOLEDの方がディスプレイモジュールを薄くできますから、厚みの違いも生まれている(iPhone XRの方がちょっとだけ厚い)のですが、決定的な商品力の差とまでは至っていないというのが率直な感想です。

薄さや画質、画素密度などトータルで考えればOLEDディスプレイ搭載モデルが最高であることは確かですが、コストや消費電力を含めた体験全体の質を考えた時、必ずしもiPhone XRのIPS液晶パネルは悪い選択肢ではないということです。

差がないばかりか"XRの方がいいかも?"という部分も

このようにスペック上はマイナス要素と言える液晶ディスプレイも、ある側面からを見るとiPhone XRの方がいいかも? という部分があります。それは"広角側のリアカメラでポートレイトモードが使える"こと。


▲人物以外は、どう頑張ってもポケ効果は得られないのが残念。改良を願う

これはグーグルがPixel 2 / Pixel 3で実用化したのと同様の手法です。ニューラルネットワーク処理を応用することで被写体を認識し、奥行きを推測、そしてボケによる奥行き感を表現することで実現しています。Pixel 3では人物以外でもボケを作ることができますが、iPhone XRは(少なくとも現在のiOS12では)"人物"のみが対象です。

注目は被写体との距離を認識するハードウェア上の仕組みを持たないiPhone XRが、「A12 Bionic」に搭載されるニューラルエンジンを用い、どこまで正確に背景と被写体を分離し、自然な奥行き感を作れるのか? という部分。そもそも"広角でボケを使える"ことにどんな意味があるのか、ということを作例でお伝えしておきたいと思います。

iphoneXR
▲夜のベーカリーカフェ。イートインの客席は暗めという環境。シングルレンズでも被写体の切り抜きはXより正確に。広角でポートレイトモードが利用できるため絵作りの自由度は高い。ただし、やや前ボケは自然さに欠ける面も

この作例は別の記事でも使ったものなのですが、あまり人物撮影に向いているとは言えない、ごく一般的なベーカリーカフェで撮影したものです。ちょっと不自然に陰がつく場所なのですが、ポートレイトモードの"スタジオ照明"を用いることで、まるでレフ板を使ったかのような写真が撮れています。

「A12 Bionic」搭載機では、この効果を画面上にリアルタイム表示しながら撮影できます。それはもちろんiPhone XRでも同じ。このモデルが性能の劣る"廉価版"ではないことの証明ですね。

iPhone XS / iPhone XS Maxとの違いは、スポットライトを当てたように写る照明効果がなくなったことぐらいですが、撮影する側として最も大きな違いを感じるのが画角です。

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▲(XRの写真と比較して)XS Maxで撮影したもの。望遠レンズとなるため、かなり後ろに仰け反って撮影せねば全体が入らない

iPhone XS Maxで撮影した作例の方は、人物がギリギリいっぱいまでになり、食べ物やテーブルなど空間の雰囲気を構図内に捉えることができません。35mm版換算で約56mm相当だったiPhone Xから、iPhone XS/XS Maxでは35mm版換算で約52mm相当へとやや広角になってはいるものの、カフェのように被写体とテーブルを挟んで向き合っている時に使いこなすのは難しい画角なのです。

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▲ワイドのままポートレートモードが使えるのは便利。ただしこの場面では右手と顔の間のエリアがうまく切り抜けていない

ポートレートモードで食事の写真を撮るという人も多いため、"被写体が人物に限られる"iPhone XRには不満を持つ方はいるでしょうけれど、ポートレートモード本来の目的である人物撮影に関して言えば、35mm版換算で約26mm相当の画角となるiPhone XRの方が圧倒的に写真が撮りやすい。

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▲iPhone Xでは切り抜きミスの多かった拡げた手のひら。このぐらいなら合格点?

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▲指を輪にしてもらったが、特に問題なし

今回、手のひらを開いてもらったり、指で話を作ってもらったりと、いろいろ意地悪な実験もしてみましたが、なかなか切り抜きも上手になってきたように思います。シングルカメラでありながら、iPhone Xのときよりも、髪の毛周辺の描写は自然です。


▲インカメラは深度センサーがあるだけに自然な奥行き表現

ただ、グラスの判別や前ボケ(被写体の手前にある物体のボケ)にはやや不自然さもあります。このあたりはソフトウェアでいくらでも改良できるはずなので、是非ともアップデートをお願いしたいところ。

これ、本来ならばiPhone XS / iPhone XS Maxでも同じこと(広角側でのポートレイトモード)ができるはずなので、iPhone XRでのノウハウが溜まってきたら、いつかiPhone XS/iPhone XS Maxでも使えるようになって欲しいものですね。

あとは実際の写真を見てね



今年のiPhoneはいずれもカメラが着実に進化しており、それはすでにiPhone XS/iPhone XS Maxの作例で実感している人も多いのではないでしょうか。本格的なフルフレームセンサー搭載の一眼レフカメラなどと比べると、そこに圧倒的な情報量の差があるのは事実ですが、"パッと見の印象"では、最近の優れたスマートフォンはなかなか凄い絵を出してきます。

カメラ画質に関して評価が高いファーウェイ製のスマートフォンでは、少々薄曇りでも晴天に写せたり、ライトアップされた夜景が彩り鮮やかに再現され幻想的な絵が撮れたりしますが、アップルはそうした方向ではなくリアリティを損なうことなく、深みのある写真の世界へと誘うような自然な雰囲気が特徴だと思います。



いずれにせよどちらも"真を写す"方向ではないのですが、ファーウェイのスマートフォンにおけるNPU、つまるところアップル製品におけるニューラルエンジンが、撮影して何の加工、RAWファイルに立ち戻っての手動現像などを行わずに、望ましい写真を吐き出してくれるならば「撮影・即シェア」という今の時代にどちらが良いか? は、もう好みの世界でしょう。



僕はアップルのカメラの方が好きかな? いや、私はファーウェイの絶対的に美しい色、抜けるような青空が好き。どちらも意見としてはありです。

ということでiPhone XRは"ベストバイ"

こんなことを書いてると、昨年はiPhone Xを買ったのに......という声が友人からも聞こえてくるのですが、iPhoneに限らずスマートフォンは毎年買い替えるモノではなくなってきています。もともと2年ぐらいのサイクルとしている人が多かったと思いますが、今後は3年、4年と長くなっていくでしょう。

ハードウェアの機能は、いずれ当たり前になっていき、陳腐化していくものですが、コンピュータにおける"性能"は、2年後、3年後に新しいOSになったときに重要になってきます。

たとえばiPhone 5cはポップでイイ感じの色合いやサイズ感が良かったですし、iPhone SEも"これで充分"というiPhoneの基本形を体現した製品でした。しかしいずれもプロセッサの世代が古く、その後の展開に不安を感じたのも事実です。

その点、iPhone XRはコンピュータとしての能力では最上位モデルと変わりません。カメラがシングルで〜、液晶だから〜、ちょっと厚いし〜、廉価版じゃないし〜、などと言っていても、数年後は「良かったね」と言われるモデルになっていると思いますよ。

Gallery: iPhone XR 作例集 | 12 Photos

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