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「子どもが話し始める」ように言語習得するAI、MITが開発。周囲状況の観察から言葉を理解

「やばみ~」とか言い出すかも

Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2018年11月2日, 午前11:30 in Robots
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人間の子どもが言葉を覚えるのは、両親や周囲の人達が自分に話しかけてくるのを聴き取り、目で見たうえで、物や状況と結びつけて理解しようとすることから始まります。特に各言語における文法や語順の理解はこの時期に大きく発達していきます。

一方、同じ言語と呼ばれるものでもコンピュータが扱う言語の場合は、ソースコードの構文を解釈する"パーサー"と呼ばれるプログラムが言語を理解する役割を果たします。パーサーはそれぞれが受け持つ言語の構文やそれに関する注釈(アノテーション)を詳しく理解することで実行を可能にしています。

ところが、このやり方で人間が話す言語をコンピューターに教えようと考えた場合は勝手が違います。あらかじめ構文などの解釈のしかたをパーサーに与えたとしても、人間そのものが注釈どおりに話すわけではないため、AIは言語から不自然さを拭い去ることがなかなかできません。そこでMITは、人間の子供のように単語とその時の状況を足し合わせて感じ取る、つまり観察することで学ぶよう機能するパーサーを開発しました。

このパーサーを含むAIは言語の組み立て方を知るため、キャプション付きのビデオを観察し、言語を映像に映るオブジェクトや行動と結びつけて理解します。ある程度学習を重ねたAIは、新たになんらかの文を与えられると、パーサーが学んだ内容を駆使し、潜在的な意味を含め理解して(ビデオを見ずとも)、解釈できるようになります。

このように "ゆるく鍛える" アプローチは、子どもが言葉を覚えるのと同様に柔軟性を備えます。システムはガチガチの構文ではなく、その状況を観察しているため、正しい言葉でなくとも学習していくことができます。

MITは、周囲の人々の言葉習慣(敬語やその他の表現の違いなど)に適応可能なロボットの開発を想定しており、"子供のように"言葉を覚える方法が、学習スピードの向上や構文やアノテーションの準備が困難な言語も習得可能なAIを作り出せるとしています。

将来的に研究が進めば、ビデオからだけでなくAI(を搭載したロボット)どうしが言語を教え合うような未来もやってきそうです。また逆に考えれば、このAIをモデルとして子どもたちが言語から世の中について学んでいく方法を研究することもできるでしょう。

ついこの間は、自動車メーカーのホンダが米国の大学と協力して、「子供のように好奇心を持つAI」の研究開発を始めると発表したばかり。人工知能はそれそろ、われわれが知っているようなコンピューターではなくなり、人間の思考を模倣し始めたと言えるかもしれません。


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