Sponsored Contents

IpadProの最新記事

Image credit:
Save

iPad Pro 12.9インチ版を先行レビュー フル画面・USB-Cが秘める可能性(松村太郎)

10.5インチiPad Proユーザーの視点でレビューしました

松村太郎(Taro Matsumura), @taromatsumura
2018年11月5日, 午後08:30 in IpadPro
324シェア
96
81
0
147

連載

注目記事

Hue対抗スマート電球がアイリスオーヤマから。無線LAN搭載で3000円台、スマホ接続にハブも不要

Hue対抗スマート電球がアイリスオーヤマから。無線LAN搭載で3000円台、スマホ接続にハブも不要

View
ROG Phone日本上陸か!? ASUSが11月16日にゲーミングスマホの発表会を開催

ROG Phone日本上陸か!? ASUSが11月16日にゲーミングスマホの発表会を開催

View
大きな画面、包み込まれるようなオーディオ体験、そしてフルサイズキーボード......。初代iPadと同じような631gという重さの中に、MacBook Proにも匹敵する処理性能を備えるiPad Proの進化は、ここ近年で最も驚きを持って受け止めました。iPad Pro登場となる2015年以来のフルモデルチェンジに成功した、そんな非常にポジティブな印象です。そんな、11月7日発売のiPad Pro 12.9インチモデルのレビューをお届けします。

登場以来のフルモデルチェンジ

Face IDとLiquid Retinaディスプレイによって構成されるiPad Proのオールスクリーンの体験は、既にiPhone X以降のモデルを使っていれば、むしろ自然に使い始められます。

Apple Pencilは、左側面に安住の地を見つけ、ピタッと磁石でくっつければ、ペアリングと充電を済ませてくれます。もう持ち運びに苦慮したり、忘れてここぞと言うときに使えない、ということもありません。

iPad Pro 12.9(2018)

iPadをデスクで使う?

新型iPad Proは、ある理由から、筆者にとっては今までのモデルと異なる使い方になるかもしれない、と考えるようになりました。それは、デスクでの使用です。

iPad Pro 12.9(2018)

筆者のデスクにはMacBook Pro 13インチがあり、ディスプレイとキーボードをつないで仕事環境を作っていました。一方のiPad Proは、デスク以外の場所での取材や執筆を全てこなす、重要な仕事道具でした。

例えば、ニューヨーク、ブルックリンで開催された10月30日のイベントに向けた出張も、iPad Pro 10.5インチしか持っていってません。

米国の空港のセキュリティは、最近、スマートフォン以外の全てのデバイスをカバンから出さなければならなくなり、以前は出す必要がなかったiPadやデジタルカメラもその対象になりました。それが面倒で、デバイス数を極力減らしたい、という事情もありますが、iPad Proだけで仕事が片付いてしまうからそれだけで持っていけば良い、というだけの話でもあるのです。

こうして、Macは内、iPad Proは外、という体制が定着していました。

新型iPad Proを開封してみてまず目に留まるのは、やはりUSB Type-Cポートの存在。Lightningを置き換え、Macと共通化されたType-Cポートは、実は少なくないインパクトを与えています。今まで、Macに差し込んでいたUSB Type-CハブがiPad Proにも直接差し込めるようになったのです。電源だけでなく、USB接続しているキーボードやSDカードも、HDMI接続しているディスプレイも、Macと同じように利用できてしまいます。

iPad Pro 12.9(2018)

さすがにマウスやトラックパッドは使えませんが、iPad Proをケーブル1つで充電しながら外部ディスプレイとキーボードで利用する、というような作業環境がデスクで実現できるようになりました。

もちろんMacには、フル機能をサポートするブラウザでの作業やファイル管理など、まだまだその存在価値はあります。またコードを書く場合も、Macの方が良いでしょう。

しかし、iPad Proのパフォーマンスと、Macとのアクセサリ共有が可能になった点は、Macの領域をより狭めていくように感じました。

iPad Pro 12.9(2018)

11インチか、12.9インチか

11インチモデルでは、オールスクリーンデザインの採用で、デバイスのサイズをそのままに、10.5インチからディスプレイサイズのみがアップしました。

10.5インチユーザーだった筆者にとっては、同じサイズで広いディスプレイが使える新モデルは、それだけでアップデートの理由になります。

しかも新しくデザインされ、背面までカバーされるようになったSmart Keyboard Folioや、本体に磁石で吸い付き、充電まで行うことができるApple Pencilといったアクセサリの再デザインは、10.5インチiPad Proを使っていた時に感じていた諸問題を全て解決してくれました。

iPad Pro 12.9(2018)

一方、手元にある12.9インチモデルはディスプレイサイズをそのままに、デバイスサイズが小さくなりました。

以前の12.9インチは、それこそ「巨大さ」が際立っていましたが、新モデルではほぼA4サイズに収まっており、つまり多くのビジネスカバンに難なく収まることを意味しています。

普段、A4のファイルが収まるようなカバンを持ち歩いているなら、12.9インチを選んでも持ち物に大きな影響を与えないわけです。

iPad Pro 12.9(2018)

ただ、筆者はMacBook Proの方を以前使っていた15インチから13インチへとサイズダウンしています。「似たようなディスプレイサイズのデバイスを2つ持つのは、どうだろうか......」という不安もありましたが、iPad Proを使って見ると、それもありでは、と考えを改めることになりました。

13インチのMacBook Proは、例えばスライドを作成したり、表計算のシートで作業したりする際に活用し、iPad Proではどちらかというと文字を中心とした作業と、なんとなくの振り分けをしていました。

表計算はアプリの関係やポインティングデバイスが便利である点から引き続きMacでの仕事になりそうですが、スライド作成の作業は大画面化したiPad Proの方が快適で素早く作れます。ちなみに原稿を書くときもスライドを作る時も、基本的には画面を分割しながら、傍らに取材メモや写真などを表示させて作業しているため、そういう作業スタイルが定着している筆者にとっては、やはり12.9インチの画面サイズは快適さが全く異なっていました。

決定的なのは、映像と音声の体験

12.9インチモデルを選ぶメリットを感じたのは、やはりタブレットらしいメディア視聴の場面です。当然画面が大きいほうが迫力はありますが、同時にオーディオ再生についても、左右のスピーカーが離れており、よりサラウンド体験が高まるのです。

AppleはこれまでもiPad Proに4つのスピーカーを搭載してきました。新モデルでもその構成は踏襲されますが、今度は1つあたりのスピーカーに高音用・低音用が組み合わせられ、全部で8つのスピーカーを擁するオーディオシステムへと進化させました。

iPad Pro 12.9(2018)

同時に、より広がりのあるサラウンドを実現すべく、ソフトウェアや半導体設計のチームとも連携を取ったといいます。結果として、より強い低音と、音のひろがりが感じられつつ、ナレーションなどは画面の真ん中から聞こえてくる、そんなオーディオ再生性能を実現していました。

もし家にテレビがない、エンターテインメントを基本的にインターネット経由で摂取しているという人は、仕事用途だけでなく、エンタメの相棒として12.9インチモデルのiPad Proを選んでおくべきかもしれません。

iPadでできることは、今後もっと増えていく

iPad Pro 12.9インチを手に入れてから、文章だけでなく、写真の編集や画像作成、ビデオ編集など、これまでMacでこなしていた作業をひと通り試してきました。

筆者はいずれの作業もAdobeのアプリ(Lightroom、Spark Post、Premiere Rush)を活用していますが、特にSpark PostはMacの場合、ブラウザベースで使うしかありませんので、iPad版アプリでの体験はそれを格段に上回るモノです。

Premiere Rushでは何の引っかかりもなく、4Kビデオを重ねたタイムラインを流せます。それを指で拡大縮小させ、字幕やビデオ画像の調整を済ませられるだけでなく、書き出す速度も驚くほど短い時間で済みます。

モバイル環境でここまで快適なビデオ編集は、体験したことがない、というレベルで楽しむ事ができました。

iMac Proを使えば、もっと高速化できるもしれませんし、27インチの広大かつ高精細なディスプレイも魅力です。しかし、少なくない頻度で行うカジュアルなビデオ編集のために、iMac Proを持ち出すべきではないと思いますし、そもそも出張の時に担いでいくわけにもいきません。

普段の作業にクリエイティブアプリがだんだんと関与するようになってくると、筆者のようなクリエイティブが専門ではない人でも、12.9インチのiPad Proという選択肢が有効だと感じました。

11インチと12.9インチの両モデルの間には200ドルという価格差と200gあまりの重量差があります。ただ、今までiPad Proを使ってきたという人であればあるほど、大画面モデルをおすすめできるのではないでしょうか。


324シェア
96
81
0
147

Sponsored Contents