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iPad ProとWindows PC、どう使い分ける?

「画像処理だけアウトソーシング」という手もありかも

石井徹(TORU ISHII), @ishiit_aroka
2018年11月8日, 午後03:50 in Apple
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いよいよ店頭に並んだ12.9インチのiPad Pro。ベゼルが細くなったとはいえ、電車の中で使うにはやはり大きいですね。

しかし、これだけ大きくきれいなタッチパネルディスプレイがあるなら、動画を見たり電子書籍をしたりタイムラインを眺めたりするだけでなく、もっと仕事に活用できそう......これはぜひ何かに活かしたいということで、仕事用のWindows PCとタッグを組んで、使いこなせないか模索してみました。

モバイルディスプレイにしてみる

iPadユーザーにはお馴染みかもしれませんね。「Duet Display」というサードパーティーアプリを導入して、iPadをPCやMacの外付けディスプレイのように扱おう、ということです。

Duet DisplayのiOS版は1200円。ペン入力機能などを解放するには追加で1200円の支払いが必要です。使用にはパソコン向けのコンパニオンアプリが必要ですが、こちらは無料でダウンロードできます。

この使い方の良いところは、iPadとパソコンにアプリを導入したら後はケーブルでつなぐだけで、細かい設定がほとんどいらないこと。パソコン作業していて「画面が狭いな~」と感じたら、スイっとiPadを出して表示領域を広げられます。

そして"新しいiPad Pro"としての利点はUSB Type-C端子を備えているところ。パソコン側にType-C端子がついていれば、そこら辺に転がっている(?) USB Type-Cケーブルを利用して接続できます。筆者の使っているファーウェイ「MateBook X」というアルミユニボディ・狭額縁のWindows PCでは、PC付属のType-CケーブルでiPadをディスプレイとして利用できました。

新型iPadの高性能なハードウェアをもってすれば、高精細なディスプレイでiPad Pro上でWindowsがヌルヌル......とまでは言えなくても、多少荒いけど許容範囲かなーといったくらいのレスポンスの良さで動きます。

多少にじんでいるように見えるものの、タッチパネル付きの高解像度モバイルモニターが手軽に手に入ると考えれば悪くなさそうです。

iPad with PC
▲1200円のオプションを追加購入すれば、Apple Pencilもちゃんと使えます

この使い方ならiPadの側にキーボードは不要なので、画面のデカさの割に軽量というiPad Proの特長を存分に生かせます。Apple純正のキーボードカバー「Smart Keyboard Folio」は高機能ですが、12.9インチのiPadと組み合わせると1kgを超えてしまいますからね。

とはいえ、デュアルディスプレイ化してしまうのはもったいないようにも思います。PC側のリソースを画面表示に割いてしまう上、iPad側はその性能を100%発揮できません。

写真編集だけをiPadに任せる

iPadの強みを生かした使い方です。iPad ProにはAdobe製のクリエイターツールが揃っています。これを生かして画像編集のみをiPadに任せてしまおうという算段です。

実際、iPad向けのPhotoshop Lightroom CCはよくできていて、スライダーを動かすだけで高度な画像編集を素早く済ませることができます。新iPad Proで使っていると、むしろWindows版より便利じゃないか、と思うことも多々あるほどです。

iPad with PC
▲扱いやすく高機能なiPad版Photoshop Lightroom CC

そして、来年(2019年)にはパソコン版とほぼ同等の機能を持つというPhotoshop CC iPad版のリリースも予告されています。もしバッチ処理に対応していて、写真100枚まとめてを露出補正やカラー補正が高速に処理できるなら、それだけでiPadを買う理由としては十分かもしれません。

一方、iPadを画像編集に使う際に一番苦労するのは、おそらくファイルのやりとりでしょう。iOSには「ファイル」という名のクラウドストレージを管理するアプリがプリインストールされています。編集した画像はファイルアプリを通じて、iCloudなりOnedriveなりDropboxなりに保存すれば、相手がWindowsでもMacでも簡単に受け取れます。

iPad with PC▲Windows・iPad間のファイル共有では、クラウドストレージを使うのが手っ取り早そう

ただ、クラウドストレージへの送受信には必ず通信が発生しますし、パソコン側から表示できるようになるまでタイムラグが発生します。写真ならともかく、長尺の動画ですべてクラウド経由というのも厳しいでしょう。

ちなみに、iPadをパソコンにケーブル接続して表示できる内容は、写真・動画の保存フォルダーのみ。パソコンから読み取ることはできますが、iPadから書き込むことはできません。フォルダ分けも自動になるで、iPadに大量の写真を保存していた場合、探すのも一苦労です。

「Type-C端子を備えたストレージ経由で移動すればいいのでは?」という発想もありますが、実はそれも制約があります。USBメモリーをSDカードをiPadにつなぐと、カメラと同様に写真を取り込むための画面が表示されます。なんと読み込みはできても、書き込みはできないのです。

iPad with PC
▲外部ストレージは読み込みのみ。書き込みはできません

ひとまずの正解としては、「デジカメからiPadに写真を取り込む」 「iPad上で編集」 「PCへ有線接続で転送して活用」といったところでしょうか。iPadとMacのやりとりなら、AirDropを使うのがもっとも簡便かつ高速な手段と言えそうです。

スマートフォン用のOSとして開発されたiOSは、「フォルダ分け」という概念を一切排したファイル管理に特色がありました。一方で、「クリエイター」(≓iPadでファイルを作る人)になってみると、作ったファイルがどこに置かれるのか分かりづらくて、辟易するような場面もあります。

確かに、クラウドをフル活用する前提であれば、iOSの設計思想でも決して使いづらいということはありません。とはいえ、大容量のデータをやり取りするのに最適なネットワーク環境がどこにでも用意されているという状況ではありません。

タッチパネルを存分に生かしたアプリなど、クリエイター向けのツールとしてはパソコンを凌ぐほどの性能と操作性を兼ね備えているだけに、パソコンとの連携がガチガチに制限されているのは少し残念にも思えます。

より幅広く活用するために、iOS側にもファイル管理や共有に関する機能を盛り込んでくれたらなあ、と感じた次第です。決して「iOSとmacOSを統合してほしい」と言っているわけではありませんので、あしからず。

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