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Netflixの魔女ドラマ『サブリナ』、「悪魔寺院」に訴えられる。バフォメット像デザインが著作権侵害

悪の組織ではありません

Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2018年11月9日, 午後05:15 in Business
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米国のアニメ『おちゃめな魔女サブリナ』を原作にしつつダークな雰囲気を大幅増量し、Netflixが10月に配信開始したドラマ『サブリナ:ダーク・アドベンチャー』が、米国マサチューセッツ州セイラムに本拠を置く悪魔崇拝グループ「The Satanic Temple(TST)」から訴えを起されました。求める賠償額は5000万ドル(約57億円)と非常に高額です。

TSTが訴えたのは、ドラマに登場するバフォメット(ヤギ頭の悪魔)とそれを見上げる2人の子どもの像に関して。これが2013~2014年にTSTが設計・製作した記念碑に酷似しているのが著作権侵害、商標の侵害にあたり、ビジネス上の被害を被っているとしています。

TSTのスポークスパーソンLucien Greavesは、Twitterへの投稿でTSTのバフォメット像とドラマのシーンを比較してその類似性を示し「NetflixはTSTの バフォメットと子どもの像 を"悪"を象徴するものとして描き、『サブリナ』の作中で道徳的に不快な行為をする敵対者として、カニバリズムや強制的崇拝の祖神にしたてた」と主張しています。

訴えは賠償金だけでなく、将来的な配信やソフト販売も含み『サブリナ』の作中から問題の像が映るシーンをすべて取り除くよう求めています。


以下蛇足。 The Satanic Templeは、直訳すれば悪魔寺院となるわけですが、だからといって悪魔を神として崇めているわけではありません。TSTは自らの使命を「すべての人々が慈悲と共感を持つことを奨励し、暴力的な権威を拒否すること、現実的な常識と正義を主張し、人道的な良心と個々の意志によって導かれた崇高な追求を行うこと」だとしています。つまりは常識的な生活をおくっている無神論者のグループであり、悪魔とはいってもミルトンの『失楽園』に登場するような、恣意的な権威に反対する存在としての"悪魔"を意味しているとのこと。

具体的な活動例を挙げれば、たとえばキリスト原理主義者の力が強い地域で、学校が子どもたちを相手にしたキリスト教会と化してしまわないようはたらきかけたり、公的な場所に公平に宗教的モニュメントを設置できるようにするなど。したがって(福音派を重要な支持基盤に持つ)トランプ政権には反対の立場をとっています。

なるほどこうした背景を知れば、ドラマの中で自分たちの作った像(にそっくりなもの)が "悪の象徴" にされてしまうと、TSTにとって不都合だということがわかるような気もします。

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