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AI自動運転マシンで争う「Roborace」初シーズンはドライバーが乗ることに

マシンは運転席があります

Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2018年11月10日, 午後05:00 in Transportation
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AI自動運転マシンによるモータースポーツ「Roborace(ロボレース)」は、現在2019年春からの開催を予定しています。しかしその第1、第2シーズンとなる"シーズン・アルファ"および"シーズン・ベータ" では、これまでテスト走行を重ねてきた無人・完全自動運転のAIロボットカーではなく、運転席をもつマシンに人が乗り、一部の操縦を分担する格好でレースをすると発表されました。

Roborace開発車両として作られた最初のプロトタイプ車両DevBotは、LMPマシンのカウルを剥ぎ取って、EV化したようなマシンでした。これは運転席も備えており、ドライバーが乗って操縦することも可能でした。

シーズン・アルファおよびシーズン・ベータで用いられるDevBot 2.0は、従来のDevBotがAWDだったのをリヤ駆動に変更し、運転席とレースに必要なハードウェアや機能をアップデートしたものになります。とはいえ、カウルすらなかったDevBotに比べれば、やはりエアロダイナミクスを考慮してデザインされたカウルを装着していることで、レーシングカーとして美しく仕上がっているように見えます。

RoboraceのCEOでフォーミュラEチャンピオンでもあるルーカス・ディ・グラッシ氏は「最初は、完全無人でのレースをはじめから開催するつもりでした。しかし、レースにおけるドライバーの運転や、レース後にマシンから飛び出してその感情を示すシーンは、人によるレースと自動運転の違いをよく表しています。モータースポーツには、人間の要素が必要です」とコメントを発表しました。

すべての車がAIで自律的に走って本当にレースができるのか、ドライバーという個性なしにそれが面白いものになるのかというのは、誰もが抱いていた疑問かもしれません。チームごとにAIソフトウェアを開発すれば、マシンごとのドライビングスタイルの違いが個性と感じられるようになるかもしれないものの、それも結局は、走っているところを見るまでは判断しようもありません。

Roboraceは、とりあえずはドライバーがレースの一部を受け持つ格好でシーズンAlpha、ついでシーズンBetaを開催し、2021年にはフルリリースとなるAIロボットカーのレースを行う予定です。ただしディ・グラッシ氏によると2021年からのマシンも、現在開発中の無人マシンにDevbot 2.0をかけ合わせたような、運転席を備えるものになる可能性があるとのことです。
蛇足ですが、モータースポーツはマシン性能を競う一方で、ドライバーどうしも真剣勝負で戦うという、2面性を持つスポーツです。そしてファンはどちらかと言えば、やはり人間であるドライバーに感情移入しつつレースの展開に一喜一憂することのほうが多いはずです。モータースポーツからドライバーを取り除いたRoboraceは、いくら自動運転ソフトウェアを各チームが独自に開発したところで、応援する対象が機械ではファンが感情移入しづらい可能性はありそうです。

そういう意味では、当面Roboraceにドライバーが乗り、すべてではないにせよドライビングを担当することで、レースそのものは多少面白くなるかもしれません。ただそうなったらなったで「AI自動運転車によるレース」と言う大前提は失われてしまうわけで、2021年の"フルリリース"に向けて、Roboraceがどの方向にステアリングを切っていくのかは気になるところです。




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