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ドコモ「4割値下げ」宣言、KDDIが楽天と提携――携帯3社、激動の決算会見(石川温)

キャスティングボートを握るのはドコモか

石川温
2018年11月12日, 午後04:00 in mobile
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先週から今週にかけて、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクが相次いで決算会見を行った。

菅官房長官の「携帯電話料金は4割値下げの余地がある」という発言を受けて、各キャリアがどのような対応するのかという点に注目が集まり、多数のメディアが会見に駆けつけた。

衝撃のドコモ「2~4割値下げ」宣言

まず、世間を驚かせたのは10月31日に開催されたNTTドコモの決算会見だ。 同社の吉澤和弘社長が「2019年度第一四半期に2〜4割の値下げをする」と発表。"4000億円規模のお客様還元"を行うと明らかにしたのだ。

吉澤社長は「自主的に値下げを決めた」と語ったが、ライバル会社の関係者の間では「官邸からNTT持ち株会社に圧力があったのではないか」という噂で持ちきりだ。値下げに関する具体的な方法などは明かされなかったが、通信料金と端末代金を分ける「分離プラン」の導入が有力視されている。

NTTドコモの吉澤和弘社長
▲NTTドコモの吉澤和宏社長
翌11月1日に決算会見を行ったのはKDDIだ。高橋誠社長は「我々は分離プランのトップランナー。従来から3割程度、ユーザーに対する請求額が下がっている。官邸からの宿題はすでに済ませている」と語った。

KDDIでは昨年より「ピタットプラン/フラットプラン」を提供している。NTTドコモの"値下げ"は、KDDIを追いかけたものであるとした。

11月5日に行われたソフトバンク記者会見でも孫正義会長は「我々もすでに9月に分離プランを導入済みだ。我々が提供しているウルトラギガモンスター+というプランは世界一、ギガ単位が安いのではないか」と胸を張った。

また、ソフトバンクの宮内謙社長はワイモバイルで来春、分離プランを導入し、「1〜2割程度値下げする」とコメントした。

3キャリア決算
3キャリア決算
KDDIもソフトバンクも、すでに分離プランを導入している点を強調し、NTTドコモにすぐに対抗するつもりはないというスタンスであった。そのため、しばらくは静観の構えを決めるようだ。

ただし、両社とも「NTTドコモの具体的な値下げ方法や金額がわからない」ため、対抗措置の取りようがないというのが実際のところのようだ。

NTTドコモの動きには、警戒を強めており、値下げ金額のインパクトによっては対抗値下げも辞さない構えだ。KDDIの高橋社長は「NTTドコモの値下げ内容によっては対抗値下げも考えていく。auユーザーへの還元を第一に考える」と語る。

KDDIの高橋誠社長▲KDDIの高橋誠社長

ソフトバンクに至っては、将来的に値下げに対抗できるだけの組織体制にするため、国内通信事業に携わる社員の4割を削減し、今後、成長が期待できる事業への配置展開を行うと発表した。まさか、菅官房長官の発言が、通信会社のリストラにまで発展するとは驚きだ。

孫会長は「ドコモの値下げプランは来春になるまで具体的な引き下げ額はわからない。どのような状況になっても、増益を維持できるように、コストダウンを図って経営効率を上げる必要がある」とした。人員削減の時期は「具体的には決めていないが、これから2〜3年になると思う」(孫会長)という。

3キャリア決算
▲ソフトバンクの孫正義会長

KDDIの高橋社長も孫会長の発言には理解を示し、「KDDIは会社のフィロソフィーとしてはリストラから最も遠いところにいる。しかし、我々はモバイル通信だけにしがみついているわけにはいかない。今後、モバイル通信以外の事業拡大に注力していかなくてはいけないと思う」と語っている。

「第4のキャリア」楽天とタッグを組んだKDDI

KDDIは決算会見で、2019年10月に「第4のキャリア」として携帯電話事業に参入する楽天との提携を発表した。

東京23区、名古屋市、大阪市以外のエリアに関して、楽天のユーザーがKDDIのネットワークにローミング接続できるようになる。一方で、KDDIは楽天が持つ物流倉庫を利用できるようになり、さらに、全国120万店舗に普及している楽天のQRコード決済プラットフォームも使えるようになる。

au PAY

楽天とKDDIがローミングのみならず、物流と決済という3つの分野にまたがる提携を決めたことで、ライバルになるはずの2社の距離が一気に縮まったことになる。総務省の手前、楽天は大手3社に対して料金競争を仕掛けるようには見えるだろうが、裏ではKDDIと仲良くすることだろう。

低料金プランで3キャリアに攻めると見られていた楽天は早くも「期待ハズレ」に終わる可能性が高くなってきた。

となると、やはり、来春に値下げを予定しているNTTドコモが、どれくらい料金プランを改定してくるかが注目となる。

NTTドコモが大胆な値下げに踏み込めば、KDDIとソフトバンクも対抗せざるを得なくなる。一方で、NTTドコモがKDDIやソフトバンクとあまり違いのない分離プランしか導入しないのであれば、料金競争が起こることはないだろう。

まさに来春、NTTドコモのさじ加減ひとつで、日本のスマホ業界に大変革が起きることもありそうだ。




「TechCrunch Tokyo 2019」11月14日、15日に開催



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関連キーワード: 4G, 5G, KDDI, mobile, NttDocomo, SoftBank
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