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サムスン、脳波でスマートTVを操作できるソフトを開発中。四肢麻痺のような障がい者向け

ハードウェア技術的に一般家庭向けは難しそうです

Kiyoshi Tane
2018年11月12日, 午後04:40 in science
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韓国サムスンは、脳波でスマートテレビを制御できるソフトウェアの研究開発を発表しました。頭の中でチャンネルを変えたり、あるいはボリュームを上げ下げしたいと考えただけでコントロールできることを目標としています。

サムスンの広報担当者は「Project Ponits」と呼ばれる本研究が、四肢麻痺のような身体障がいのある人たちがテレビを使いやすくなることを目指していると述べています。

本プロジェクトは、サムスンのスイス事業部とEPFL(スイス連邦工科大学ローザンヌ校)の脳機械インターフェース(Neuroprosthetics)センターが共同で進めているもの。上記の動画は、今年5月にサムスンが研究の過程を公開した映像です。

そして先週の木曜(現地時間)、サンフランシスコでの開発者会議にて2度目のプロトタイプ公開が実施されました。

テレビの脳波リモコンソフトを開発する最初のステップは、ユーザーが複数の操作アイコン(ボリュームの上下など)から選ぼうと望んだ際に、脳がどのように動作するかのサンプルデータを集めることです。サムスンとEPFLとは、周囲の環境と脳波スキャンを組み合わせたモデルを構築し、ユーザーの目の動きや脳波を機械学習の対象にしたとされています。

脳波サンプルの収集は、具体的には64個のセンサーで覆われたヘッドセットを装着しながらアイトラッカー(ユーザーの目線を追う)を併用することで行っています。ヘッドセットはテレビにミラーリング表示しているコンピュータに接続されているかたちです。
brain
現時点のプロトタイプでは、アイトラッキングを使用して、ユーザーが特定の操作アイコンをいつ選択したかを検知しています。そんなわけで、ユーザーが目の動きだけで操作できることが1つの目標として設定されています。

その一方で、目やその他の筋肉を思いのまま動かせないユーザー向けに、さらに進化した「脳信号だけで操作できる」システムに取り組んでいるとのこと。ただし、サムスン・スイス事業部の広報担当者は、現在のハードウェア技術には制限があり、一般消費者向けの製品にはならない(病院などの施設に限られている)可能性を示唆しています。

脳波を使ってデバイスを制御する研究はサムスンに限った話ではありません。世界でEVを売ったりロケットを打ち上げたりトンネルを掘削するイーロン・マスク氏も、「脳とAIの接続」をめざす会社Neuralinkを設立していました。

ただし、Neuralinkが開発するのは「人の脳に微細な電極を埋め込む」、いわゆる侵襲性のあるメソッドです。その点、サムスンのスマートテレビ脳波制御はヘッドセットを「かぶる」非侵襲性のためユーザーの身体に負担がかかりにくく、医療目的には適したアプローチと言えそうです。

いずれにせよ、本研究開発は初期段階にすぎません。2019年の第1四半期までに第2世代のプロトタイプを作成し、スイスの病院でテスト運用を開始するとされています。

今後やってくる超高齢社会において、誰もがお世話になりそうな「ベッドに寝たきりでも、考えるだけでデバイス操作が可能」となる技術は育ちつつあるのかもしれません。




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