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SpaceX、7000基以上の衛星打上げ承認獲得。総数1万2000基の衛星コンステレーション計画着々

地球どこでもインターネット計画

Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2018年11月16日, 午後02:00 in Space
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イーロン・マスク率いるSpaceXが、衛星コンステレーションで高速インターネット環境を提供しようというStarlink計画のために、新たに7000基以上の人工衛星の打ち上げ承認を得ました。SoaceXは今年3月に4425基の衛星打ち上げ承認をFCCから得ており、SpaceXが展開する予定の衛星はおよそ1万2000基になります。

SpaceXが数年前から進めているStarlink計画は、当初は高度2000kmまでの地球低軌道に、4425基の衛星(予備機含む)を段階的に打ち上げて展開し、通信衛星用のKu、Ka帯の電波を使用して高速インターネット網を構築するというものでした。

この計画はその後更新され、今回承認を得た7518基の衛星はより低い高度340km前後の超低軌道(Very Low Earth Orbit:VLEO)に展開されます。そして当初の4425基と連携しつつ、その1基1基が地上のより狭い範囲を対象として低レイテンシーの高速通信を提供するという、いわば2階建ての衛星コンステレーション計画になっています。

これが完成すれば、地球を取り囲むように配置されたおよそ1万2000基の衛星が最大1Gbpsのインターネット環境を地上のあらゆる場所に提供できるようになるとのこと。これまで光やケーブルTV、電話回線が届かなかった辺境の地や砂漠のど真ん中であっても、空さえ見えればインターネットに接続可能な環境が構築できるわけです。


これまでのところ、SpaceXは2018年2月に試験的に2基の衛星を打ち上げたに過ぎません。今後数年間のうちにその数を1600基にまで拡大する予定ではあるものの、少なくとも2020年代なかばまでにそれを全数デプロイすることは、衛星の製造という課題もありおそらく不可能でしょう。

さらにこれだけの数になると、打ち上げても動作しない衛星や、軌道を外れて他の衛星と衝突してしまう物も出てくるかもしれません。Starlink用の衛星は衝突しても破片が発生しにくい構造になるとされるものの、これだけの数の衛星は管理するだけでも大変なはずです。

SpaceXと同様の衛星コンステレーションは、ソフトバンクが出資するOneWebをはじめTelesat、LeoSatなども計画を表明、進行させており、場合によっては地球の外側で"交通渋滞"が発生したりといったことも考えられなくもありません。このためSpaceXは、Starlink計画における衛星の高度を当初予定より低くすることをあきらかにしています。

ちなみに、Starlinkに用いられる通信衛星の寿命は5~7年程度とされます。もちろん軌道上に予備機が用意され、ひとつやふたつ欠けたぐらいで全体の機能に影響があるわけではないものの、それが1万2000基もあれば、運用開始数年後からは延々と補充用の衛星を作り、打ち上げ続けなければならなくなるのではないか...という気がしなくもありません。


Source: FCC(PDF)
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