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Google、Gmailの文章提案機能から性別のある代名詞を削除。ジェンダー問題に配慮

性別のない”ze"の場合は、日本語だと……奴とか?

山本竜也(Tatsuya Yamamoto)
2018年11月28日, 午後04:50 in internet
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Googleが、簡単なメールの文章をAIが提案するGmailのSmart Compose機能から、「彼」や「彼女」などの性別のある代名詞を削除すると決めたようです。

Smart Composeは2018年5月のGoogle I/Oで発表されていた機能です。Gmailにはメールに対して簡単な返信候補を提案するスマートリプライ機能がありますが、Smart Composeはこれを発展させたようなもの。ユーザーが入力している文章に応じて、その続きとなる文を表示します。

もちろん、AIが一から作文をするわけではなく、ユーザーのGmail内やネットにある文章を学習し、その状況(直前の文章)でもっとも使われる可能性が高い文章を提案してきます。文字入力アプリの自動補完や、検索候補のサジェスト機能に近いイメージです。なお、現在は英語でのみ利用できます。

GmailのプロダクトマネージャーPaul Lambert氏によると、ある企業の研究者が「I am meeting an investor next week(来週、投資家にあう)」と打った際、「Do you want to meet him?(あなたも彼にあいたいですか?)」と提案されたのがきっかけだったとのこと。この投資家が女性の可能性があるにもかかわらず、「him」が提案されたことを問題視したようです。

代名詞を削除せずに対応する方法も検討されたとのことですが、どれも上手く機能せず、安全のため削除を決めたとしています。なお、この制限はSmart Compseが提案する文章の1%未満にしか影響しないとのことです。

正直、ここまでしなくてもという印象もありますが、性差別やジェンダー問題は世界的にも関心が高くなっています。また、Google自身もセクハラ問題を抱えているだけに、わずかでも叩かれる可能性があるなら、その芽は潰しておきたいということなのでしょう。

これに近い問題として、2016年、Google検索のオートコンプリート機能で「女性」や「ユダヤ人」と入力すると「悪」だと表示される問題があり、この候補を削除するといったことがありました。

ちなみに、「he」や「she」など性別のある人称代名詞ですが、最近ではジェンダーニュートラルな代名詞として「ze」をはじめ複数の単語が登場しているようです。こういったものが普及してくると、今回のような問題の対応も、もう少し簡単になってくるのかもしれません。


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