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追記:ついに発売「Echo Show」レビュー、『見えるスマートスピーカー』に感じたポテンシャルと物足りなさ

Amazon プライム・ビデオが使えるのは大きな強みです

石井徹(TORU ISHII), @ishiit_aroka
2018年12月12日, 午前12:01 in Alexa
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12月12日、いよいよ日本での発売が開始された、Amazonのスマートスピーカー「Echo Show」のショートレビューをお届けします。

Echo Showは、10.1インチのタッチスクリーンを備えたスマートスピーカー。丸型画面の「Echo Spot」に続く2機種目の画面付きスマートスピーカーです。

Amazon Echo Show
正面からの見た目は、まるでタブレット端末のよう。裏側は三角錐のように出っ張っています。横から見ると、ひと昔前のブラウン管テレビを小型化したようなどこか懐かしい見た目になっています。大きさは246×174×107mm、重さは1755gあります。電源は専用のDC端子で、ACアダプターは30W出力です。基本的には、リビングルームなどの目立つ場所に据え置きで、動かさずに使うことになりそうです。

本体上部に並ぶボタン類は音量上下ボタンとマイク・カメラをオフにするボタンの3つ。ディスプレイの上の枠には、マイクやカメラを備えています。


Amazon Echo Show

Amazon Echo Show▲ホーム画面では、その日のニュースなどが配信されます。Amazon フォトにアップした画像からスライドショー表示も可能

「音声ファースト」な操作体系

ミニテレビやタブレットのように見えますが、そこはあくまでスマートスピーカー。操作体系で重要となるのは「アレクサ、〇〇して」という形式の声による命令です。

Echo Showを起動すると表示されるホーム画面には、Amazonの音声AI「Alexa」に対する問いかけの候補が表示されます。たとえば......

「アレクサ、ニュース読んで」
「アレクサ、3分のゆで卵タイマーをセットして」
「アレクサ、クリスマスのオヤジギャグを言って」


などなど......。

Amazon Echo Show
Andoridと異なり、アプリという概念はありません。代わりに存在するのが「スキル」で、「アレクサ、○○を開いて」というコマンドで、サードパーティーのさまざまなサービスを呼び出すことができます。

"アプリではなくスキル"という仕様は、これまでのAlexa対応スピーカーと共通。ですが、Androidタブレットを使ったことがある人には、かなりの違和感を覚える操作かもしれません。

「スキル」の便利なところは、インストール作業が不要な点。一方で、不便なところは、何ができるのか一覧で表示できない点。その「一覧」は、スマートフォンのAlexaアプリから確認する形になります。

Echo Showは、スマートスピーカーの系譜に属しながら、タブレットのタッチ操作も取り入れたデバイス。その強みは、

「画面に表示できる」
「画面を見つつ、声ですべて操作できる」


という2点に集約されるでしょう。

Amazon Echo Show
▲ホーム画面からタッチ操作で起動できるのは、アラームや照明の操作など限られた機能のみ

Amazon Echo Show
▲このデバイスでキーボードが表示されるのは、Wi-Fi設定時などかなり限られたシーン。「スキル」によっては外部のアカウント連携が必要となりますが、その連携作業はスマホのAlexaアプリから行います

現時点では「プライムビデオ」未対応(追記:対応しました)

Echo Showの強みをもっとも生かせるのは、やはり動画コンテンツの再生でしょう。

Echo Showは、10.1インチのHDディスプレイを搭載し、「観る」ためのデバイスとしては十分な実力を秘めています。「オンデマンド動画専用のミニテレビとして使えるのでは......」と考えて購入を検討していた方もいることでしょう。

しかし、残念なことに、この記事を執筆している12月11日時点では、動画見放題サービスの「プライム・ビデオ」に未対応となっています。

パッケージの記載には「プライムビデオを見せて」というコマンドも紹介されているため、早晩対応するものと思われますが、(この記事で紹介する上では)大きな魅力の1つが欠けている状態であるのは間違いないでしょう。

【追記:12月12日12時40分】プライム・ビデオが使えるようになりました

12日12時の時点で、Echo Showは日本のプライム・ビデオに対応しています。Amazon.co.jpの広報担当者は「プライム・ビデオは商品の出荷開始に合わせて対応している」と説明しています。

Amazon Echo ShowAmazon Echo Show

Netflix、Hulu、dTV、U-NEXTなどさまざまな動画サービスの名前を呼んでみましたが、反応するものはありません。Alexaアプリで「動画」ジャンルを検索すると「AbemaTV」や「フジテレビ」といったスキルも表示されますが、これらのスキルは音声での番組紹介だけで、映像が見られるものではありません。

Amazon Echo Show▲数少ない「テレビ的」コンテンツが、このNHK動画ニュース

現状、Echo Showで楽しめる"テレビ番組っぽい"コンテンツとして唯一存在するのは、「NHK動画ニュース」です。NHKの"定時ニュース"のように最新ニュースをダイジェストで視聴できます。

動画コンテンツへの対応は、少なくとも発売時点では物足りない印象です。膨大なコンテンツ数が見放題で楽しめるプライム・ビデオが対応するだけでも、「Echo Show」を買う意味ができると思えるくらい、拡充が待ち望まれる要素です。

ビデオ通話を「インターホン」にできる

Echo Showにはビデオ通話機能も搭載されており、EchoシリーズやスマートフォンのAlexaアプリとの間で、音声通話やビデオ通話が利用できます。

ビデオ通話の起動自体は「アレクサ、○○さんにビデオ通話かけて」というシンプルなもの。離れた場所で暮らす親にEcho Showを贈るなら、あらかじめWi-FiやAmazonアカウントを設定した状態で渡せば、ビデオ通話機能はスムーズに使えそうです。

ユニークなのが「インターホン」という機能。Alexaアプリで指定した相手は、「応答ボタン」を押すことなく、そのまま通話機能を利用できます。自分が2階の部屋で寝ているときでも、1階の玄関で呼ぶ家族の声を、Echo Showを通して聞くことができます。

Amazon Echo Show

ミュージックで歌詞が出る

音楽コンテンツでは、Amazon Musicのほか、NTTドコモのdヒッツ、auのうたパス、デジタルラジオのTuneInなどに対応しています。

なかでもAmazon Musicでは動画表示に最適化されていて、曲の歌詞がカラオケのように表示されます。曲によって歌詞がでるものと出ないものがありました。

Amazon Echo Show▲Linked Horizonの『紅蓮の弓矢』では、特殊な読み方の部分(例:《凶器》と書いて「どうぐ」と読む)も含めて、きっちり歌詞が表示されています

Echo Showのオーディオ部分は2インチステレオスピーカー+パッシブバスラジエーターという構成になっており、小型スピーカー並みの音量・音質で楽しめます。「話しかけて曲を掛けられるミニコンポ」として使うにはちょうどよささそうです。

また、スキルにはEcho Showでカラオケを楽しめる「JOYSOUND」もあります。曲数は限られるものの、おなじみのカラオケソングを自宅で楽しめます。

Amazon Echo Show▲Kindleで購入した本も「再生」できます。画面を備えるEcho Showですが、電子書籍は表示ではなく「読み上げ」になります

選択肢をタッチパネルで選べる

冒頭で紹介した3つの強みの2番目は「タッチパネルで選べる」でした。

音声だけで選択肢を表現するという行為は、電話の自動音声ガイダンスを思い浮かべてもらうと分かるように、読み上げだけでもかなりの時間を食うものです。Echo Showでは(画面表示対応スキルであれば)その面倒な選択肢表示を、タッチパネルで選ぶだけでスキップできます。

また、選択肢を画像で用意すれば、より直感的に選ぶこともできるはずです。出前アプリの「出前館」では、声での操作だけですべての商品を選べる上、商品の写真も表示されるので、直感的に選ぶことができます。最終的には「Amazon Pay」による決済までできるようになっています。

Amazon Echo Show

ただ、「出前館」スキルの初期のバージョンではバグが残されているようで、画面を連打すると、同じ場所を続けてタップしたという判定になり、購入画面まで一気に進んでしまいます。ですが、決済時の確認はかならずボイスコマンドで行うため、勝手に注文されることはありませんが、かなりヒヤヒヤさせられました。

Amazon Echo Show▲Amazon.co.jpでの買い物も、画像を見て商品を選べます。他のEchoシリーズのスマートスピーカー同様に、声だけで決済まで完了します

レシピ系スキルは充実

「声ですべて操作できる」のが特に活きるシーンといえば、家の中ではキッチンでしょう。調理しているときの濡れた手や汚れた手で、スマホを触るのはためらわれるもの。一方で調理時は、レシピを確認したり音楽をかけたりと、なにかとスマホに触りたい場面でもあります。

そのためか、Echo Showでは、レシピ系のスキルが充実しています。NHKの「みんなの今日の料理」では、レシピを手順ごとに画面に表示でき、手順を確認しつつ調理を進めていけます。

Amazon Echo Show▲「クックパッド」スキル。「牛丼」などと作りたいものを言うと、レシピの候補が表示されます

言わずと知れた有名レシピサービス「クックパッド」では、レシピを声で検索できます。音声での読み上げも対応しており、手を触れずにメニューを確認できます。また、動画レシピアプリの「DELISH KITCHEN」もスキルを提供しています。このスキルでは、レシピ動画を大画面で表示できるため、Echo Showにもっとも親和性が高いアプリと言えそうです。

Amazon Echo Show▲レシピ系でも大画面のEcho Showとは特に相性がよい「DELISH KITCHEN」スキル。動画を再生するまでステップが多いなど、操作が洗練されていない印象もあります

「声と表示」の操作体系が洗練されていない

約1日と短い間での試用でしたが、Echo Showには「画面があるスマートスピーカー」だからこそできる、スマートフォンとはまったく違う操作体系への可能性を感じました。アプリをインストールせず使える操作体系は、曖昧な表現でも答えてくれる、コンピューターの新しい形を提案しているように思えます。今回は時間の都合で検証できせんでしたが、Echoシリーズは家庭内の機器を操作することもできます。そこにEcho Showの「インターフォン」機能が加われば、家庭のIoT機器のハブとしてふさわしい存在になっていくでしょう。

一方で、それがどの程度実現できているのかと考えると、未だに不十分な面が多いだろうというのが、率直な感想です。その不十分さの一例が、画面表示に対応するスキルの少なさ。「Yahoo! ニュース」のような画面表示を期待したスキルも、起動してみたら音声のみで、ガッカリすることもしばしばでした。また、画面表示に対応するスキルを検索する方法が、Echo Show本体や、Alexaアプリのスキル一覧に用意されていないのも、使っていて不便だと思った点でした。もちろん、画面表示対応のスキルは今後、順次拡充されていくため、この悩みは一過性のものかもしれません。

Amazon Echo Show▲特に弱いナビ系の中で貴重な乗換案内機能を提供している「ナビタイム」スキルの乗換案内。写真では「新宿から北千住」と東京都内の乗り換えルートを検索しましたが、「新宿から北仙台」と認識してしまいました。日本語音声認識は、精度向上の余地あり、と言えそう

また、スキル自体の貧弱さも、現時点での弱みと言えます。たとえば、「JR東日本」スキルでは、路線名を話すと運行情報を声で返すという内容。画面表示にも対応しているものの、その路線を走る電車の画像を出すだけで、情報表示としての価値はほぼありません。また、「ナビタイム」アプリでは乗換案内は備えているものの、Alexaの日本語の音声認識能力が不十分なことから、駅名を誤って認識するケースがありました。今のままでは、スマートフォンで直接検索した方が手っ取り早いと思えます。

そして、キラーコンテンツとなる「動画見放題」の不在が、このEcho Showにとっては大きな痛手と言えそう。10.1インチという画面は、リビングの中心に置くデバイスですが、ベッドサイドの動画視聴端末としても活躍しそうな絶妙なサイズ感です。画面の発色は鮮やかで、単体で迫力のあるスピーカーも備えています。プライム・ビデオに対応したら、デバイスとしての価値は飛躍的に向上するでしょう。

追記:前述の通り、12日12日時点で日本のプライム・ビデオが利用可能となっています。




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